異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

仙人掌(さぼてん)

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一番のロボットは何か

自機はここにいる

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「それで何をすればいいんですか?」
「外部スピーカーのみでしか話せないお前に詳しく話せる訳がないだろう、とりあえず私たちと明らかに見た目が違う機体を破壊していけばいい」
「わかりました、とりあえず進んでいきますね」
 おそらく既に聞かれていると思って慎重に進んでいく。

「何か反応はある?」
「うーん確証がないから何とも、だけど3前後ほど反応があるかな?」
「すぐにガードできるようにしていこう」
「わかった」
 自分でも反応できるよういつもよりかなりゆっくり進んでいく、この世界の銃器に威力がどれほどなのか不明で、一切効かないか掠っただけで破壊されてしまう両方の可能性があるので油断ができない。

「やっぱり疑わしきは撃つべしでは?」
 少し進んだところで集中力が切れてしまいサヨに相談する。
「うーんまずは相手の攻撃力を知らないとどうにも言えないかな」
「いちおう攻撃力はさっきサヨが防いだヤツの1.5倍くらいで」
「じゃあ先制攻撃かな」
「よっしゃ」
 待ってましたとばかりに標的がいると思われる場所に射撃していく。
「……ごめんなさい、勘違いだった」
「それだけこの世界の隠ぺい能力が高いってことだよ」
「次までに改善する!」
 サヨが謎のやる気を出したので自分も何かしようと思ったが何をすればいいんだろうか……、とりあえずサヨが敵と認識している箇所に適当に撃ち込んでいく。
「どうかな?」
「うーん、ちょっと更新するから待ってて」

 サヨが先ほどの射撃でデータの修正しているのですこし暇で適当にレーダーを眺めていると、自分を監視していた機体達が少しづつ下がっていっていた。
「おやぁ?」
 機体を回答して首をかしげるポーズをとると何かのアクションをとっているが一切理解できなかった。
「なんですか?}
 この場では聞いてはいけないのだろうが通信の手段がないのでスピーカーを使うしかない。
「……っ、お前は居場所をアピールしてどうする!」
 向こうは怒り気味に答える確かに銃声が周囲に大きく響いているので音を消して撃ったほうが良いだろう、確かスピーカーも少し離れた所で使える機能があったハズなのでそれを利用して他の位置で返事をする。
「わかりました、次からは静かにします」
 これで少しは搖動できたかな?

「サヨできた?」
「うーんもうちょっと、さっきのやり取りでいい感じにデータがとれたから更に更新したいしでもう少しまってて」
「わかった」
 また少し暇になると思っていると、スピーカーを使った場所に弾が着弾した音が聞こえてきた、どうやら無効は音でこちらの位置を把握していたようだ。
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