異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

仙人掌(さぼてん)

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玩具の世界は無駄に壮大になりがち

使用機体の決定

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「それじゃあ数を増やさないとね」
 この世界の拠点になっている自宅でデザインについてまとめていると恵美が指摘してた。
「なんで?」
「そりゃあゲームなんだからバリエーションは必要じゃない?」
「そりゃそうだけど……」
 完成の後にそんな事を言われても困るんだが、確かにゲームにするのだから少なからずともバリエーションは必要だろう。
「それじゃあわかりやすくパワー系鈍足と低耐久の高速タイプと……」
「うんうん」
「そから平均的な主人公機の3種で行こう」
「えぇ、女性型とか欲しいなって」
「あぁ、なるほどなぁ」
 恵美はこの世界で過ごしてずいぶん女っぽい見た目になっているが趣味趣向は自分のままのようでこうして意見交換する事が多い、最近は開発にかかりっきりで完成させることばかり考えてしまっている自分にロマンを思い出させてくれる。
「じゃあ女性型もそれぞれパワー系と高速タイプと平均的な主人公機の3タイプ追加で合計6種類、それだけあれば初期の6種類あるから大丈夫だろう」
「だね」
「じゃあ言い出しっぺの恵美にはデザインよろしく」
「うーん、任せれ」
 大丈夫だろうか……。



「できたよー」
 翌日になって恵美がノートにデザインをまとめて見せてくれた、デザインは自分と同じような感じではあるものの、全体的に丸みがあったりして女性型っぽく見える。
「じゃあ基本的なヤツはできてるから後5つ作るのか……、というかこのデザインって流用するよ?」
「いいよーじゃんじゃん使っていいよー」
 試しにパワー系や高速タイプのデザインをしてみると恵美がデザインした物と同じようになっていたので、清書してある恵美のデザインを男性型に置き換える物にしよう。

 ひな形などがあるおかげで1カ月ほどで残りの5体が完成できた、会社の人たちの反応は上々でこれからバリエーションや性能向上をアピールしておいた、それから扱える人を増やす為のゲーム開発にも考慮してバリエーションも作った事も説明しておく、この世界のゲーム技術はそれなりにあるのである程度は任せても大丈夫そうだ、自分達はそういった事はやった事がないので本職の人たちに任せておく。

 試作のゲームを遊ばせてもらったが口を出す所は出していく、ゲームの目的が目的なのでバランス調整などは口出ししていく、リアル重視でいかないといけないのでゲーム性はいくつか無視していく。
 この世界にはロボット物という概念が少ないようで体感型ゲームとして企画する、前世の日本に似たような物が多いのでサヨも一緒に説明してくれるので助かった。
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