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召喚されてみた

本気の攻撃

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「さすがにアレは本気で倒してほしいかも」
「アレはこの国の人に任せれば良いのではないか、それともアレは倒せそうにないのか?」
 一応鑑定してみるが向こうが強いようで弾かれてしまった、分かったのはとりあえずアレがかなり強いという事だけだ。
「倒せると思う、倒しほしいけどこの学校がめちゃくちゃになるからそれを回避したい」
「わかった、本気を出していいんだな?」
「たのむ、いやお願いします」
「……わかった、本気で行こう」
 自分の真剣な願いが通じたのかメリジュさんの顔も真剣なり、巨大な魔物に向かう、剣と魔法に合わない装備を出現させた、SF世界や未来の世界から迷い込んできたと言った方が当てはまる、とても自分が召喚したとは思えない。

 彼女が大きく機械の翼を起動させて飛び上がる、腰部から出現した武器が独自の動きで魔物を地面に縫い付ける、かなり強く縫い付けられているようで魔物は身動きが取れないようだ。
 メリジュさんの身長よりも長い銃を取り出して向ける、鉄の塊を撃ちだすタイプではないようでメリジュさんの周囲に魔力が収束しているのが目に見える、他の人達もいきなりた魔力に驚き動きを止める。
 アレはヤバイ、初めて見る光景だがアレは本能でこの場にいては巻き込まれてしまうと感じて蜘蛛の子を散らす
ように逃げていった。


「ターゲット、ロック……固定用は問題なし、この世界の魔力を収集、縮退化、敵の耐久が不明のため手加減ナシで決行、大気による命中精度の影響、近距離により影響ナシ、周囲への被害は標的の中心で固定のため警備と予想、周囲の人員の退避を確認、被害は少ないと予想」

 言葉を進める度にメリジュさんの周囲に魔力が集まっていく、魔力は魔法やスキルなどで実行しない限りは基本的に目に見えない、魔力が濃いと言われている所でさえ肌で何となく感じる程度だ。
 それが目に見えるほどメリジュさんの周囲に高濃度で魔力が集まっている、銃口を向けられている魔物はもう諦めの領域になったのか抵抗することなくじっとメリジュさんを見ていた。


「縮退魔力、解放」
 集められた魔力が魔物に向けて解放される、放たれた魔力が多すぎて視界が光だけになる、手で顔を塞ぎ、目を閉じても強い光を感じてしまうほどだ。



「……終わった?」
 ようやく光が収まり目を開けると魔物がいた所には何もなくなっていた。
「終わったようだ」
 攻撃の反動が大きすぎたようでボロボロの体に足をひきづりながら向かってくる。
「大丈夫……じゃないよね」
「あぁ、一切の手加減もしなかったぞ、まさか自分もこうなるとは思っていなかったがな……」
「ええ、どうしたら、回復しないと」
 メリジュさんのスキル
「ふむ、そうだな……契約を解除して私が元の世界に帰る事ができたら修復は叶うだろうな」
「この世界じゃ無理なんだね?」
「そうだな、また縁でもあれば会えるだろう」
「わかった、じゃあ、また!」

 契約を解除するとメリジュさんは融けるように消えてしまった。


 それからメリジュさんについていろいろ聞かれたが契約を解除した事もあってかそんな事も長くは続かなかった。
 1か月に再び使い魔を召喚してみたがメリジュさんを召喚されず、代わりに違う魔物が召喚された。
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