63 / 244
乱入者
しおりを挟む
「では準備も出来た所で初めましょうか」
先攻後攻はコイントスで決めるようで、結果はミルシアのメイドが一番最初になったようだ。
「それでは僭越ながら私が先行をいただきます」
「私は蒼玉の竜を召喚します」
召喚の宣言と共に竜の鳴き声が聞こえてくる。
「召喚したらこんな演出があるのか」
「ユウキ、これは紙に召喚成功時の演出なんてありませんわよ」
ミルシアが解説していると馬車の窓がノックされ見張りのメイドが少し慌てながら報告してきた。
「後方から真っ直ぐこっちに飛竜種が向かって来ます!」
「そうですか…ユウキ頼めるかしら?」
「え、あ、うん…そのメイドさん達って信用できる?」
「ええ、とても」
「じゃあ一端馬車止めて、一瞬で終わらしてくるよ、あとできれば見られないようにしてほしいな」
「ではメイドの視界も私が何とか致しますわ、乙女には秘密が多い方がいいでしょう」
「助かる」
ミルシアは壁を2回3回2回と叩くと馬車はゆっくりと止まり、ユウキは早速出て飛竜種が向かってくる方向へ行くと10メートルほど離れた所にまで飛竜種が迫っていた。
「そんな低脳でドラゴンを語るな!」
ユウキが低く吠えるとドラゴンが怯えて飛行を止める、ユウキは何故か湧いてくる怒りのままに自身の体を龍の体にフィアの姿に変化させる、大きさ自体は変わっていないようだ。
地面を強く蹴り飛竜種の首を食いつき、そのまま噛み千切って息の根を止める、飛竜種が動かないことを確認すると飛竜種を食べ始める。
全て食べきった後に身体を元に戻してから振り替えるとミルシアを守るようにメイドの1人がユウキに剣を向けていた。
「まぁ、そうだわな」
「お嬢様、此処から一番近い場所は目的地ですので私が時間を稼いでいる間にお逃げください」
「はぁ、何言ってるの?」
メイドの人は怯えながらもミルシアを庇っている。
「あれは恐らく黒龍…お嬢様をお守りしながらの戦闘は不可能かと、最悪時間稼ぎ自体が出来ない可能背もあります」
「そんなことないわよ」
「しかし」
「エヴァ!」
「は、はい!」
馬車の中で何事か把握できずにオロオロしているメイドが呼ばれる。
「あなた、ユウキが黒龍になるまでどんな感じでしたか?」
「え、黒龍、そ、そうですね、おとなしい感じで敵意や殺意などは感じませんでしたが…」
「だ、そうです、ユウキ!」
「何~?」
「敵意ある?」
「な~い」
両手を上げて無防備を示す、この世界でこの方法が通用するかわからないが……。
「ならいいではありませんか」
「しかし!」
足がほとんど動いていないがメイドは食い下がらない
「私が、良いと、言ったのです!」
「…畏まり…ました」
ミルシアに言いくるめられまだメイドの人は少し不満そうだが引っ込んだ。
「この場が収まったのでしたらお嬢様方血の匂いに誘われて魔物が来るので急いで馬車にお戻り下さい」
メイドに促され全員馬車に戻り、周囲の確認を簡単に済ませすぐに出発した。
「ではゲームの続きといきましょうか…」
先攻後攻はコイントスで決めるようで、結果はミルシアのメイドが一番最初になったようだ。
「それでは僭越ながら私が先行をいただきます」
「私は蒼玉の竜を召喚します」
召喚の宣言と共に竜の鳴き声が聞こえてくる。
「召喚したらこんな演出があるのか」
「ユウキ、これは紙に召喚成功時の演出なんてありませんわよ」
ミルシアが解説していると馬車の窓がノックされ見張りのメイドが少し慌てながら報告してきた。
「後方から真っ直ぐこっちに飛竜種が向かって来ます!」
「そうですか…ユウキ頼めるかしら?」
「え、あ、うん…そのメイドさん達って信用できる?」
「ええ、とても」
「じゃあ一端馬車止めて、一瞬で終わらしてくるよ、あとできれば見られないようにしてほしいな」
「ではメイドの視界も私が何とか致しますわ、乙女には秘密が多い方がいいでしょう」
「助かる」
ミルシアは壁を2回3回2回と叩くと馬車はゆっくりと止まり、ユウキは早速出て飛竜種が向かってくる方向へ行くと10メートルほど離れた所にまで飛竜種が迫っていた。
「そんな低脳でドラゴンを語るな!」
ユウキが低く吠えるとドラゴンが怯えて飛行を止める、ユウキは何故か湧いてくる怒りのままに自身の体を龍の体にフィアの姿に変化させる、大きさ自体は変わっていないようだ。
地面を強く蹴り飛竜種の首を食いつき、そのまま噛み千切って息の根を止める、飛竜種が動かないことを確認すると飛竜種を食べ始める。
全て食べきった後に身体を元に戻してから振り替えるとミルシアを守るようにメイドの1人がユウキに剣を向けていた。
「まぁ、そうだわな」
「お嬢様、此処から一番近い場所は目的地ですので私が時間を稼いでいる間にお逃げください」
「はぁ、何言ってるの?」
メイドの人は怯えながらもミルシアを庇っている。
「あれは恐らく黒龍…お嬢様をお守りしながらの戦闘は不可能かと、最悪時間稼ぎ自体が出来ない可能背もあります」
「そんなことないわよ」
「しかし」
「エヴァ!」
「は、はい!」
馬車の中で何事か把握できずにオロオロしているメイドが呼ばれる。
「あなた、ユウキが黒龍になるまでどんな感じでしたか?」
「え、黒龍、そ、そうですね、おとなしい感じで敵意や殺意などは感じませんでしたが…」
「だ、そうです、ユウキ!」
「何~?」
「敵意ある?」
「な~い」
両手を上げて無防備を示す、この世界でこの方法が通用するかわからないが……。
「ならいいではありませんか」
「しかし!」
足がほとんど動いていないがメイドは食い下がらない
「私が、良いと、言ったのです!」
「…畏まり…ました」
ミルシアに言いくるめられまだメイドの人は少し不満そうだが引っ込んだ。
「この場が収まったのでしたらお嬢様方血の匂いに誘われて魔物が来るので急いで馬車にお戻り下さい」
メイドに促され全員馬車に戻り、周囲の確認を簡単に済ませすぐに出発した。
「ではゲームの続きといきましょうか…」
0
お気に入りに追加
66
あなたにおすすめの小説
憧れのスローライフを異世界で?
さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。
日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。
魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
気がついたら異世界に転生していた。
みみっく
ファンタジー
社畜として会社に愛されこき使われ日々のストレスとムリが原因で深夜の休憩中に死んでしまい。
気がついたら異世界に転生していた。
普通に愛情を受けて育てられ、普通に育ち屋敷を抜け出して子供達が集まる広場へ遊びに行くと自分の異常な身体能力に気が付き始めた・・・
冒険がメインでは無く、冒険とほのぼのとした感じの日常と恋愛を書いていけたらと思って書いています。
戦闘もありますが少しだけです。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
伯爵家の次男に転生しましたが、10歳で当主になってしまいました
竹桜
ファンタジー
自動運転の試験車両に轢かれて、死んでしまった主人公は異世界のランガン伯爵家の次男に転生した。
転生後の生活は順調そのものだった。
だが、プライドだけ高い兄が愚かな行為をしてしまった。
その結果、主人公の両親は当主の座を追われ、主人公が10歳で当主になってしまった。
これは10歳で当主になってしまった者の物語だ。
私の代わりが見つかったから契約破棄ですか……その代わりの人……私の勘が正しければ……結界詐欺師ですよ
Ryo-k
ファンタジー
「リリーナ! 貴様との契約を破棄する!」
結界魔術師リリーナにそう仰るのは、ライオネル・ウォルツ侯爵。
「彼女は結界魔術師1級を所持している。だから貴様はもう不要だ」
とシュナ・ファールと名乗る別の女性を部屋に呼んで宣言する。
リリーナは結界魔術師2級を所持している。
ライオネルの言葉が本当なら確かにすごいことだ。
……本当なら……ね。
※完結まで執筆済み
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる