22 / 59
異世界&冒険者
寝惚け、からの朝ごはん
しおりを挟む
愛花と話をした翌朝。
心の問題に関しては容易に触れない方がいいということで昨日と変わらず接することにした。
いろんな出来事があって長く感じていたが実はまだこの世界に来てから一日しか経っていないのだ。
サーシャとミーシャの二人に限ってはまだ一日も経っていない。
そんな状態で心の傷なんていう深い問題をまともに話せるはずがない。
だから二人にこの話をするのはもう少し時間をかけた後にすることにしたのだ。
それにお金稼ぎもしないといけないしな。
このまんまの生活だとすぐに金が無くなる。
今の総財産は金貨二十三枚と銀貨七枚。
この宿に泊まり続けるとすると一日金貨二枚減るから単純計算であと十日しか泊まれない。
……野宿は嫌だし討伐依頼でもやるか。
討伐の方が金の入りはいいだろうし。
「考え事は後にしてとっとと起きるか」
そう、実はまだベッドで横になっていたのだ。
だって朝起きるの辛くない?
柔らかいベッド(もしくは布団)からわざわざ嫌なことをしにいくために出なきゃいけないんだぜ?
学校然り会社然り。
もう少し寝ていたっていいじゃないか。
「海斗、起きてる?」
愛花が起こしにくるがスルーだ。
どうせ無理矢理起こされるのだから。
「まさか今日学校あるとか思ってないでしょうね?」
何を言っているんだ愛花は。
学校はあるに決まっ……てる、じゃないか?
あれ?ここどこだっけ?
「ハッ!?ここ異世界なの忘れてた」
「やっぱり寝惚けてた」
「うおっ!?いつの間に‥…」
「たった今よ。ほら早く目覚まして、朝ごはん食べに行くわよ」
「はーい」
おっかしいな。
まともな考え事ができていたのになんで変な方向にずれたんだ?
「海斗の癖でしょ?始めはまともなこと言ってるのに後半になれば変なこと言い出すの。しかも決まって寝起き」
どうやら幼馴染みさんには俺の特徴まで把握されてしまっているようだ。
「ベッドメイクはやってあげたから早く下行きましょう。二人が待ってるわよ」
「ああ、そうだな」
下に降りると愛花の言葉通り二人が立って待っていた。
「なんで座らないんだ?」
「私達が先に座るのは失礼だと思ったので」
「それぐらい気にしなくていいのに」
「すみません。ですがもう癖みたいな物なので」
「まあ無理にどうこうしろとは言わないけど、本当に気にしなくていいからな?」
「分かりました」
軽い話をしていると朝ごはんが運ばれてきた。
「はい、お待たせ」
今回はパン一つとソーセージのような物が二本、何の葉か分からないが野菜が刻まれた物だ。
いやまて、もしかして鑑定すればいいんじゃないか?
なんで気付かなかった俺。
『鑑定結果』
キャベツ ただのキャベツ
そのまんまキャベツだった。
好きだからいいんだけど。
というかこの世界にもキャベツがあるのか。
他にも地球の物があるか暇ができたら探してみよう。
「いただきます」
「「「いただきます!」」」
そうそう、この二人にもいただきますとご馳走さまの文化を教えた。
今まではゴタゴタしていたこともあって申し訳ないことに俺も愛花もすっかり言うのを忘れていた。
だが今日の朝で俺が言ったことにより二人にも教えることになったのだ。
今まで二回も挨拶を忘れていたことを思うと本当に生命に申し訳なくなってくる。
今度から言い忘れないようにもっと気をつけることにしよう。
あ、そうだ。
丁度いいタイミングだから討伐依頼を受けるか確認しておくか。
「今日は討伐依頼をやろうと思うんだけど、どう?やる?」
「私はどっちでもいいわよ」
「私もどちらでも大丈夫です」
「私はやりたい!」
「じゃあやるか」
ミーシャは結構戦闘好きなのかな?
今度手合わせでもしようかな。
さ、ごはん食べ終わったら宿にもうちょっと泊まる分のお金払ってギルドへ行くか。
心の問題に関しては容易に触れない方がいいということで昨日と変わらず接することにした。
いろんな出来事があって長く感じていたが実はまだこの世界に来てから一日しか経っていないのだ。
サーシャとミーシャの二人に限ってはまだ一日も経っていない。
そんな状態で心の傷なんていう深い問題をまともに話せるはずがない。
だから二人にこの話をするのはもう少し時間をかけた後にすることにしたのだ。
それにお金稼ぎもしないといけないしな。
このまんまの生活だとすぐに金が無くなる。
今の総財産は金貨二十三枚と銀貨七枚。
この宿に泊まり続けるとすると一日金貨二枚減るから単純計算であと十日しか泊まれない。
……野宿は嫌だし討伐依頼でもやるか。
討伐の方が金の入りはいいだろうし。
「考え事は後にしてとっとと起きるか」
そう、実はまだベッドで横になっていたのだ。
だって朝起きるの辛くない?
