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ゾンビパニックで火力マシマシ

破壊した後ろの隠し部屋

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「はぁ……はぁ、きっつぅ」
 ゾンビの湧きは止まったものの消耗が大きくもう変身するための少しの魔力も残っていない、今回は体力も随分使ったのでしばらくは動きたくない。
「あぁ、もう無理かもなコレ」
 戦闘の余波でこの部屋にあった設備のほとんどが壊れていた、もうこれらは使い物にならないだろう、これらは機械類だったら一部を取り出して再利用できるだろうがこの世界の物はそうもいかないようだ。

「あーしんど」
 魔力と体力、それから気力も大量に消費したので固い床だったとしてもこの場所から動きたくない気持ちが大きくしばらく横になっている。

「……うー、ん?」
 何となく部屋の広さに違和感を感じたので端末でマップを表示してみる。
「………もしかして」
 立体的に表示されているの寝た姿勢のままでは見ずらいので上半身だけ起こしてマップを眺める、何となくではあるがこの部屋がマップで表示されているよりも狭いように感じた。
「隠し部屋か機材が置いてあるだけか……」
 まだ動きたくない気持ちとこの先はどうなっているんだろうという気持ちが対立し、しばらく瞑想してから立ち上がる。

「行くかぁ」
 何も無い可能性の方が高いのは分かっているがそれでも気になったので調べてみる、戦闘の余波で壁が崩れかけているのでそこから奥へ侵入してく。
「おお!」
 奥には巨大な水槽が並んでおり、その中には2メートル半ほどの巨大なゾンビが複数のケーブルに繋がれて中で浮かんでいた。
「いかにもって感じじゃん」
 とりあえず撮影だけしておく、下手に触ってしまったら動き出す可能性があるので触れないでおく。
 日本に転送できそうな物はないので一通りながめた後に拠点に戻る。


「戻りました」
 やはりこちらを一度注目してから各々作業に戻っていった。

「そういやお前さん何やってたんだ?」
 自分に分けられたスペースで休憩していると暇だったのか男性が話しかけてきた。
「嫁の治療に使えるものがないか探していましたけど」
「うーん見つかったか?」
「いやぁまったく見つからなかったです」
「だろうな、もともとそんな研究なんてしてなかったからな」
「研究してるっぽい部屋はありましたよ」
「マジかよ、そんなの何処にあったんだ?」
「あの最初のゾンビが大量に出て来た奥の部屋に……」
「あぁ、本当にあったのか」
「何か知っているんですか?」
「まぁな、あの部屋は以前から小さいから奥に隠し部屋でもあるんじゃないかって噂だったんだよ、それをお前は見つけた訳だ」
「はえー」
「まぁ今だと俺らの時間はたっぷりあるから後で見に行くかぁ、その時は護衛してくれよ」
「まぁはい」
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