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配達の仕事

5つ目の配達先その3

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「よし、大体決まったからあなた達はココで待機してて、私は速攻で準備してくるから」
「あ、えっと……行っちゃった」
 返事をする前に走り去ってしまった、サヨと2人だ顔を見合わせてからその場で待機する事になった。

「そういえば、さっきの日本語だよね?」
「そうだよ」
「あれよく読めたね、昔の日本語って事しか分からなかったよ」
「別にスラスラ読める訳じゃないよ、個人の癖とか強いしやっぱり読むのに時間がかかるよ」
「そうなんだ、時間あるし解読の方法とか終えしてよ」
「いいよ、まずは読み方なんだけどね……」
 サヨから読み方を教わってみたがよく分からなかった、それでも何度かやっていれば読めそうではある。

「おまたせー!!」
 よくわからないながら解読の話を聞いていると重装備をした女性が走りながらやってきた、その後ろから子供達が大きなリュックを背負って疲れた表情でぞろぞろやってきた。
「ずいぶん大所帯ですね」
「そうよ、これだけいればだれも大けがせずに解読までの時間稼ぎができるのよ!」
「その前に休憩させてあげないと……」
「……そうね、今晩は私が1人で見張りをするわ」
 女性が後ろを見ると子供達が疲れて動けそうに無かった、おそらく街からココまでずっと走って来たのだろう、流石にあの距離は自分でも走り続けるのはしんどい。
「今夜は私が見るから、明日の朝からみんなが交代で見張りをしててね、あなた達はパフォーマンスが落ちない程度で解読を進めてね、あとちゃんと食事と睡眠はしっかりとしててね」
「わかりました」
「それじゃあココよりも遺跡の中の方が安全だから入りましょう」
 女性の号令でぞろぞろと遺跡の中に入っていく、外よりも遺跡の中の方が安全とはいったい。

 遺跡の中に出てくる魔物は弱いので自分達3人で守りきれた。
「ココでキャンプするわよ」
 子供達は女性に対して何か言いたいようだったが、疲労が大きすぎたせいで睨むだけでおわった。
 拠点の組み立ては3人で行った、拠点といっても屋根もなければ壁もない、簡易的な仕切りと人が休めるようなスペースがあるだけだ。
「これで完成ね、それじゃみんなここで休んでしっかりと明日からよろしくね」
 子供達はやっと休めると安堵し、ぞろぞろと寝床で休み始めた。
「あなた達はどうする? 今から解読作業に取り掛かってもいいし護衛はいなくなるから子供達が起きてからでもいいよ」
「じゃあ今日の所はゆっくり休んでしっかりと解読に向けるよ」
「わかった、じゃあ明日からよろしくね」
 自分達も休もうと休憩スペースに行くとサヨ専用のスペースがあったのでそこで2人で休むことにした。
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