異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

仙人掌(さぼてん)

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レベル1の転生者

反応がないので潔癖、ヨシ

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「やることが表記されているなんて便利だ」
「だねー」
 以前であれば転生者を頑張って探す所からだったが、今回からはどの辺にいるか分かっているので楽に転生者の元に向かえる、転生者からすれば自分の位置が筒抜けなのでいい気はしないだろう。

「コレは困ったな」
「だねー」
「ですね……」
 転生者がいる方向を示している場所は壁の向こう側だった、恐らくあれが国か街の入り口で通る人間1人1人に検問のような事をしている。
「何とかなるかな?」
「行くしかない、ですね」
 次から世界ごとの検問などを通過できる書類などを用意して欲しいが流石にそれは難しいか。


「次、…………お前らは3人組か?」
 自分の達の番になると目つきの鋭い男性がこちらを犯罪者を見るような目で見る。
「はい、家族です」
「ふむ……、でこの国に何の用事だ?」
 どうやら壁の中は国のようだ。
「えっと依頼である人を強くするように言われてきました」
「………家族でか?」
「はい」
「……、ふむでは最後にこの国を害する気はあるか?」
「えー…っと、その依頼された人が迫害されていたりしていなければしません」
「お前達2人もか?」
「はい」
「あ、はい」
「ふむ、嘘はついていないようだな、通ってヨシ」


「案外すんなり入れたね」
「さっき何か確認しながらだったからもしかして魔法で何かスキャンしてたんじゃないかな?」
「されてたのかな?」
 何かされた感じはしなったが、そういえば何か確認していた。
「多分だけど魔法でスキャンしたけど何も無かったから信用を得られたんじゃないかな?」
「あー完全に潔癖だった感じかな?」
「…じゃないかなぁ?」



「ココか……」
 端末に表示された場所は街の中心から離れた寂れた場所にある宿屋と思われる場所を示していた。
「すいません、ココにミナトという人は来てますか?」
「ミナトってのが誰か分からないが今泊まっているのは1人だけさ、ソイツに用事かい?」
 いきなり来たせいか、こちらを睨んで警戒しているのが分かる。
「あぁ、ソイツを強くしてほしいって言われたのさ」
「ふーん、しばらく待ってた降りてくるんじゃないか?」
「じゃあそうさせてもらうよ」
「コレで3人分の食事をお願いします」
 サヨがこの世界の物と思われるお金を出す、貨幣価値は分からないが恐らく打倒な物だろう。
「まぁゆっくりしていきな、飯は少し待ちな」

「サヨありがと」
「ん」
 書類系は無理でも貨幣は用意してくれたようだ、とりあえずサヨの頭を撫でておく。
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