異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

仙人掌(さぼてん)

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ゾンビパニックで火力マシマシ

巨大再び

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 さすがに施錠された先にゾンビはいなかった。
「ここのシステムは遠隔で操作はできるが一応独立した物になっていてな、操作はこっちで直接できるんだな」
「そうなんですね」
 グレルが近くの操作盤をいじりながら解説してくれる。

 中は思ったよりも狭く操作版がいくつかとロッカーらしき物があるだけだ。
「……とりあえずココの制御系の変更して、それから上限設定を弄って……」
「それから制御を完全に独立させてだな……」
「何がなにやら……」
 いろいろ操作しており自分には何がなんやら理解できなかった。

「おい」
「あ、はい」
 分からないなりに観察して覚えられないとか眺めているとグレルから思い出してたように声をかけられた。
「ココにはゾンビがいないのは分かっているからお前はこっちにゾンビが入ってこないように部屋の外で見張っててくれや」
「あーはい」
「とにかく終わるまでかなり時間がかかるだろうからしっかりと守っておけよ」
 これは近くにいると気が散るから出て行って欲しいやつなんだろうか……、とりあえずココにいても仕方がないので外に出てゾンビが入ってこないように警備をする。


「あ、コレは起こるんだ……」
 扉の外に出て一息ついた時に前方からゾンビが複数体こちらに向かって来るのが見えた、こういったゲームでおこるようなイベントは起こるんだと感心しながら銃を構えつつ魔法を使う準備をする、こんな人の目が確実に無い所なら使っても問題ないだろう、もっとも疲れるのであまり使いたくないのだが……。
 ゾンビの足が遅いので残り弾薬を改めて確認する、確実に当てて仕留める前提で行こう、それにしても最初に見た時はあまり直視したくないような見た目だったが慣れというのは恐ろしい物でしっかりと標準に入れる事ができている。

「いや、多いって」
 昨日の掃討で大分数を削ったハズだがそれと同じくらいかそれ以上の数のゾンビが向かってきた、そうであれば当然弾はすぐに使い切ってしまったがまだ倒しきれていない。
「ええぇい、鬱陶しい」
 思い切って魔法を使って広範囲のゾンビを焼き払ってしまった、いきなり全力疾走したみたいに疲れがどっとあふれて座り込みたくなる。
「まぁ、来るよね……」
 ゾンビを焼き払った後にはボス戦が始まるかのように昨日に遭遇した巨大な化け物になったゾンビが向かってきた。
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