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魔法学校の臨時講師

二時限目2

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「じゃあとりあえずここまで戦術を考えようか」
さっそくゴーレム好きの女子生徒が手を上げる。

「基本的に防御力が全面に出してながら砲台で敵の拠点を撃つ、ですわ」
拳をためて語る、長く話したいが全力で堪えたようだ。

「そうだな、それが現在良く使われているな、という常識を今回は無視してみよう」
どういうことだと生徒達が首を傾けている。
「そうだな例えばコイツはどんな動きをしたらカッコいいと思う」
手のひらの上に一回目の授業で出したロボットとは別のロボットをモデルにしたゴーレムを出す。

「こっちもカッコいい」
「こんだけ細いなら人みたいな柔軟な動きとかしてほしい」
「お、いいね」
手のひらのゴーレムにファイティングポーズをとらせてシャドーを数発させる、生徒から関心の声が聞こえてくる。
「バク転してほしい」
「いいぞ」
流石に手のひらのゴーレムを教卓に置いてからバク転させる。
「それだけ動かせるなら白兵戦がこなせますわ!」
ゴーレム好きの女子生徒が前のめりになる。
「そうだねじゃあその場合はどんな物を持たせるといいかな?」
「そうですわね、先ほどの動きが可能であれば今までの装備ではむしろ不要、であれば…」
声が小さくなっていき1人の世界に入っていく。

「はいはい、どんな武装がいいかな」
「そうですわね、エストックとかいいのでは?」
「細長い刃で鎧の隙間を突き刺す事を目的としたエストックだと確かに今までの鈍重なゴーレムとは逆だね」
即興で細い剣を作りゴーレムに持たせて素振りさせる、細い剣を振り回す武術は見た事がないので適当に振らせてみたが概ね好評のようだ。
「なんといいますか、これはゴーレムではないような…」
「そりゃあゴーレムといえば対物がメインだから対人の動きをしたから違和感がでたんじゃないのか?」
「たぶんそれですわね、ゴーレムの動きが遅いのが常識でしたから」
「なるほどねー」
今のゴーレムを形は飛行機に変形できるものをモデルにしているので、飛行機形態に変形させて飛ばしてみる。


「あれぇ…」
生徒達は固まったまま動かなかった。

「…もし…、もしそれが今のゴーレムに使われれば今の戦いその物が変わってしまいますわ!!」
ゴーレム好きの女子生徒が声を荒げる。
「そうだな、でもこうやって飛べるのはこのサイズじゃないとむりだけどな」
「いえ、このサイズでも可能となってしまえばいずれはゴーレムが戦場の主戦力になりますわ!」
「その時はここが歴史にしるされたりしてな」
なんとか冗談で済まそうとする。
「可能性がありましたもの、後は自分のゴーレムでなんとかなりますわ」
「え、自分のゴーレムを持っているのか?」
ゴーレムは生産が出来ないので数が限られておりこの女子生徒がかなりのお金持ちなのだろう。
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