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オンラインゲームだった世界

ゲームの進行に行き詰ったら方向を教えてくれる系の人

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「そうだったのか、君たちから不思議な感じがしたからこうして声をかけさせてもらったんだ」
「不思議な感じですか?」
「そうだよ、僕のこっちの世界にくる前は占い師をしていてね、それで君たちは他のゲームプレイヤーとは違うって思ったんだよ」
「占い師ってそんな事もわかるんですか?」
「一応霊感的な占いをしていたからね、こっちの世界に来てから急に力が強くなったのは感じたよ」
「どんな風に感じたんですか?」
「なんて言うか、君たちは誰かを探しているね?」
「そうなんです、誰かを探しているんです」
「その言い方だと誰かは特定ができていない感じだね」
「そうなんです、実は僕たちは異世界に転生した日本人を助ける仕事をやっているんですけど、今回はこの世界に転生というか転移した人を探してまして、しかも転生した日本人なら誰でもいいという訳ではないんです」
「なるほどねぇ、つまり僕を助けても意味がない感じだね」
「そうなります、昨日なんですけど、始まりの街からお金が無くて動けなかった転生者がいたんですけど、その人の手伝いをしてみたところ何も無かったんです」
「そうか、じゃあもしかしたらだけど対象の人が誰か解るかもしれない」
「本当ですか?!」
「そうだね、なんて言うかな北の方角に君たちと薄くだけど縁がつながっている感じするよ」
「ありがとうございます!」
「いいってことよ、久しぶりに占い師っぽい事ができたからね」

 早速北へ向かって出発する、確か北は分かりやすく寒冷地なので道中に出てくる魔物を倒してそのお金を使って暖を取りながら進んでいく。
 この付近までくるとお試しプレイの時に行っていない場所になるので時折端末を見ながらの移動になる、この世界はゲームを違って無数に広がっているので目印になる物を頼りに進んでいく。

「ここっぽいね」
 雪に覆われた白一色の世界にドーム状の建造物が見える、どうやらこれが目的の街のようで説明によれば大昔のシェルターがそのまま再利用されて町になったようである。

「遠くからわざわざご苦労さまやで」
 門番の人間に暖かく迎えいれられて中に入ると、中は半袖でも過ごせるような気候になっており、持ってきた防寒具が邪魔になるほどである。
「すっげぇあったかいだろう、なんでかはこの街の人間の誰もしらない事なんだがな、ココにいる限りそういった物とはおさらばできるって事さ」
 理由がわからないのであればそれば警戒するべきだとは思うが昔からこうだったのなら不思議に思う事もなかったのだろう。
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