異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

仙人掌(さぼてん)

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魔法学校の臨時講師

学校の外

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この世界に来て2週間ほど経過したが学校の敷地内だけで事足りるので出ることはなかったが、サヨの提案で出てみる事にした。

「中で全部完結してたもんなぁ」
「買い物も娯楽もあったよね」
改め学校の外に出る必要性を考えたが、まぁいいかと考えを放棄して歩き出す。

学校の外には屋台や多くの個人商店が並んでおり、さまざま人が行きかい祭りのようだった。

「適当に食べ歩いて…かな」
目的も特になく出てきたためそうなってしまうの必然だろうか。
そして相変わらずサヨは自分の左を完全に抱き着いていた、それでも真っ直ぐ歩けるあたりさすがであでる。


「お、カップu「夫婦です!」
「お、おう夫婦か…まとにかくウチの串焼きどうよ、アルデス地方産の牛肉だぜ」
屋台のおじさんがアルデス地方を強調していたがその地方がどこかわからないけど、興味が出てきたので買ってみる、こういうのはノリで進めてもいいだろう。
「じゃあ2本下さい」
「まいどあり」
注文を受けてから箱に入れていた串を鉄板に乗せて焼きだす。
「そういや、味付けは塩にするかいそれとも追加料金で香辛料も付けられるぜ」
「うーむ、塩で」
「あいよ」

焼いている途中に代金を支払う、この世界の貨幣価値がいまいち理解できていないのでこの串焼きが高いか安いか分からないがおいしければ問題ないだろう。

焼きあがった串焼きを受け取りお礼を言ってから齧る。
しっかりとした歯ごたえと噛むごとにあふれてくる肉汁が良い感じにのどを通り過ぎていく、適当に振られた塩が時折主張し味が単調になるのを防いでいてとてもおいしい。
横を見るとサヨを既に完食しており食後の余韻に浸っていた。
1本でもそこそこのボリュームがありこれに白飯があれば十分に腹が満たせるほどだろう。
「おっちゃんおいしかったよ」
「おう、またよろしくな!」

満足のまま次の目標を物色する今度は飲み物が欲しいところだ、しかし見渡す限りには飲み物を扱っている屋台や商店が見つからなかった、日本ならばタピオカジュースか最悪自動販売機などがあるものだが…。
かといって飲食店に入るほどの気分でもない…。
「歩くか」
「はい」
適当に歩いていれば何かあるだろ。



「お、武器屋じゃん」
興味本位で立ち寄ってみる。
武器はどれも扱いやすく頑丈な物が多いが装飾が少ないどれも同じような見た目でどうも大量生産されたような感じがする。
「いらっしゃい…」
無愛想な初老の男性が奥から現れる、僕たちを一目みて(また冷やかしか…)とやる気の無い顔をしていた。
武器を触らないように見て回る、サヨも興味を持って武器を眺めている。
「何かいいのはあった?」
「投擲するには良い物が多くありましたけど普段使い用にはあまり良い物はなさそうかな」
「でもコレだと投擲した後に敵に再利用されないか?」
「その時はキャッチして投げ返すか破壊すればいいのよ」
「そんな簡単にいくのか?」
「多分素材的には簡単かな」
「うちの武器をそんな粗末に扱うんじゃねぇ!」
「すいません」
咄嗟にサヨの腕をつかんで逃げるように店からでる。
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