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ゾンビパニックで火力マシマシ

地下生活3日目

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「よし、行くぞ」
 翌日、と言っても地下なので本当に3日ほどの時間が経過したのかわかりかねる。
 リーダーが一睡した後でもやる気が維持されているようだ、何やら道具を複数取り出して研究者とは思えないような武装している。
 グレルは昨日と同様の軽装で行くようだ、もっとも全員ほとんど着の身着のままでこの拠点の備蓄や設備で維持できるのに過ぎないので自前の物はほとんどない。
 さらに言うとサヨから借りた銃の弾の残りが心もとない数になってきた、そもそも銃の構造が複雑でメンテナンスができておらず最後に不具合を起こして暴発する可能性だってある、魔法の使用だってそもそも体力を使うので食料が安定していない今はむやみに使う訳にもいかない。
 サヨが出してくれた銃なのだから信じて使うしかないだろう。


 拠点を出てから3人で施設の深部に向かっていく、食堂の前に到着した時に息を潜めて侵入してみるが昨日は化け物は見当たらなかった。
「……拠点は問題ないハズだが、どこに行ったか分からないのはどうも動きにくいな」
 拠点を目指して表層をさまよっているのか、それとも下に降りていったのか不明だが、もし逃げ場のない所で遭遇してしまった場合に困る、昨日は動きが遅かったが今はどうなっているか分からない、これがゲームであれば強化されて再登場するか何かしらのギミックを解除してからボス戦になるだろうが、残念ながらそんなヒントになりそうな物はない、もしかすると魔法を使えば一発で解決するかもしれないが、それはもしもの事なので候補からは除外しておく、とにかくまだ動きが遅い事を祈りつつある程度動きが早くなっている前提で警戒しつつ行動していくことにする。
 食堂を出てから車両に乗り込み、更に下って先の広場に向かう、昨日はココで引き返したが今日は更に下に進んで行く、新しい場所なのでゾンビに遭遇するがそれは相変わらず簡単に対処できた。

「ココから先は動力炉とかサーバーなんかがある区画になってな、普段は立ち寄る必要がないからこうして施錠されている、大型の資材搬入用通路は使えないだろうからその横の警備員用のを使うぞ」
 メインの場所に行くため扉ほどではないが頑丈に施錠された扉の前に立ち止まる。
「コレなら破壊できないだろうか」
「どうでしょう……やってみますね」
 確認してみると取っ手部分を破壊すればいけそうな構造をしている、銃で破壊できる強度である事を祈ってしっかりと狙って発砲する。
 すると取っ手が壊れて中の構造が見えるようになりもう一度発砲してその構造を破壊する、後は無理やり扉を蹴破れば破壊は完了だ。
「いけました」
「よし、行こう」
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