上 下
228 / 426
魔法少女は火力重視

変身しても戦闘はいつも通り

しおりを挟む
「あれ、なんか違うくね?」
 変身した時の衣装が日本で変身した時と比べて機械系の装飾が追加されており、いつの間にか手に持っている得物には竜の意図がある。
「あぁ、なんて可愛らしい……、多分最適化が終わったんじゃない?」
「最適化?」
「たしかその人に合った姿に最適化されていくんだったと思う」
「自信がないんかい」 
 魔法少女に変身すると身長が縮むようでサヨを見上げる形になっている、それを見る目はいつものソレではない。
「とにかく急ぎましょ、急ごう」
「はい」
 気を抜いたら言葉が変わってしまい慌てて戻す、その様子をサヨはしっかりとメモリーに記録していた。

 現場に急行すると残骸が広がっていた、よほど激しい戦闘をしているのだろう向かっている間も爆発音が聞こえてくる。
「敵はあっち!」
 人影が見えなかったのでキョロキョロしているといきなり強めの口調で注意してくる声が聞こえてくる、その声の方向を向くと服装がほとんど機能していないボロボロの少女がいた。
「こっちじゃなくて向こうよ!」
 少女は自身の恰好など気にしていないようで必死に指をさしていた、その方向を向くと黒いオーラを纏った怪物がこちらに向かってきていた。
「キモッ!」
 ほとんど反射で吐き捨てて銃を出現させて乱れ撃つ、とにかく迫ってくる魔物に対して一心不乱に撃ち込んでいくと怪物は足を止めて横に回避する。
「マジか……」
 自分が瞬間的に怪物に対して強烈な嫌悪感を覚えて銃を乱射した事とそれに対して怪物に一発も命中せずに大きく回避された2の出来事に驚いてしまった。
「ぼーっとしてたら次が来る!」
 ボロボロの少女がまくし立てる、その言葉で考えるのを辞めて怪物をとらえなおす、怪物も突進することなく慎重に接近していつでも回避できるよう姿勢だ。
「次は当てる」
 銃を改めて構えなおしてから怪物に撃ち込む、当然怪物は姿勢を低くして横に回避するがそこにも撃ち込むことで攻撃を当てる。
 しかし怪物はそれも予想していたようで素早く地面の蹴り上へ回避しようとするが避けきれなかったようで弾を掠める。
 怪物は掠めた箇所を少し観察した後は更にこちらへの警戒心を高めたようでボロボロになっている少女への関心がなくなったようだ。
 銃だけでは決定打に欠けると判断してミサイルポットを出現させて怪物に撃ち込む、当然すべて撃墜または回避されてしまうが銃弾を当てるには十分な隙ができた。
「いけるっぽい」
 再度ミサイルを放ってから格闘用の武器を構えて撃ち込みながら接近していく、怪物も接近までは予想していなかったようで動きが一瞬止まりそれが決定打となって倒すことができた。
「……やった?」
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

聖人様は自重せずに人生を楽しみます!

紫南
ファンタジー
前世で多くの国々の王さえも頼りにし、慕われていた教皇だったキリアルートは、神として迎えられる前に、人としての最後の人生を与えられて転生した。 人生を楽しむためにも、少しでも楽に、その力を発揮するためにもと生まれる場所を神が選んだはずだったのだが、早々に送られたのは問題の絶えない辺境の地だった。これは神にも予想できなかったようだ。 そこで前世からの性か、周りが直面する問題を解決していく。 助けてくれるのは、情報通で特異技能を持つ霊達や従魔達だ。キリアルートの役に立とうと時に暴走する彼らに振り回されながらも楽しんだり、当たり前のように前世からの能力を使うキリアルートに、お供達が『ちょっと待て』と言いながら、世界を見聞する。 裏方として人々を支える生き方をしてきた聖人様は、今生では人々の先頭に立って駆け抜けて行く! 『好きに生きろと言われたからには目一杯今生を楽しみます!』 ちょっと腹黒なところもある元聖人様が、お供達と好き勝手にやって、周りを驚かせながらも世界を席巻していきます!

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた

佐藤醤油
ファンタジー
 貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。  僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。  魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。  言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。  この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。  小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。 ------------------------------------------------------------------  お知らせ   「転生者はめぐりあう」 始めました。 ------------------------------------------------------------------ 注意  作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。  感想は受け付けていません。  誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。

一般人に生まれ変わったはずなのに・・・!

モンド
ファンタジー
第一章「学園編」が終了し第二章「成人貴族編」に突入しました。 突然の事故で命を落とした主人公。 すると異世界の神から転生のチャンスをもらえることに。  それならばとチートな能力をもらって無双・・・いやいや程々の生活がしたいので。 「チートはいりません健康な体と少しばかりの幸運を頂きたい」と、希望し転生した。  転生して成長するほどに人と何か違うことに不信を抱くが気にすることなく異世界に馴染んでいく。 しかしちょっと不便を改善、危険は排除としているうちに何故かえらいことに。 そんな平々凡々を求める男の勘違い英雄譚。 ※誤字脱字に乱丁など読みづらいと思いますが、申し訳ありませんがこう言うスタイルなので。

(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」

音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。 本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。 しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。 *6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

旦那様、そんなに彼女が大切なら私は邸を出ていきます

おてんば松尾
恋愛
彼女は二十歳という若さで、領主の妻として領地と領民を守ってきた。二年後戦地から夫が戻ると、そこには見知らぬ女性の姿があった。連れ帰った親友の恋人とその子供の面倒を見続ける旦那様に、妻のソフィアはとうとう離婚届を突き付ける。 if 主人公の性格が変わります(元サヤ編になります) ※こちらの作品カクヨムにも掲載します

称号は神を土下座させた男。

春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」 「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」 「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」 これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。 主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。 ※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。 ※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。 ※無断転載は厳に禁じます

処理中です...