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SFにおけるなんかすごい物質

夜の強襲

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 夜、こちらを遠くから見つめる視線で目が覚めた、自分はいつの間に戦闘民族になったのだろう、サヨは既に起きており周囲をキョロキョロと見回していた、目が合うとニッコリとほほ笑んでくれた、カワイイ。
「何人いる?」
「3人かな」
「うーむ……」
 別に見ているだけなら放置でもいいのだろうが視線が気持ち悪いので眠くなりかけた体を起こす、サヨもゆっくりと体を起こす、女性は羨ましいことにぐっすりと眠っている。
 ただの監視だと願って一番近くにいる男性のところに向かう。

「あの、何の用事ですか?」
「いつから気づいていた?」
「こっちを見ていたときからですよ」
 そういうと男性は驚いた後にこちらを睨みつつ黙り込む、簡単には話してくれる雰囲気はない。
「とりあえず見ているだけだったらこっちは何もしないのであと2人にも言っておいて下さい」
「な……」
 何も言わないつもりだっただろうが人数を言い当てた事で思わず声が出たようだ。
「どこまで知っている?」
「何も知らない……」
 巻き込まれたので本当に何もしらないがとりあえず含みを持って言ってみる。
「いいから話せ!」
 夜も遅い時間帯にもかかわらず大声になり銃を凝りだして向けてくる、一応魔法で防御しているので普通の弾程度なら皮膚を貫通することなく弾いてくれる。
「だから何も知らないって、それよりおじさんから話してほしいな」
「うぐっ……」
 サヨが高速で銃を破壊して刃物を男性に向ける。
「簡単に話すと思うか?」
 その手のプロなのだろう、仕事モードで近くにサヨがいなければ高速で土下座してしまいそうな目力がある。

 男性が左手で後ろポケットに手を伸ばした瞬間にサヨが瞬時に動き喉元に刃先を充てて少量の血を流させる。
「変なことはしない方がいいよ」
「チッ……」
 男性が口を鳴らしたかと思うとサヨがいきなりシールドを2枚展開した、すると両方のシールドから乾いた音がした。
「何?!」
「残念だよ……」
 自分が悪役だったら目の前の男性を殺しているだろうが、残念ながら自分にはそんな度胸はまだないので魔法で麻痺させて気を失わせる……、いつか簡単に人を殺さないといけない時がくるのだろうか、できればそんな場面には遭遇したくない。

「威力は大したことないからちょっと行ってくるね」
「いってらっしゃい」
 この世界で翼を生やす訳にはいかないのでサヨが走って残りの2人を捕まえにいった。
 銃声が数発聞こえた後にサヨがやりきった顔で2人を脇に抱えて戻ってきた、1人は気を失っているようでもう1人は涙を流して恐怖に染まりきっていた。
「どうしよ……」
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