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召喚されてみた

スクールオブデット

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「ココって僕が通っている学校で間違いないよね……」
「地理的にはそうだな」
 真っ直ぐに学校に戻ってきたつもりだったが魔物が巣食う魔境がそこにあった。
 戻ってくるまでは一本道だったので迷ったり道を間違えたりする事は絶対にない、なんとなくだがメリジュさんだったら方向を狂わせる魔法とか食らっても問題なさそうだ。

「とりあえず職員室にいくべき、かな」
 ひとまずは大人の意見を聞きに行くべきだろう、こういった非常事態に対してはどう動くかなんて言われている訳もない、もともと学校自体に堅牢な守りがあり、並みの軍隊程度では守りを突破できないと最初に教わっている。
 それが完全に崩れており、最初の説明が嘘のように思える。

「とりあえず大人が集まっている所に行けばいいのか?」
「そうだね」
「じゃあこっちかな」
 メリジュさんが指をさした方向は職員室がある所ではなく、寮がある方向を指している。
「向こうに人が集まっているんだな、よし行こう」

 魔物が大量に巣食っている校舎に足を踏み入れるとこちらを見ていなかったハズの魔物が一斉に襲い掛かってきた。
「道は切り開こう」
 襲い掛かってきた魔物を払いのけるように吹き飛ばしていく。
「ありがとう」
 メリジュさんの援護が頼もしい、これなら目的地までたどり着けそうだ。

「おーい」
「おい無事なのか! 外の様子は?」
 寮がある地区に向かうと高々とバリケードが築かれており見張りしっかりいる、その見張りに話しかけるとまるで珍獣を発見したようなリアクションをしてくれた。
「外の様子はいつも通りで魔物がいるのは敷地内だけです」
「本当か、じゃあ原因は中っぽいな、よしここまで来たお前たちの実力を評価して原因を調査してくれないか」
「ちなみに中に入れてくれたりはしますか?」
「それは無理だ、完全に固定しているからお前達がこれをよじ登ってくるか飛び越えるかしかないよ、だからこそ調査をお願いする」
「でもこんな広い所なんてかなり時間かかりますよ」
「おおよその場所の検討はついてる」
「じゃあそこに先生方が行けばいいじゃないですか?」
「生徒を守るのに精いっぱいなんだよ、お前の使い魔が強いんだからお前らが行ってこい」
「……じゃあどこなんですか?」
「旧校舎の部活棟の方だ、緊急の救助要請はしているからかとりあえず行ってこい」
「わかりました……」
 自分の私物は無事であってほしいと思いながら部活棟へ向かった。
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