72 / 426
人は財産になりえるのか
コレクション
しおりを挟む
「助けにきましたよー」
牢屋の方から動く気配がして薄汚れた服を着た子どもが来た。
「私達は助かるんですか」
見た目が幼いため男女がわからないが幼いにも関わらず妙に落ち着いているので前世が日本人なのだろうか。
「ああ、助けにきた」
「…一人のようだけど?」
子どもは自分しかいない事に疑問も持ち警戒しているようだ、確かに1人だけで来たら本当に助かるか疑わしいよな。
「自分達の本来の目的はこの組織を破壊することだ、裏口から侵入してきたがここにくるまでに会ったココの人間と思われる物は全員殺している、あいつらは日本人の敵だ」
「確かに貴方以外の人間は周囲にいないみたいね…」
「じゃあこれを破壊してとりあえずここを出よう」
鉄格子の鍵の部分を破壊して扉を開ける。
「この中にいるので全員か?」
「奴隷を入れる場所はココしかない」
「そうか、じゃあ脱出するぞ、動けない奴はいるか?」
「それは大丈夫…」
総勢で30人ほどを時間を掛けて裏口から助け出す事に成功した。
外にでるとそれなりに時間が掛かったはずだがいまだに戦闘音が聞こえていた。
「サヨー終わったぞー」
届くかどうか分からないが声を上げてみる。
…返事がないのでとりあえず会社の方に連絡をとる。
「あ、どうもお疲れ様です橘です…」
【あ、橘君お疲れ、連絡をくれたってことは救出か壊滅が出来たのかな?】
「はい全員救出しました3人数は0人ほどです」
【わかりました、壊滅はまだなのかな】
「はい」
【そう、じゃあサヨちゃんはまだ戦闘中かな?】
「はい」
【サヨちゃんのスペックなら大丈夫なはずだから吉報をまっているわ、あとちゃんと元の日本に帰れてない事ともし希望者がいたら勧誘しておいてね】
「わかりました」
「あの僕たち日本に帰れるんだよね?」
「いや、無理だな」
「何でだよ、僕らを返してくれるために来たんだろ?!」
よく見ると救出したうち8割ほどがボロボロになっているが同じ制服をきている、おそらくクラスごと転生してきたのだろう、一番気の強そうな男子が詰め寄ってくる。
「僕がいた日本と君たちがいた日本とか別だろうな、それに僕が連絡をとった日本はまた別の日本だ、残念ながら君たちの日本に帰る方法なんて持ち合わせていない」
「なんだよそれ!」
「それに本来の目的はこの組織の壊滅であって君たちのお世話ではないんだ」
「私たちを帰してよ!」
「それは管轄外なんだよ、僕だって帰れるなら帰りたいよ」
近くの木に八つ当たりしたら他からも出ていた不満の声もなくなった。
牢屋の方から動く気配がして薄汚れた服を着た子どもが来た。
「私達は助かるんですか」
見た目が幼いため男女がわからないが幼いにも関わらず妙に落ち着いているので前世が日本人なのだろうか。
「ああ、助けにきた」
「…一人のようだけど?」
子どもは自分しかいない事に疑問も持ち警戒しているようだ、確かに1人だけで来たら本当に助かるか疑わしいよな。
「自分達の本来の目的はこの組織を破壊することだ、裏口から侵入してきたがここにくるまでに会ったココの人間と思われる物は全員殺している、あいつらは日本人の敵だ」
「確かに貴方以外の人間は周囲にいないみたいね…」
「じゃあこれを破壊してとりあえずここを出よう」
鉄格子の鍵の部分を破壊して扉を開ける。
「この中にいるので全員か?」
「奴隷を入れる場所はココしかない」
「そうか、じゃあ脱出するぞ、動けない奴はいるか?」
「それは大丈夫…」
総勢で30人ほどを時間を掛けて裏口から助け出す事に成功した。
外にでるとそれなりに時間が掛かったはずだがいまだに戦闘音が聞こえていた。
「サヨー終わったぞー」
届くかどうか分からないが声を上げてみる。
…返事がないのでとりあえず会社の方に連絡をとる。
「あ、どうもお疲れ様です橘です…」
【あ、橘君お疲れ、連絡をくれたってことは救出か壊滅が出来たのかな?】
