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オンラインゲームだった世界
対象は誰?
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「ありがとうございました」
「いいってことよ」
親切にしてくれた人と解れて広場のベンチに座り込む。
「サヨの持ち物はある?」
「……あるね」
サヨの武器類などが無事だったことに安堵して今後の行動を考える。
「今回来た世界は結構人がいるから助けたりする必要ってあるのかな?」
「でもそうだったらココにくる事もないよね?」
「そうだな……」
広場から適当に眺めていても装備が明らかに浮いていたり人種の違いで転生者というのがわかる、しかもわりと見かけるので助ける必要性がわからない。
「あれかな、また魔王パターンかなぁ……」
ポケットから端末を取り出してストーリーを眺めるが、まだサービスが始まって期間が短いせいかストーリーには明確なゴールがなくシルエットで表示されていた。
「何をすればいいのやら……」
今までならとりあえず転生者に遭遇すれば事態を解決する手段は自然とわかってくるのだが今回はかなり見かけるので解決する手段がわからなくなっている。
「適当にうろつくか」
「うん」
一か所に留まっていてもどうしようもないので適当にうろつく、街の中を適当に買い食いしながら歩き回ってみるが特に異変がおきる事もなかった。
サヨと一緒にうろついていたせいかとくに転生者からの恨みが籠った視線を感じた、そういえば転生者達は最初に独り身だったりするのでイチャイチャしたりデートをしているみたいに見えるのでそもそも人が近づいてこない。
ギルドに行けば確実に誰かしらに絡まれるかと思った誰にも話しかけることなく依頼書を眺めたり、建物の中をうろついたりして終わってしまった。
「デートみたいになっているせいで人が全然寄り付かんな」
「いやですぅ」
サヨから距離をとろうとするとサヨが全力で抱き着いてきたのでそのまま適当にうろつくことにした。
そして結局何も見つからず、その日が終わりギルドが運営している宿で一晩明かす、一部屋だけ借りたせいか近くでこちらに聞き耳を立てている人がいるようで「昨夜はお楽しみでしたね」とかでもしたいのだろうか、そんな事はしないので静かに夜を過ごす。
「結局翌日になったな」
「そうだね」
「移動しよっか……」
「うん」
とりあえずゲームの一番最初の街に行くことにした。
「いいってことよ」
親切にしてくれた人と解れて広場のベンチに座り込む。
「サヨの持ち物はある?」
「……あるね」
サヨの武器類などが無事だったことに安堵して今後の行動を考える。
「今回来た世界は結構人がいるから助けたりする必要ってあるのかな?」
「でもそうだったらココにくる事もないよね?」
「そうだな……」
広場から適当に眺めていても装備が明らかに浮いていたり人種の違いで転生者というのがわかる、しかもわりと見かけるので助ける必要性がわからない。
「あれかな、また魔王パターンかなぁ……」
ポケットから端末を取り出してストーリーを眺めるが、まだサービスが始まって期間が短いせいかストーリーには明確なゴールがなくシルエットで表示されていた。
「何をすればいいのやら……」
今までならとりあえず転生者に遭遇すれば事態を解決する手段は自然とわかってくるのだが今回はかなり見かけるので解決する手段がわからなくなっている。
「適当にうろつくか」
「うん」
一か所に留まっていてもどうしようもないので適当にうろつく、街の中を適当に買い食いしながら歩き回ってみるが特に異変がおきる事もなかった。
サヨと一緒にうろついていたせいかとくに転生者からの恨みが籠った視線を感じた、そういえば転生者達は最初に独り身だったりするのでイチャイチャしたりデートをしているみたいに見えるのでそもそも人が近づいてこない。
ギルドに行けば確実に誰かしらに絡まれるかと思った誰にも話しかけることなく依頼書を眺めたり、建物の中をうろついたりして終わってしまった。
「デートみたいになっているせいで人が全然寄り付かんな」
「いやですぅ」
サヨから距離をとろうとするとサヨが全力で抱き着いてきたのでそのまま適当にうろつくことにした。
そして結局何も見つからず、その日が終わりギルドが運営している宿で一晩明かす、一部屋だけ借りたせいか近くでこちらに聞き耳を立てている人がいるようで「昨夜はお楽しみでしたね」とかでもしたいのだろうか、そんな事はしないので静かに夜を過ごす。
「結局翌日になったな」
「そうだね」
「移動しよっか……」
「うん」
とりあえずゲームの一番最初の街に行くことにした。
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