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レベル1の転生者

経験値は均等に割り振られます

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「じゃ、狩りを始めようか」
「始めるったって、また流れ作業か?」
「いえ、戦闘経験も積んで欲しいので自分達は後ろから攻撃してますので前に立って戦ってもらいます」
「……わかった」
 納得していない顔をしているが抵抗しても抗えない事は分かり切っているので渋々従ってくれる。



「………来ないですね」
 転生者を前にしてしばらく進んでいたが一向に襲って来こない、強そうな魔物が居てもこちらを一瞬みて素通りしていくのだ。
 試しに投石してもらってヘイトを売ってみるが買ってくれなかった。
「多分あれだ、俺のレベルが低すぎて相手にする利点がないんだ、さっきした投石もレベル差でダメージが無かったし」
「うーむ、それは困った」
 自分達もレベルが無いので相手にされないのだろう。
「じゃあサヨが前に出て戦いましょう、それで貴方がちょいちょい攻撃してみてください」
「あ、あぁ」
「じゃあお願い」
「うん」
 勢いよく飛び出して先ほど自分達を無視した魔物に襲い掛かる、向こう側は完全に意識外だったので不意打ちに近い形になる。
 魔物は予想外からのダメージを受けて大きく悲鳴を上げる、サヨが手加減しいるので魔物はまだまだ動けるようで、謎の痛みを作った原因を全力で排除しにかかる。
「今の内だよ」
「お、おう」
 やはりというか転生者が何度か攻撃を加えているが、それらを一切無視してサヨに全力で攻撃を仕掛けていた。

「どう、レベルは上がった?」
「あぁ、5も上がったよ」
「よし、じゃあこの調子でどんどん続けていこう」
 その後も同じような調子でどんどんと魔物を倒していった、10匹倒す頃には30レベルまで上がっており、その事になると転生者も敵意を向けらるようになりチクチク攻める事ができなくなっていた、しかしレベルが上がった恩恵なのか最初はぎこちなく遠慮がちだった動きは徐々に洗礼されていき、魔物からの反撃を軽く回避できるようになっていた。

「なぁ、おかしくないか?」
 ある程度狩ったてから転生者が声を上げる。
「どうしたんですか?」
「何て言うか、レベルが上がらないんだ?」
「じゃあ狩場を変えますか」
 流れるようなレベリングで感覚がおかしくなってしまい、まるでオンラインゲームでやっているかのように言ってしまった。
「いや、鑑定で分かるんだが、この辺の魔物はまだ自分よりもレベルが高い」
「どうしたんですか?」
「なんだろう、明らかに入るであろう経験値が少ないんだ」
「ふむ……、じゃあ試しに貴方でも単体で倒せる魔物を倒してみましょう」
「そう、だな」t
 いつの間にか奥地に行っていたので、一旦人里に近づいて転生者と同じくらいのレベルの魔物と戦ってもらう、今朝の状態とは明らかに違う立ち回りで魔物を倒しきった。
「どうですか?」
「明らかにさっきより多く入ってる」
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