30 / 59
異世界&冒険者
群れとの戦闘
しおりを挟む
サーシャとミーシャに説教された後、重大なことに気がついた。
相手は待ってくれないということだ。
何が言いたいのかって?
つまりだな……。
「多数相手の時って魔法も使った方がいいのかな?」
「海斗の力量に任せるわよ」
絶賛ホーンラビットの群れに囲まれております。
いやね?
回復魔法が使えたことと二人からの話に感動していたらいつの間にか囲まれていたんだよ!
しょうがないじゃん!
何かをやりとげた時って油断するものでしょ!?
よって俺は無罪!
「なに考えてるのか知らないけど、とにかくこの状況をどうにかしないと」
「うす!どうにかします!」
そうだな。
とりあえずこいつらどうにかしないと話にならんよな。
まずは状況確認。
今俺達は四人で背中合わせに立っている。
それを囲うように十五匹のホーンラビットが円を組んでいる状況だ。
周囲の状況としては、俺達以外に魔物と人はいない。
つまりこれ以上敵が増えることもないが助けを呼ぶことも出来ないということだ。
木はそう数が多いわけでも無いが見通しが言いとも言えない程度。
単純に考えて一人三匹か四匹倒せれば十分な計算だ。
さて、どうするか。
「愛花。大量の水用意して」
「何するの?」
「火魔法を使う」
「ああ……そういうこと」
そういうことである。
要は燃やした方が速いんじゃね?ってことである。
威力を間違えると俺達も燃えるけどな。
「成功するの?」
「やり方は分かるから問題ない」
火は回復と違って面倒な工程がいらない筈だから水の時と同じようにすれば出来ると思う。
「全部倒せる?」
「流石に無理かな」
相手が一方向ならいけたかも知れないが今回は円状だ。
一気に殲滅は無理だろう。
「そう。なら私達は残りを倒せばいいのね?」
「ああ。ただ愛花は火を消してからな?」
「分かったわ」
火を消すことは忘れてはいけない。
さっきも言ったが俺もまだ死にたくないからな。
「やるぞ。皆準備はいいか?」
「いつでもいいわよ」
「大丈夫です」
「問題ないよ」
確認が取れたので行動開始。
「ほらよっと!」
俺の前方にいるホーンラビットに向かってファイアボールを放つ。
上手くいくか若干不安だったが問題なく発動した。
ホーンラビットの方は突然俺が魔法を使ったことに驚いているのかファイアボールをくらった数匹は俺達から離れ、残りは警戒心が一気に俺に向いた。
ここで俺の予想外のことが起きた。
いや、よく考えれば分かることだったんだけどね?
警戒心強いとどうなるって普通は距離をとるかもしくは攻めてくるじゃん?
今回は攻めてきたんだよ。
で、ホーンラビットは円を組んでいる。
俺達はその中心。
ここから導き出される答えは?
そう!
「きゃあ!?」
「うわわ!?」
「危な!」
俺以外の三人を無視して突っ込んで来やがった。
「ほい」
そして俺はしゃがむ。
するとどうなるか。
「「「「「「ギャン!?」」」」」」
全員正面衝突。
K.O.
十五匹の内十匹が沈んだ。
こうなればここはサーシャとミーシャに任せて俺は残りを倒しに行った方がいいだろう。
「サーシャ、ミーシャ。こいつらにとどめ刺しといて。愛花は俺と一緒にあっちの後始末な」
「わ、分かりました」
「はーい」
「分かったわ」
後ろでサーシャとミーシャがとどめを刺す音を聞きながら俺と愛花は火の出ている方へ向かう。
「あれ?もう事切れてない?」
「あ、本当だ」
火が弱点だったみたいだな。
「じゃあ一緒に撃ちましょ。その方が早く消えるでしょ」
「そうだな。それじゃ」
「「せーの」」
バシャーー!
結構な量の水を出したおかげで火もすぐに消えた。
事切れているホーンラビット達をアイテムボックスにしまい、サーシャ達の元へ戻る。
「終わった?」
「終わりました」
「終わったよ」
こっちも問題ないようだ。
「それじゃ少し休憩するか」
「そうね、緊張しちゃったし」
「私も疲れました……」
「私も疲れたな」
皆疲れているようだ。
周囲に魔物はもういないし、少し休んでいくかな。
相手は待ってくれないということだ。
何が言いたいのかって?
