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属性縛り

避難民の里

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「変な所をお見せしてすまない、君たちはココを目指して来た訳じゃないんだね?」
すっかりおとなしくなった女性は壁の中に入っていき、女性を沈めた男性が対応してくれている。
「はい、隣の国を目指してココを通りかかった感じです」
「そうか、しかし隣の国は今は行かない方がいい」
「どうしてですか?」
「今隣の国は他の国と戦争中だからね」
「そんな話があるのは聞いたことがないですが…?」
「武力による戦争じゃない戦争だからね、数日前に仲間が行ったらしいけど監視が強かったらしくてまともに行動できなかったらしい、君たちもこの時期に行くのはおススメできないよ」
「そうですか、では他の国に向かいます」
それならばと転生者は別の国を指定して方向を変える、そんな国は確かに地図上にあり向かう方向とは違うが果たして今向いた方向であっているのだろうか。
「そ、そうかくれぐれも気を付けてください」
「はい、それでは」
転生者がお辞儀をして歩きだす、自分達も一応お辞儀して転生者についていく。


「あれはどう見ても怪しくて信用ならないから引き返した」
壁が見えなくなるほど離れると転生者が小さくつぶやく。
「まぁ確かに胡散臭いような…」
「隣の国に行くときにギルドで聞いたけどそんなものは聞いてないから」
「確かにギルドの情報なら信用できるのかな?」
この世界のギルドはどんな物かわからないのでいまいち評価に困る。
「それで方向をややこしくしてごめんなさい」
「いや、回避するには仕方ないよ」
「ありがとうございます」
今日は壁からなるべく離れることを優先して方角を無視して進んでいったため夕方には荷物を置き、サヨに警戒モードに入ってもらう。

「あーやっぱりいる」
サヨが警戒モードに入った途端にあきれるように言う。
「何が?」
「さっきに壁から3人ついてきてる、今はこっちの様子を伺っているっぽい」
「ぐうぜんって事は?」
「ぜったいない」
「どうする?」
「無力化して拘束して放置が安定かな」
「僕もできるならそれに賛成です」
「サヨ、行ける?」
「もちろん」
そういってサヨは音もなく飛び出し10秒後に1発の銃声が聞こえたか後サヨが戻ってきた。
「すごく弱かった」
ちょっと残念そうにしているが今回の仕事は戦闘ではない。
「もしかしてさ、さっきの集団って属性を持っていない人たちの隠れ集落だったりするのかな?」
「それもあったか!」
転生者が驚いたがそのあとに特にリアクションは無かった。
休憩する予定だった場所から少し距離を置き、太陽が沈んだ方向に印をつけて就寝した。
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