異世界に行って転生者を助ける仕事に就きました

仙人掌(さぼてん)

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空の旅

魔法で短縮

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「手伝いって、既に生活や輸送で協力しているじゃないですか、自分達だけだったら徒歩で移動しているところですよ」
「まぁ確かにそうだけどね」
 そもそも宇宙にでること自体ができなかったが……。
「そうだよ、途中で燃料が切れるところだったんだよ」
 一体サヨはどこまで万能なんだ、もう僕なんていらないんじゃないのかと最近よく思うが基本的に自分にべったりとくっついて離れないのでその考えはすぐに消える。
「その言い方じゃあまるで単独で行けそうじゃないか」
「だから弾薬と燃料が足りないってば」
「そうだよねぇ」

 オーストラリア大陸でも補給できそうなモノが無いか捜索したが目ぼしいものは見つからず、畑だっただろう場所から食べらそうな植物をいくつか手に入れた程度だ。
「これ以上探してもしょうがないから次の場所に移動しましょう」
 都会だった所にいけば何かあるだろうと思っていたが何もなかったので次に移動する。

「そういや、移動って事は前の化け物と決着をつけるんですよね?」
「そうだ、実は何かあるかと思っていたが目ぼしいものは見つからなったので君たちに作戦は任せるよ」
 オーストラリアに何か希望があったらしいが流石に30年以上経過しているでそういったモノはしっかりと保存されていない限りは残っていないと無いと思うのが……、自分は特に作戦はないのでサヨに投げておく。
「サヨは何とかなる?」
「燃料を大幅に使うけどいいかな?」
「それってどれくらいに支障をきたす感じ?」
「うーん数日は寝ているかも」
「じゃあ行こうか」
 機能が停止するかと思っていたがしばらく寝ている程度なら問題ないだろう、しばらくは島の移動だし最悪自分だけでも戦えるだろう、遠距離なら。
「うん、いってくる」
 サヨは嬉々として様子で海に飛び込んでいった、水中でも行動できるなんて知らなかった。


 少し待つと海面から光の柱が出現しそこからサヨが出てくる。
「終わったよぉ!」
「早くない?」
 化け物は多かったはずだが今までで一番早い気がする。
「さすがに無酸素状態だとしんどいから急いだよ」
 サヨから魔法の気配がしたのでおそらく魔法も使ったのだろう、どおりで早いはずだ。
「もしかしてサヨちゃんって水中の方が得意?」
「それはないよ苦手だよぉ」
「苦手程度なのか……」
「そうだよ、できれば水中戦はあんまりしたくないよぉ、あと疲れたからもう寝るね」
 寝るといいながら自分にもたれかかるのはやめてほしいが、がっつり寝ているので抱えてベットまで運ぶ。
「サヨはしばらく寝るみたいだからもし戦闘があったら逃げる方向で……」
「そうだなさすがに休養は必要だろうな」
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