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人は財産になりえるのか

奴隷解放はよく見る出演

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「今回のお仕事は日本人が囚われている組織の壊滅させて下さいね」
数日の休みの後に仕事に来るといきなり物騒な内容だった。
「救出じゃなくて壊滅なんですか?」
「そうなんですよぉ、あいつら黒目黒髪を優先的に狙っているんですよねーしかも転生者とかそうでなくても前世の記憶がある人間が分かるみたいで複数に日本人が被害にあっているので壊滅、もしくは転生者かどうかわかる仕組みの破壊をお願いしますね」
「わかりました、って自分も狙われる可能性があるんですよね」
「そうですが…、サヨちゃんがいるしなんとかなるかなと思いますよ、あと今回は捕まった日本人に発信機を付けたので場所の把握事態は安易です、発見次第速やかに壊滅をお願いします」
「それを僕ら2人だけで行うんですか?」
「戦力的には十分と判断してます、それにここにいる人たちは連携をとる事を苦手としているので同士討ちを避けるために少数または一組だけで向かう事が多いんですよ」
「わかりました…」
サヨはいったいどれだけの戦力があるのだろう…。

「支給した装備は持ちましたね、それじゃあ行ってらっしゃい」
今回は本気のようで自分にもいくつかの装備が渡された、魔法などが使えない時のために使い捨ての銃が手渡された、弾は6発で打ち切ると手榴弾にもなる物らしい。
そしていつの間にかその世界に飛んでいた。
「もういいや…」
考えるのはやめた。

今回の転生先も人が周りにいない森に到着した、発信機の信号を受信してみると近くにあるようでさっそく突入する準備を整えて向かう。
サヨの顔もいつにもまして真剣で雑談が出来そうにない。
「いこうか」
「うん」

転生者が集められている場所は岩山の中で巧妙に隠されており発信機がなければ気がつくのに時間がかかっただろう。
奴隷を人質にされる可能性もあるので敵を静かに対処していく方針にする。
「なるべく目立たないようにしつつ確実に仕留めていこう」
「わかった…」
サヨは不服そうだが従うようだ、爆撃でもしたいのだろうか…。

中にいる人たちを順番に始末していく、不意打ちなので抵抗される事や声をあげられる事無く片づけていく、作業を進めていくとサヨの顔が徐々に険しくなっていく。
「サヨ…、大丈夫?」
「ちょっとキツイ…かも」
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