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悪魔でシスターですから
中央にて
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「そろそろ到着しますよ」
雑談をしていると従者が声をかけてくれた。
「はーい、わかりました」
降りる準備をしようにも特に荷物を広げてないのですぐに降りることができる。
馬車を降りると目の前が大きな建物で人の出入が多いのでおそらくこの建物が中央のギルドだろう。
「コレが私達のこの大陸で一番大きな所謂中央ギルドです」
「コレがそうなんですね」
建物の前に降りたので上の見上げていると首が痛くなってしまう。
「それじゃあ中に案内しますね」
職員に促されて中に入っていく、中は機能美に特化している内装で無駄な物がない、元来た町と比べると人は明らかに多いが活気が少ないように見える、何と言うか事務的と言った感じだ。
「あ、あなた達はこちらです」
一緒に来たシスター服の女性と列に並ぼうとしたら職員の人に止められてしまった、どうやら金額が多いので別の場所で行われるようだ。
それから地下に進んでいき、人の気配が少なくなっていき、ついには自分達だけになってしまった。
「……はいります」
同行してくれた職員の人が奥にある扉を緊張しながらノックして入る、中には怖い顔をしている女性が座っていた。
「報告にありました2人をつれてまいりました」
「ご苦労、では君は外で待っていろ」
「はい、失礼します」
職員は足早に部屋を出て行った。
「いやすまないね、実は君たちを呼んだのは今回の報酬金だけではないんだ」
「はぁ……」
「固くなるなとはいえんが今は監視か何かはないんだよ、君たちに単刀直入に聞きたいんだ、君たちはこの国をどうにかしたいと思っているね?」
「いえ……」
「いえ……特には……」
「ふむ、ではこの国に恨みを持つ人物はいるかね?」
「私はそもそも先日きたばかりでそういったものはちょっと浮かばないですね」
「私は……私が担当していた教会をボロボロにした犯人だけです」
「ほう、それは誰だかわかっているのか?」
「いえ……、それが私の教会を破壊した後に消えてしまって、ですが犯人を仕向けた存在がいると叫んで消えてしまったのでその元締めを探そうとおもっております」
「ふむ、それが本当なら、いや本当だろう我々はキミの探している人物の捜索に協力しよう」
「ありがとうございます、アレは私が始末しないといけないのです」
「そ、そうかじゃあ、君の方は改めて何かあるかな?」
「うーん、本当に無いんだよなぁ、対人的に不満は無いしこちらを見てる視線はちょくちょくあったけど別にきにしてなかったし、どうでもいいかな?」
「そうか、ここで長く拘束しても無意味だろうから君たちに渡す予定だった報酬を渡して置こうか」
怖い顔の女性が机の横にある戸棚から袋を2つ取り出す、大きさ的に同じくらいだろうか。
「これが報酬だ、やってきた内容は違う報酬額が同じため渡し間違いはないから安心して欲しい、もっとも元々の金額より多くなっているのは確実だ」
元々より多くなっているとのことだが詳細は省いているので内訳は分からない、これなら数えたところでクレーム等は言えないだろう。
「それじゃあこのまま帰っても?」
「あぁ構わないよ、君たちの優秀な活躍を楽しみにしているよ」
「それでは失礼いたしました」
「失礼しました」
「で、どうだった? アレに勝てそうか?」
「無理無理無理無理無理無理無理無理!!!!!!!!!!!!、あんなのどうやって相手をするのか私だってわからないですよ、あのシスター服の方は何とか賭けを仕掛けてもしかしたら勝てるかもしれない相手ですよ、それでもう片方は確実に勝てないですよ、アレは底が見えないんですよ、私だけが死ねれば幸運でもしかしたら周囲一帯が無くなるわよ、それでも相手にするの?」
「あなたほどの人がいうのなら下手に刺激しない方が方がいいのだろう、警戒レベルを下げておけよ」
「了解です」
「お前の部下にも伝えておけよ」
「わかりました:
「ふう……、私だって相手の力量くらい読めるさ、今回は流石に相手が悪いってわかるさ、さてどうしたものか……」
雑談をしていると従者が声をかけてくれた。
「はーい、わかりました」
降りる準備をしようにも特に荷物を広げてないのですぐに降りることができる。
馬車を降りると目の前が大きな建物で人の出入が多いのでおそらくこの建物が中央のギルドだろう。
「コレが私達のこの大陸で一番大きな所謂中央ギルドです」
「コレがそうなんですね」
建物の前に降りたので上の見上げていると首が痛くなってしまう。
「それじゃあ中に案内しますね」
職員に促されて中に入っていく、中は機能美に特化している内装で無駄な物がない、元来た町と比べると人は明らかに多いが活気が少ないように見える、何と言うか事務的と言った感じだ。
「あ、あなた達はこちらです」
一緒に来たシスター服の女性と列に並ぼうとしたら職員の人に止められてしまった、どうやら金額が多いので別の場所で行われるようだ。
それから地下に進んでいき、人の気配が少なくなっていき、ついには自分達だけになってしまった。
「……はいります」
同行してくれた職員の人が奥にある扉を緊張しながらノックして入る、中には怖い顔をしている女性が座っていた。
「報告にありました2人をつれてまいりました」
「ご苦労、では君は外で待っていろ」
「はい、失礼します」
職員は足早に部屋を出て行った。
「いやすまないね、実は君たちを呼んだのは今回の報酬金だけではないんだ」
「はぁ……」
「固くなるなとはいえんが今は監視か何かはないんだよ、君たちに単刀直入に聞きたいんだ、君たちはこの国をどうにかしたいと思っているね?」
「いえ……」
「いえ……特には……」
「ふむ、ではこの国に恨みを持つ人物はいるかね?」
「私はそもそも先日きたばかりでそういったものはちょっと浮かばないですね」
「私は……私が担当していた教会をボロボロにした犯人だけです」
「ほう、それは誰だかわかっているのか?」
「いえ……、それが私の教会を破壊した後に消えてしまって、ですが犯人を仕向けた存在がいると叫んで消えてしまったのでその元締めを探そうとおもっております」
「ふむ、それが本当なら、いや本当だろう我々はキミの探している人物の捜索に協力しよう」
「ありがとうございます、アレは私が始末しないといけないのです」
「そ、そうかじゃあ、君の方は改めて何かあるかな?」
「うーん、本当に無いんだよなぁ、対人的に不満は無いしこちらを見てる視線はちょくちょくあったけど別にきにしてなかったし、どうでもいいかな?」
「そうか、ここで長く拘束しても無意味だろうから君たちに渡す予定だった報酬を渡して置こうか」
怖い顔の女性が机の横にある戸棚から袋を2つ取り出す、大きさ的に同じくらいだろうか。
「これが報酬だ、やってきた内容は違う報酬額が同じため渡し間違いはないから安心して欲しい、もっとも元々の金額より多くなっているのは確実だ」
元々より多くなっているとのことだが詳細は省いているので内訳は分からない、これなら数えたところでクレーム等は言えないだろう。
「それじゃあこのまま帰っても?」
「あぁ構わないよ、君たちの優秀な活躍を楽しみにしているよ」
「それでは失礼いたしました」
「失礼しました」
「で、どうだった? アレに勝てそうか?」
「無理無理無理無理無理無理無理無理!!!!!!!!!!!!、あんなのどうやって相手をするのか私だってわからないですよ、あのシスター服の方は何とか賭けを仕掛けてもしかしたら勝てるかもしれない相手ですよ、それでもう片方は確実に勝てないですよ、アレは底が見えないんですよ、私だけが死ねれば幸運でもしかしたら周囲一帯が無くなるわよ、それでも相手にするの?」
「あなたほどの人がいうのなら下手に刺激しない方が方がいいのだろう、警戒レベルを下げておけよ」
「了解です」
「お前の部下にも伝えておけよ」
「わかりました:
「ふう……、私だって相手の力量くらい読めるさ、今回は流石に相手が悪いってわかるさ、さてどうしたものか……」
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