柔らかいベッド(もしくは布団)からわざわざ嫌なことをしにいくために出なきゃいけないんだぜ?
学校然り会社然り。
もう少し寝ていたっていいじゃないか。
「海斗、起きてる?」
愛花が起こしにくるがスルーだ。
どうせ無理矢理起こされるのだから。
「まさか今日学校あるとか思ってないでしょうね?」
何を言っているんだ愛花は。
学校はあるに決まっ……てる、じゃないか?
あれ?ここどこだっけ?
「ハッ!?ここ異世界なの忘れてた」
「やっぱり寝惚けてた」
「うおっ!?いつの間に‥…」
「たった今よ。ほら早く目覚まして、朝ごはん食べに行くわよ」
「はーい」
おっかしいな。
まともな考え事ができていたのになんで変な方向にずれたんだ?
「海斗の癖でしょ?始めはまともなこと言ってるのに後半になれば変なこと言い出すの。しかも決まって寝起き」
どうやら幼馴染みさんには俺の特徴まで把握されてしまっているようだ。
「ベッドメイクはやってあげたから早く下行きましょう。二人が待ってるわよ」
「ああ、そうだな」
下に降りると愛花の言葉通り二人が立って待っていた。
「なんで座らないんだ?」
「私達が先に座るのは失礼だと思ったので」
「それぐらい気にしなくていいのに」
「すみません。ですがもう癖みたいな物なので」
「まあ無理にどうこうしろとは言わないけど、本当に気にしなくていいからな?」
「分かりました」
軽い話をしていると朝ごはんが運ばれてきた。
「はい、お待たせ」
今回はパン一つとソーセージのような物が二本、何の葉か分からないが野菜が刻まれた物だ。
いやまて、もしかして鑑定すればいいんじゃないか?
なんで気付かなかった俺。
『鑑定結果』
キャベツ ただのキャベツ
そのまんまキャベツだった。
好きだからいいんだけど。
というかこの世界にもキャベツがあるのか。
他にも地球の物があるか暇ができたら探してみよう。
「いただきます」
「「「いただきます!」」」
そうそう、この二人にもいただきますとご馳走さまの文化を教えた。
今まではゴタゴタしていたこともあって申し訳ないことに俺も愛花もすっかり言うのを忘れていた。
だが今日の朝で俺が言ったことにより二人にも教えることになったのだ。
今まで二回も挨拶を忘れていたことを思うと本当に生命に申し訳なくなってくる。
今度から言い忘れないようにもっと気をつけることにしよう。
あ、そうだ。
丁度いいタイミングだから討伐依頼を受けるか確認しておくか。
「今日は討伐依頼をやろうと思うんだけど、どう?やる?」
「私はどっちでもいいわよ」
「私もどちらでも大丈夫です」
「私はやりたい!」
「じゃあやるか」
ミーシャは結構戦闘好きなのかな?
今度手合わせでもしようかな。
さ、ごはん食べ終わったら宿にもうちょっと泊まる分のお金払ってギルドへ行くか。
0
お気に入りに追加
73
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
神の宝物庫〜すごいスキルで楽しい人生を〜
月風レイ
ファンタジー
グロービル伯爵家に転生したカインは、転生後憧れの魔法を使おうとするも、魔法を発動することができなかった。そして、自分が魔法が使えないのであれば、剣を磨こうとしたところ、驚くべきことを告げられる。
それは、この世界では誰でも6歳にならないと、魔法が使えないということだ。この世界には神から与えられる、恩恵いわばギフトというものがかって、それをもらうことで初めて魔法やスキルを行使できるようになる。
と、カインは自分が無能なのだと思ってたところから、6歳で行う洗礼の儀でその運命が変わった。
洗礼の儀にて、この世界の邪神を除く、12神たちと出会い、12神全員の祝福をもらい、さらには恩恵として神をも凌ぐ、とてつもない能力を入手した。
カインはそのとてつもない能力をもって、周りの人々に支えられながらも、異世界ファンタジーという夢溢れる、憧れの世界を自由気ままに創意工夫しながら、楽しく過ごしていく。
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる