異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

仙人掌(さぼてん)

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ダンジョンは危険がいっぱい

閑職行き

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「お、何か出た」
 光が収まると洞窟にいた、目の前には高校生ほどの少年とそれにしがみついている際どい服装をした少女がいた。
 何かを言おうとすると手に違和感があり、確認してみるとメモがあり一番上に「必ず読み上げるように」と書かれていたのでとりあえず読み上げる。
「え~、異世界より期間限定で強力ユニットを使用できます、なお期間が切れるか一定の敵を倒すと返還されますのでご注意ください、なお使用に関しても一部制限がございますのでご注意ください、だそうです」
「まじかー延長とかできない感じ?」
「いやぁその辺は自分達にも分からないのでなんとも……」
「チ、じゃあいいや、とりあえず……入口の守護でもしててくれ」
 空中に手をかざして何かしているがどうやら思い通り行かなかったようで、自分達に適当に指示をとばす、するといつのまにかサヨと一緒に洞窟の入口に立っていた。

「やっかい払いされた?」
「ぽいね?」
 洞窟の入り口から外は森になっており人の気配がなかった。
「人いる?」
「うーん、いないかなり辺境」
「守る意味あるのか、コレ」
「どうだろ?」
「でもこの世界に来たって事は何か意味があるハズなんだけどなぁ……」
「そうだね」

 近くの岩に腰かけて時間を潰す、いつまで待っても人どころか生き物すらも視界に入ることはなかった。
 サヨも暇だったようでレーダーの範囲を広げているようだが何もヒットしないようだ、暇すぎて猫みたいに甘えてきた、こちらも暇なので適当に可愛がる、懐き方は猫みたいなのに喜び方は犬だな。
「いつまでここにいればいいんだろうなぁ……、泊まる用意って何泊分あったっけ?」
「一応1週間分あったと思う」
「じゃあ持ってくれるんじゃないかな」

「あ、何かきた」
 自分のお腹に顔をうずめていたサヨがいきなり顔を上げる、本当に猫みたいな反応で少し笑いそうになってしまった。
「数は?」
「うーん、3人かな、まっすぐこっちに向かっているよ」
「警戒するかぁ」
 岩からゆっくりと立ち上がりサヨが向いている方向をむく。

「ここに誰かいるなんて聞いてねぇぞ」
 森の中から武装した男性が3人現れた。
「お前ら、ここの許可もらってんのか、ここは立ち入り禁止だぞ!」
「え、そうなんですか?!」
「そんな事も知らないのか、一体どこから来たんだ?」
「日本からきましたけど?」
「どこだそこは?!」
「僕の故郷だ!」
「そうか、しかしここは立ち入り禁止区域だ、どうやって入った?!」
「しらん、なんか仕事でここに飛ばされた!」
「仕事だぁ?」
 そういって「おかしいなぁ」と言ってから男性たちは相談していた。
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