「はい全員救出しました3人数は0人ほどです」
【わかりました、壊滅はまだなのかな】
「はい」
【そう、じゃあサヨちゃんはまだ戦闘中かな?】
「はい」
【サヨちゃんのスペックなら大丈夫なはずだから吉報をまっているわ、あとちゃんと元の日本に帰れてない事ともし希望者がいたら勧誘しておいてね】
「わかりました」
「あの僕たち日本に帰れるんだよね?」
「いや、無理だな」
「何でだよ、僕らを返してくれるために来たんだろ?!」
よく見ると救出したうち8割ほどがボロボロになっているが同じ制服をきている、おそらくクラスごと転生してきたのだろう、一番気の強そうな男子が詰め寄ってくる。
「僕がいた日本と君たちがいた日本とか別だろうな、それに僕が連絡をとった日本はまた別の日本だ、残念ながら君たちの日本に帰る方法なんて持ち合わせていない」
「なんだよそれ!」
「それに本来の目的はこの組織の壊滅であって君たちのお世話ではないんだ」
「私たちを帰してよ!」
「それは管轄外なんだよ、僕だって帰れるなら帰りたいよ」
近くの木に八つ当たりしたら他からも出ていた不満の声もなくなった。
0
お気に入りに追加
140
あなたにおすすめの小説
聖人様は自重せずに人生を楽しみます!
紫南
ファンタジー
前世で多くの国々の王さえも頼りにし、慕われていた教皇だったキリアルートは、神として迎えられる前に、人としての最後の人生を与えられて転生した。
人生を楽しむためにも、少しでも楽に、その力を発揮するためにもと生まれる場所を神が選んだはずだったのだが、早々に送られたのは問題の絶えない辺境の地だった。これは神にも予想できなかったようだ。
そこで前世からの性か、周りが直面する問題を解決していく。
助けてくれるのは、情報通で特異技能を持つ霊達や従魔達だ。キリアルートの役に立とうと時に暴走する彼らに振り回されながらも楽しんだり、当たり前のように前世からの能力を使うキリアルートに、お供達が『ちょっと待て』と言いながら、世界を見聞する。
裏方として人々を支える生き方をしてきた聖人様は、今生では人々の先頭に立って駆け抜けて行く!
『好きに生きろと言われたからには目一杯今生を楽しみます!』
ちょっと腹黒なところもある元聖人様が、お供達と好き勝手にやって、周りを驚かせながらも世界を席巻していきます!
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
一般人に生まれ変わったはずなのに・・・!
モンド
ファンタジー
第一章「学園編」が終了し第二章「成人貴族編」に突入しました。
突然の事故で命を落とした主人公。
すると異世界の神から転生のチャンスをもらえることに。
それならばとチートな能力をもらって無双・・・いやいや程々の生活がしたいので。
「チートはいりません健康な体と少しばかりの幸運を頂きたい」と、希望し転生した。
転生して成長するほどに人と何か違うことに不信を抱くが気にすることなく異世界に馴染んでいく。
しかしちょっと不便を改善、危険は排除としているうちに何故かえらいことに。
そんな平々凡々を求める男の勘違い英雄譚。
※誤字脱字に乱丁など読みづらいと思いますが、申し訳ありませんがこう言うスタイルなので。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
旦那様、そんなに彼女が大切なら私は邸を出ていきます
おてんば松尾
恋愛
彼女は二十歳という若さで、領主の妻として領地と領民を守ってきた。二年後戦地から夫が戻ると、そこには見知らぬ女性の姿があった。連れ帰った親友の恋人とその子供の面倒を見続ける旦那様に、妻のソフィアはとうとう離婚届を突き付ける。
if 主人公の性格が変わります(元サヤ編になります)
※こちらの作品カクヨムにも掲載します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる