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悪役令嬢を乗せて
とんぼがえり
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「これからどこへ向かうのですか?」
町を出てしばらく森の中を進んでいき、一切の会話が無かったので耐えきれなかったのか口を開いてしまう。
「このまま進んで隣の国に亡命するのよ、作中で隣の国については言及がなかったハズだからこのままフェードアウトするのよ」
「行先がほとんど不明なんですか?」
「しょうがないじゃない、記憶が戻ったのはついさっきだし、調べようがなかったのよ」
「そうですよね、すいません」
「仕方ないわ、前世も今世も対して勉強してこなかったからそういった物がわからないもの」
「だからあんなにお金を?」
「そういう事、為替とかもわからないから最大限でいくしかないわ、というかまだ森を抜けられないの?」
「ちょっと見てきますね」
サヨが馬車を止めて上昇し、上空から周囲を確認すると、すぐに馬車に戻ってきた。
「どうでした?」
「壁がありました……」
「どういうこと?」
2人で馬車から顔を出して外を見るが森が遠くまで続いており壁があるようには見えない。
「進んでるじゃない」
「あれ、でも上から見た時は壁を前にして立ち往生しているように見えたんですけど……」
「いったん引き返しましょう」
「え、もう結構すすんでますよ」
「いいから戻って」
「わかりました」
馬車を反転させて来た道を戻ると10分ほどで出た町が見えてきた。
「このタイプか……」
彼女が呟いた後に頭を抱える。
「これは町で目立たないようにして暮らすか事態を解決するしかないのね……」
「他の方向は行けないのですか?」
「そうね、後は隠しキャラがいる隣の国かしら、そこなら少ないけど情報があるから行く手もあるわね、そっちにいきましょう」
「了解です」
「あ、まって」
サヨが馬を走らせようとすると彼女が静止する。
「どうしたんですか?」
「捜索部隊とかいるかもしれないから飛んでいきたいのだけれどいいかしら?」
「可能ですけど馬車は捨てることになりますよ」
「それって食料を無事なのね?」
「そうですね」
「じゃあ行きましょう、方向はちょうど反対側よ」
「わかりました」
馬車の荷物を収納してサヨが2人を抱える、それから翼を広げてゆっくりと上昇して来た方向へ向かって飛んでいく、眼下に同じ服を着た集団がいくつか見えたが、さすがに周囲を警戒していても上空は見ていなかった。
サヨが全力を出して飛んでいったために日没ごろに別の国に到着できた。
「こっちはあったのね、ここならしばらく隠れられそうだわ、本当にありがとう」
「いえいえ、それが自分たちの仕事ですから」
町を出てしばらく森の中を進んでいき、一切の会話が無かったので耐えきれなかったのか口を開いてしまう。
「このまま進んで隣の国に亡命するのよ、作中で隣の国については言及がなかったハズだからこのままフェードアウトするのよ」
「行先がほとんど不明なんですか?」
「しょうがないじゃない、記憶が戻ったのはついさっきだし、調べようがなかったのよ」
「そうですよね、すいません」
「仕方ないわ、前世も今世も対して勉強してこなかったからそういった物がわからないもの」
「だからあんなにお金を?」
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「ちょっと見てきますね」
サヨが馬車を止めて上昇し、上空から周囲を確認すると、すぐに馬車に戻ってきた。
「どうでした?」
「壁がありました……」
「どういうこと?」
2人で馬車から顔を出して外を見るが森が遠くまで続いており壁があるようには見えない。
「進んでるじゃない」
「あれ、でも上から見た時は壁を前にして立ち往生しているように見えたんですけど……」
「いったん引き返しましょう」
「え、もう結構すすんでますよ」
「いいから戻って」
「わかりました」
馬車を反転させて来た道を戻ると10分ほどで出た町が見えてきた。
「このタイプか……」
彼女が呟いた後に頭を抱える。
「これは町で目立たないようにして暮らすか事態を解決するしかないのね……」
「他の方向は行けないのですか?」
「そうね、後は隠しキャラがいる隣の国かしら、そこなら少ないけど情報があるから行く手もあるわね、そっちにいきましょう」
「了解です」
「あ、まって」
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「どうしたんですか?」
「捜索部隊とかいるかもしれないから飛んでいきたいのだけれどいいかしら?」
「可能ですけど馬車は捨てることになりますよ」
「それって食料を無事なのね?」
「そうですね」
「じゃあ行きましょう、方向はちょうど反対側よ」
「わかりました」
馬車の荷物を収納してサヨが2人を抱える、それから翼を広げてゆっくりと上昇して来た方向へ向かって飛んでいく、眼下に同じ服を着た集団がいくつか見えたが、さすがに周囲を警戒していても上空は見ていなかった。
サヨが全力を出して飛んでいったために日没ごろに別の国に到着できた。
「こっちはあったのね、ここならしばらく隠れられそうだわ、本当にありがとう」
「いえいえ、それが自分たちの仕事ですから」
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