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いつもと違う仕事

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 レティが出してきた仕事は半日で出来る内容ではなかったため、仕事は休日に行う事なった。



「さて行きますか…」

「おー」

 休日のまだ日が昇りかける朝早くに出発する、2人は寮の玄関はまだ開いて無いため部屋の窓から飛び出してまずアイオスへ向かう。

 アイオスは24時間受け付けていてるため、変な時間に来ても対応してくれる。

 受付の人に軽く挨拶してレティの部屋へ行く。

「レティさん仕事の内容を聞いてなかったので聞きにきました」

「……ふ……、ん……お前ら…なぁ…」

「あ、はい水」

「ありがと…、じゃなくてだな、いくらなんでも早すぎるだろ!」

「え…」

「なんでそんな違うの?みたいな顔をするんだ!」

 横でマキナが呆れたように立っている。

「お母さん、わざと?」

「そうだけど?、それにレティさんはほっといたら昼過ぎまで寝ていることあるし、でも一度起きたら絶対寝れないし…何より仕事溜まってるでしょ?」

「たがな!」

「そんなことより仕事の内容を教えて下さい」

「はぁ…もういいか、今回は北のヘインズ街の近くでな、なぜか無駄にやたら強力な結界に守られている建物があるんだ、基本的に結界を張る行為自体は問題ないが意味も無く無駄に強力な結界を張る事はまずないだろう、と言う訳で確認の依頼が来たのさ」

「ヘインズ街かぁちょっと遠いなぁ、何か条件とかどうしたら依頼達成とかの条件は?」

「基本ない、結界内を調べて異常なければそれでいいからな」

「そうですか…それでは行ってきます」

 そう言って街を出ずに一度寮に戻る。



「お母さんどうして帰ってきたの?」

「あんなのフラグでしかないからね、フル装備で行く」

「そうなの?」

「そう!」

「わかったわ!」

 動きの邪魔にならない程度に装備を整えて窓から仕事向かう、普通なら馬車などを使用して2日かける距離だがユウキが飛んでしまえば3時間ほどで到着し時刻もまだ昼頃だ。

 検閲を通りぬけ、2人は貰った地図をたよりに結果が張ってある建物を探す。



地図自体はあまり詳しくは書いてなかったが、問題の建物がわかりやすいような位置にあるのと結界が遠くからでも視認できためすぐに見つける事が出来た。





 ユウキは早速チャイムを鳴らす。

「はい」

 声はこの世界で聞く事がない機械的な声で男か女かはわからないがユウキはかまわず続ける。

「すいませんギルドから来た物なんですけど」

「はぁ…?」

「この建物がですねぇ、素人目でもわかるほどの強力な結界が張られてるじゃないですかぁ、私たちはそれを調査するために派遣されたんですよぉ」

「はぁ、結界ごときで?」

「まぁこちらとしてもね、特に問題ないだろうから確認だけしてさっさと終わらせたいんですよ」

「ですが……」

「なるべく早く終わらせますんで結界の中に入れてくれませんか?」

「……わかりました」



 観念したのか数秒後にドアのカギが開いた音がしたのでユウキが開けるとドアの先には誰一人もいない。

「お邪魔しますね~」

 遠慮することなくユウキは侵入していく。

「お母さんさすがに!」

 マキナはユウキを引き止めようした瞬間にドアが突然閉まり慌ててドアの破壊を試みるが。

「大丈夫大丈夫、もうこれ黒だから、マキナは観光でもしておいで」

「で、でも……」

「完全な証拠を掴むまでは建物破壊したらこっちが悪者になるよ?」

「だからって」

「カード使っていいから、ね」

 この言葉はマキナは慌てるのを止め落ち着く。

「うん、待ってる」

 マキナは笑顔で街に向かった。
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