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ゾンビパニックで火力マシマシ

会敵用意

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 いきなり大きな打撃音で目が覚めた。

「無にごと?!」
 いきなりの音に2人で飛び起きた、自分は呆けてキョロキョロしていたがサヨは出入口を見ており、どうやらそこから音がしたようだ。
「敵かな?」
「うーん無理やり来ようとしてるっぽい」
「マジかぁ」
 眠気で体が重いのだが動かない訳にもいかないので起き上がる、その間も何度かぶつかる音が聞こえてくる。
「突破されそう?」
「うーん、まだ大丈夫かも、まだ力任せに突破しようとしてるから突破はできないと思う」
「じゃあ交代で警戒しようか、じゃ僕は寝る」
 日々の疲れから眠気が強く、眠る事を優先してしまった。

「サヨ、交代は?」
「私はまだ平気だからいいかなって」
「そうやって無茶しないでよ」
「本当に大丈夫だって、流石に次の夜は寝るって」
「ちゃんと寝ないと僕も起きるからね」
「はいはい」
「……とりあえず外に出よう」
「うん」
 外に出てみるとバリケードはボコボコに潰されており、恐らく次の夜は超えられないだろう。

「流石にもう無理かな」
「次は徹底抗戦するしかないよね……」
 迫りくる大量の敵を対処なんて経験はもちろんない、自分では対抗できる魔法や技術は持ち合わせてないので、サヨの持っている武器を借りる事になるだろう。
「というか敵ってなんだろう?」
「だね」
 ここ数日の敵について分かったのは夜間しか行動できない事、こちらを狙う精度が徐々に正確になっている事くらいだ、そもそも敵がどんな姿をしているかもわかっていない。
「そもそも銃弾効くかな?」
「そこはやってみないと分からないよ」
「だよなぁ」

 ひとまずはバリケードを補強しておく。
「……使い切ったね」
「だねぇ」
 いくつかあった家屋もほとんど使ってしまってしまい、拠点に使っている家屋以外はほとんど瓦礫か残骸になっており、ココを拠点にしていると宣伝しているようにも見える。

「無理そうだったら合体して空に逃げるしかないかな、敵って昨日の時点でどれくらいいたの?」
「大体50体くらいかな、でも増えて来てるから次はもっと増えてるから本当に脱出するなら空しかないと思う」
「じゃあ夜まで体力を温存しよう」
「はい」
 食料を少しだけ消費してから体力を温存する、流石に夜に向けて温存したいので現地の物は食べずに置いておく、こんな状況ならなるべく早めに食料問題に取り掛かれは良かったと少し後悔している。
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