つまりだな……。
「多数相手の時って魔法も使った方がいいのかな?」
「海斗の力量に任せるわよ」
絶賛ホーンラビットの群れに囲まれております。
いやね?
回復魔法が使えたことと二人からの話に感動していたらいつの間にか囲まれていたんだよ!
しょうがないじゃん!
何かをやりとげた時って油断するものでしょ!?
よって俺は無罪!
「なに考えてるのか知らないけど、とにかくこの状況をどうにかしないと」
「うす!どうにかします!」
そうだな。
とりあえずこいつらどうにかしないと話にならんよな。
まずは状況確認。
今俺達は四人で背中合わせに立っている。
それを囲うように十五匹のホーンラビットが円を組んでいる状況だ。
周囲の状況としては、俺達以外に魔物と人はいない。
つまりこれ以上敵が増えることもないが助けを呼ぶことも出来ないということだ。
木はそう数が多いわけでも無いが見通しが言いとも言えない程度。
単純に考えて一人三匹か四匹倒せれば十分な計算だ。
さて、どうするか。
「愛花。大量の水用意して」
「何するの?」
「火魔法を使う」
「ああ……そういうこと」
そういうことである。
要は燃やした方が速いんじゃね?ってことである。
威力を間違えると俺達も燃えるけどな。
「成功するの?」
「やり方は分かるから問題ない」
火は回復と違って面倒な工程がいらない筈だから水の時と同じようにすれば出来ると思う。
「全部倒せる?」
「流石に無理かな」
相手が一方向ならいけたかも知れないが今回は円状だ。
一気に殲滅は無理だろう。
「そう。なら私達は残りを倒せばいいのね?」
「ああ。ただ愛花は火を消してからな?」
「分かったわ」
火を消すことは忘れてはいけない。
さっきも言ったが俺もまだ死にたくないからな。
「やるぞ。皆準備はいいか?」
「いつでもいいわよ」
「大丈夫です」
「問題ないよ」
確認が取れたので行動開始。
「ほらよっと!」
俺の前方にいるホーンラビットに向かってファイアボールを放つ。
上手くいくか若干不安だったが問題なく発動した。
ホーンラビットの方は突然俺が魔法を使ったことに驚いているのかファイアボールをくらった数匹は俺達から離れ、残りは警戒心が一気に俺に向いた。
ここで俺の予想外のことが起きた。
いや、よく考えれば分かることだったんだけどね?
警戒心強いとどうなるって普通は距離をとるかもしくは攻めてくるじゃん?
今回は攻めてきたんだよ。
で、ホーンラビットは円を組んでいる。
俺達はその中心。
ここから導き出される答えは?
そう!
「きゃあ!?」
「うわわ!?」
「危な!」
俺以外の三人を無視して突っ込んで来やがった。
「ほい」
そして俺はしゃがむ。
するとどうなるか。
「「「「「「ギャン!?」」」」」」
全員正面衝突。
K.O.
十五匹の内十匹が沈んだ。
こうなればここはサーシャとミーシャに任せて俺は残りを倒しに行った方がいいだろう。
「サーシャ、ミーシャ。こいつらにとどめ刺しといて。愛花は俺と一緒にあっちの後始末な」
「わ、分かりました」
「はーい」
「分かったわ」
後ろでサーシャとミーシャがとどめを刺す音を聞きながら俺と愛花は火の出ている方へ向かう。
「あれ?もう事切れてない?」
「あ、本当だ」
火が弱点だったみたいだな。
「じゃあ一緒に撃ちましょ。その方が早く消えるでしょ」
「そうだな。それじゃ」
「「せーの」」
バシャーー!
結構な量の水を出したおかげで火もすぐに消えた。
事切れているホーンラビット達をアイテムボックスにしまい、サーシャ達の元へ戻る。
「終わった?」
「終わりました」
「終わったよ」
こっちも問題ないようだ。
「それじゃ少し休憩するか」
「そうね、緊張しちゃったし」
「私も疲れました……」
「私も疲れたな」
皆疲れているようだ。
周囲に魔物はもういないし、少し休んでいくかな。
0
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる