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レベル1の転生者

デウスエクスナントカ

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「あんなの倒せるなんてあんたらスゲーな……」
「正直ギリギリだった」
 自分とサヨとメリジューヌ(仮)の3人がかりで弾幕を張り、防御に徹してもらう事でなんとか継続して戦闘できた、天使の攻撃は1発でも被弾すれば無事でないだろうと判断して被弾はしないように立ち回って戦う事になっていた。
「というか天使って倒してよかったのかな?」
「どうなんだろ、この世界の仕組みはしらないしな……」
 激戦だった事の疲れと天使を倒してしまった事への不安でなんとも言えない雰囲気になっている、とりあえず落下した天使の元に行ってみるが腹部から胸部にかけて大きく貫通しており、顔も悲痛な表情なまま固まっている、これはどう見ても絶命している。
「いや本当にどうしよ……」
「ほんとにねー」
 またいつの間にか自分たちの近くに誰かがいた。
「またですか?!」
「そうなんだまたなんだよ、緊急だからね、しょうがないね」
 性別がないのかそれとも両方あるのか、男とも女とも取れるような容姿をしている、そんな誰かがとても困っているポーズをしているが目に一切の感情が感じられない。
「ではどちらさんですか?」
「えっとね、この世界の管理を押し付けれた神かな?」
 そういえばいろんな異世界に行っていたが神様を見るは初めてな気がする、というか次は神様を相手にしなければいけないのだろうか。
「あー別に相手になってもいいけどどっちにしろ意味はないんだよ」
「え、じゃあ何をしに来たんですか?」
「もちろん世界の崩壊を止めに来た、神様が出張らないといけない事態になったからね、面倒な気持ちがあるがこれも大好きな世界のためだ」
 よかった、敵対する事はないようだ。

「さて、うーんやっぱり君を使うしかないみたいだね」
「自分ですか?」
 神様が転生者を指す、いったい何をする気なんだろうか……。
「この世界が崩壊しかかっているのは君たちの知っての通りだ、それを天使に修復を依頼したらなんとも君たちを討伐するなんて短絡的な事をやろうとしたからね、そりゃあ討伐されて当然さ」
 自分の部下に対して酷い言いようである。
「でだ、この世界を修復する方法はまず飛び出た経験値を受け取る器が必要になるわけだ、本当なら原因を作ったコイツらにさせたいが生憎規格が合わないし何より他のヤツの唾がついてる、で消去法で君が器になるしかないのだよ」
「いったい自分に何をするんでしょうか?」
「言ったよね器にするって、そうだなソコに転がっている素材でも使おうか」
 神様が転がっている天使を浮かべて汚れを落とした後に直径30センチほどの球体に圧縮した。
「素材だから一度きれいにしないとね」
「うわ」
 転生者から驚いた声に振りむくといつの間にか全裸になっていた、ひとまずメリジューヌ(仮)の視界を塞いでおく。
「こっちもきれいにだね、それじゃあ始めようか」
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