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空の旅

最後の敵

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「これは絶対に全滅してるでしょう……」
「そうだな」
「もう煩いし移動しましょう」
「そうですね」
 船で隕石が落ちた所に向かうと、大きなクレーターがありガイガーカウンターが煩いのと化け物の殲滅が確認されたのでこの星にある最後の巣に向かうことにした。



「最後の巣に到着したぞ」
「弾の準備は何とかできたよ」
 南米にある化け物の巣に到着する頃にはサヨは弾薬の生成も終わっているようだ。

 サヨから武器を受け取り、この世界の装置を起動させて最後の掃討に向かう、最後の戦闘なだけあって普通サイズの化け物が少なく大型の化け物が多い。
「これ弾足りるかなぁ」
「今回の弾は今までと一味違うからね」
「楽しみしているよ」
 サヨの言葉を信じて大型の化け物が撃って見るとそのまま化け物に浸食して破裂した、なんてグロい光景なんだろうか、しかしこれなら掠っただけでも倒すことができるので頼もしくある。

 
 しかし問題ができてしまった……。
「とても五月蠅い」
 化け物に命中するたびに弾けるので煩い事この上なかった、しかも血とかも飛び散るのでシールドがなければすぐに返り血だらけになっていただろう、しかも弾けるまで4秒から5秒ほどかかるため破裂し終わるまで待つ必要があり、このままでは自分が1人で戦っていた時よりも時間がかかる気がする。
「いっそミサイル使うか」
「はーい」
 自分のGOサインを待ってましたと言わんばかりの銃をいったん収納して大型のミサイルコンテナを4つ取り出して発射する、それはいくら何でもやりすぎな気がする。
 しかしそのミサイルのおかげで巣以外の化け物は殲滅できたようでのこっているのは巣のみである。

 その最後の巣に対してサヨがミサイルを発射しようとした時に、巣から大きなヒビが入り中から50メートルほど大きさのある化け物が出てきた。
「あのさっきの巣って10メートルくらいしかなかったよね?」
「とりあえず1発撃ってみてくれ」
「了解」
 サヨがミサイルを撃つが化け物にはダメージが与えられているようには見えない、銃に持ち替えて撃ってみるが、着弾した箇所は確かに膨らむが再生力が高いのかすぐに引っ込んでしまう。

「どうするミサイル全部撃つ?」
「いやそれは勿体無い気がする、それよりも前の大型砲は?」
「あれはメンテナンス中で使用不可」
 となるとロボットを召喚するのが手っ取り早い方法かもしれないが、転生者たちに見せて良いものか悩むしロボットの大きさは20メートルであの化け物の半分以下の大きさしかないので有効打が与えられない可能性がある。
「また隕石とか落とせないのですか?」
「あれはもう無理だ、それに化け物はソレにすらもう耐性があるかもしれない」
 こうして話している間にも化け物は何本もの触手を縦横無尽に伸ばして攻撃してくる、そのため固定砲台に成ることはできそうにない。
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