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ネトゲに意図せず転生した

いろんな妨害

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「準備できたよ!」
「お、おう」
 即席のバリケードがあっさりと突破されたが、転生者の準備が間に合ったようでサヨと恵美が2人を掴んで飛び上がる。
「それでどこに行くんですかぁ?」
「ココから西、えっとあっちの方向に行けば港があるから、そこから船で別の大陸に行こう」
「りょーかーい」
 恵美が答えて転生者が指した方向に向かう、割と高めに飛んでいるが海が見えそうにない。


「この世界の通信は隣町程度ならできるけど、長距離は時間がかかるんだ、この速度なら西にある港からなら連絡が行く前に船を正規の手段で借りれると思う」
「わかった、サヨも恵美も行ける?」
「どれくらい離れているか分からないけどいったん降りてから機体に乗り込んで移動した方がいいんじゃない?」
「……それもそうだね」
 言われてみればそうだった、近くにある開けた場所にいったん降りる、周囲に追手がいないのを確認してからロボットを召喚する。
「うおー、カッケー、魔法の世界にあるまじきカッコよさ」
 ロボットを見て興奮して飛び跳ねる、こうしてみると元は男だったのだと感じる、飛び跳ねるので胸が大きく揺れてしまい大きくコケてしまった。
「いたた」
 変なコケかたをしていたが、痛がって抑えていたのは胸の付け根の所だった。
「ゲームキャラ転生だから防御は高いからこの程度じゃ傷なんかつかないけどこういったのは痛いんよ、はぁ…」
 ロボット見てテンションが上がったと思ったら胸を大きく揺らして大きく落ち込みだした、なんだかいろいろ忙しい。

「コックピットは最大でも頑張って2人しか入れないから手に乗り込む感じで、操作はサヨがお願い」
「うん」
 サヨがロボットに乗り込んで起動させる、自分達は差し出された手に乗り込む、この経験はいままでになかったので転生者と一緒に喜んでいた。

「このまま真っ直ぐ、なんだけど……」
 転生者が指した方向を見ると真っ黒な雨雲、というか雷雨が迫ってきていた。
「この土地の神様も逃がさないようにしているんだろうな」
「ちょっと即席だけど、コンテナ作ろう、サヨ」
「うん」
 近くの木を伐採して素材にしようとしたが、虫に食われており使えそうにない、仕方がないのでサヨがいくつか鉄板と鉄棒を取り出して簡易的な箱を作る、完全な箱状にすると密閉する事になるので換気できるようにするので雨雲が直前まできた頃に完成した、とにかく箱に乗り込んでサヨに運んでもらう。
 この世界の技術や物を使用していないため影響を受けなかったがこの世界の物で作くればすぐに使いものにならなくなっただろう。
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