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ゾンビパニックで火力マシマシ

分かれ道

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「今度こそ行くぞ」
 前回よりも明らかに多い荷物を持って全員が今度こそと外へ向かう。
「というか今回は失敗しないんでしょうね?」
「当たり前だ、今回ばかりは俺らがつくったんだぞ、しかも構造自体は簡単な物だしな」
「簡単って言う割には時間かかったんじゃないの?」
「万全を期しているんだよ、主にエラーの修正だよ、時間をしっかりかけさせて貰ったからね、これで作動しなかったらもうお手上げだよ」
「リーダーがそこまで言うならもうこっちは言及しないよ、じゃあ出発しよう」
 リーダーに対しては全員の信用はかなりの物なようで、特に文句が出るような者もおらずモクモクと準備を進めていった。

「……それはなんですか?」
「これか、時間があったから荷物を運ぶ台車だよ、可変式で平面じゃなくても運べるようになっているんだ、ちょっと趣味が高じてね」
 いつの間にか複雑な構造をした台車が完成していた、どうやら各々何かやってたようだ。

 施設や地上のゾンビは粗方処理したので後は暗闇に気を付けて進んでいく、まずは以前に何も無くなっていた小屋を目指す、そこなら山を越えるので爆発の影響をあまりに受けないだろう。


「………それでいつ頃爆発するんだ?」
「おおよそ、後2時間ほどかな、それくらいあれば臨界点になるはずだから、ただ爆発の規模は計り知れないからなるべく遠くに行きたいな」
 仕組みを作る事で精一杯だったようで規模までは分かりかねるようだ。



 しばらく離れるようにしてあるいていると遠くから大きな爆発音が聞こえてきた。
「どうやらうまく起動したようだな、ちゃんと消し飛んでいるか確認しないとな」
「それは別に明日でもよくないか、さすがに?」
 距離にすると10キロほど進んだ事と戻るつもりが一切ない気でいたのもあって、戻る事については否定的のようだ。
「みんなの気持ちは分かる、正直僕も行きたくないんだ、でもちゃんと確認しないといけないんだよ」
 リーダーが力説するがさすがにつらいようだ。
「……わかった1人で行く、ここから先は人工的なゾンビに遭遇することはないだろうし、対策についいてはマニュアル化されている、それに彼がいるから何とかなるだろうさ」
 リーダーと共に戻る事は嫌なのだが、別れる事も嫌なようでそれぞれ複雑な表情をしている。
「あぁ、じゃあ自分はリーダーと一緒に戻ります」
 もともと自分達のような存在ナシで行動していたので危険度が高いリーダーと行動したほうが良いだろう、他の人達は更に複雑な顔を七変化させた後に無理やり納得させてようで声を出して否定する人はいなかった。
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