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料理の基本は分量

結局はセンス

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「どうしたヤス!」
犯人かな、というか元ネタ知らないんだよなぁ、ネタだけが有名になった気がする、久しぶりに聞いて反応してしまった。
「何か反応するものがあったようだが、この先いちいち反応していたらキリがないぞ」
「ウッス」
「あなたも昔はよく反応してたよね」
「そうだな…」
先輩が遠い目をしていた気になるが、聞くのは辞めておこう。

「それがお嬢がこちらにものすごい剣幕で向かっております」
「なんやて!」
「どうやらアッシらの行動が読まれてたようで」
「まさかつけられとったんか?」
「いや、そんなハズは…」
「お前ら、何弱い物いじめをしているんだい、しかも自作でももう少し上手くやりなさいよ!」
「すいやせん!、って自作自演やとぉ」
「い、いや、この前兄貴がここの店気に食わないって言ってたじゃないですか」
「それは本当なの?」
「いえ、それは先日和解しやした」
「えぇ、兄貴そんなの聞いてないよぉ」
「うるせぇ、末端のお前に言う必要はねぇ…、店主、コイツの勘違いで申し訳ない、どうかこいつの命で勘弁してくれんか」
「そんなぁ、兄貴ぃ…」
「うるせぇ、てめぇの命はそれ以下なんだよ」
「いやいや命はいりませんよ、とりあえず、壊した物の弁償とこれ以上悪い噂が広まらないようにして下さい」
「あぁ、ありがとうございます」
「今回は店のあんちゃんに免じて命だけは助けてやる、だが次はどんな小さなヘマでも命がないと思え」
「ハイっす!」
「帰るぞ」


「すいません、ごたごたしてこの世界でお見苦しいところお見せしてしまって」
ガラの悪いカラフルな人たちが去ったのを確認してから残っていた客全員に謝罪していった。
「今お出ししている分のお代は結構ですので、これからもこのお店をどうかよろしくお願いいたします。



「ふー食った食った、おいしかった」
「お気に召していただいて何よりです」
食べ終わるとこの世界の転生者がいつ間にか現れた。
「この味はどうやって出しているのですか?」
サヨが真剣な表情で転生者に質問する。
「きいちゃいますか」
「その、おいしい物を食べて欲しいから」
「すこしならいいですよ、でも時間は大丈夫なんですか?」
「時間?」
「一応こっちの予定とかも考慮してもらえると助かるな、ちなみに一時間なら何とかいけるな」
「ありがとうございます」
サヨと転生者が厨房に消えて行った。

一時間後。

「よし忘れ物はないな」
「「「大丈夫です」」」
倉庫の角で大きな魔法陣の上に立っている。
「じゃあ飛ぶぞ」
「お帰りなさい、少し遅かったですね」
覚悟とか返事とかそんな物を決めたり判断する前に日本に戻ってきた。
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