異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

海洋の底へ

スカウトてきな何か

「お疲れ様です、今回は思ったよりも楽じゃありませんでした？」
「確かになんと言うか安全な所から見ていたような……」
「こちらとしてもあんまり上手くいってなかったんですよねぇ」
　確かにアリスが活躍して自分達は適当に銃を撃ってた記憶しかない。

「そんな訳で今回はちょっと特殊な世界に行ってもらおうかと思っております」
「特殊、ですか？」
　特殊と言われてつい構えてしまう。
「はい、行く世界事態は陸がメインなんですが、主戦場は海中になります」
「水の中ってことですか？」
　前世を含めて泳いだ経験がすくないので泳げるかと言われれば泳げないので水中戦は勘弁したい。
「そうですよ、一歩間違えれば溺死しますからね、今回はちょっと変わった方向性で行きたいと思います」
「はい、というか今からですか？」
「そうですね、さっきの世界だと対して体力とか消費してないでしょ？」
「確かにまだ行けそうな感じですが……」
「でしょ、それじゃあ行ってらっしゃい」

　気が付くと倉庫と思われる所に立っていた。
「なんか懐かしいな」
　そういえば最初の方の移動も倉庫だったなぁと懐かしい気分になった、今回は生臭いので海産物が多いのだろう。

「まだ陸？」
「……っぽいね？」
　サヨもいまいち状況がつかめていないようだ。
「とりあえず、出るか」
「そうだね」
　倉庫内の構造が分からないので迷いながら脱出する、外は大きな港になっているようで地面や見える範囲の景色からは年季のようなものが感じられとりあえず作り物ではなさそうだ。
「……で、どこに向かえばいいんだ？」
「どうしよ」
「とりあえず歩くか」
「そうだね」
　すぐ目の前が海になっているので適当に海沿いに歩いていく、かなり大きな港のようで終わりが見えそうにない、大きな倉庫らしい建物が複数見えているが、船は一隻も見当たらない。

「君たちってもしかして僕の船に乗ってくれる人でいいのかな？」
「どゆこと？」
　適当に歩いていると若い男性が興奮気味に駆け寄ってきた。