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異世界&冒険者
別属性
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俺は別属性の使い方、愛花とサーシャの二人は魔法を使う練習をしていた。
ぶっちゃけた話、別属性の使い方はある程度予想できている。
いろんな文化がある現代日本で生きてきた以上、誰しも一度は魔法という言葉を聞いたことがある筈だ。
浅いところではラノベ、漫画など、深いところでは伝記、古代文明などなど魔法に触れる機会はたくさんある。
そうすると魔法というものに興味を持ち始め、自分も使ってみたいと思うようになる。
そして魔法に憧れる余り、とある病気にかかってしまう。
患者は主に中学生男子、とどのつまり中二病だ。
そしてそれは俺も例外ではなかった。
……なんなら愛花も若干中二病気質であった。
ここまで言えばもう分かるだろう、俺と愛花は中二病だったのだ!
中二病ならどうなるのかって?
ふっ、中二病を舐めるなよ?
朝から深夜まで授業中だろうと睡眠時間を削ってでもラノベを読んでいたのだ!
そしてそういうラノベには魔法も多く書かれている!
それだけではない!
魔法に興味を持ったからにはネットサーフィンをして、自分なりの考察をして、自室で呪文を唱えていたのだ!
ここまですれば魔法は何が重要なのか嫌でも理解する!
そう、それは……、
イメージなんだよね。
そんな事かよと思うかもしれないがこれが一番重要なのだ。
考えてみて欲しい、もし誰かに鉛筆に似た物をつくって欲しいと言われた時、パッとシャーペンが思い浮かぶだろうか?
そしてその時に自分はシャーペンの存在を知らないとしたら。
普通は出てこない。
この世界で言うと、魔法は使えるが一属性のみ、という状況だ。
逆に出てくる人は魔法を複数属性使える人ということになる。
さて、例えが分かりにくかったかも知れないが要は、魔法をなんとなく知っている俺からすると魔法を一回使えさえすれば別属性の使い方など簡単なのだ。
こんな風に。
ヒュオーー!
ザザザザー!
「出来た。風魔法」
「……なんでそんなに早く出来るわけ?」
「イメージが出来てるから」
「私イメージしてるのに出来ないんだけど」
「外に放出するようにイメージしてる?」
「ええ、してるわ」
「ええ?じゃあ何が原因だ?」
「それが分からないのよ」
「あっ、あの!魔力はどうしてますか?」
あっ、そうか魔力か。
魔法はイメージだけじゃなくて魔力も必要なの忘れてた。
「体に循環したままね」
どうやら愛花も魔力は見つかったらしい。
だが循環したままというのが問題だ。
「愛花、魔力を手先に集めてからやってみな。たぶん出来る」
「えっと、手先に魔力集めて、イメージ固めて、全部外に出す!」
バシャァーー!
「出来たじゃん!威力どうにかしてほしかったけど」
「うっ、すみません」
魔法が出来たのはいい。
それはいいんだけど威力を調節出来なかったせいか、半径五メートルぐらいまでびしょ濡れだ。
愛花とミーシャは位置的に少ししかかからなかった様だが俺とサーシャが結構水を被った。
魔法の中心ではなかったためダメージはないが濡れてしまったので早く乾かさないと風邪を引いてしまう。
「サーシャは大丈夫か?結構かかってたけど」
「はい、大丈夫です。これくらいならなんとかなります」
「そうか、だが風邪を引くと面倒だから後もう少ししたら帰ろう。それでいいか?」
「私はいいわよ」
「私も大丈夫!」
あれ?サーシャは?
「せめて、一回は魔法を使いたいです」
どうしても魔法を使いたい様子。
それなら……。
「愛花、水かけたの愛花なんだからお詫びに魔法教えてあげれば?」
「それはいいわね」
「ええええ!?お詫びなんてそんな、奴隷に謝る必要ないですよ!」
「いやでも、水かけちゃったのは私だし……」
「それでもです!」
これは水掛け論になりそうだ。
「分かった分かった。なら俺達が早く帰りたいから愛花がサーシャに教える。これならいいだろう?」
「ううぅ……、分かりました」
これなら納得の様子。
「よし!私が使えるようにしてあげるわよ!」
愛花も教える気満々だし問題ないだろう。
それから十分もするとサーシャも水魔法を使えるようになった。
ぶっちゃけた話、別属性の使い方はある程度予想できている。
いろんな文化がある現代日本で生きてきた以上、誰しも一度は魔法という言葉を聞いたことがある筈だ。
浅いところではラノベ、漫画など、深いところでは伝記、古代文明などなど魔法に触れる機会はたくさんある。
そうすると魔法というものに興味を持ち始め、自分も使ってみたいと思うようになる。
そして魔法に憧れる余り、とある病気にかかってしまう。
患者は主に中学生男子、とどのつまり中二病だ。
そしてそれは俺も例外ではなかった。
……なんなら愛花も若干中二病気質であった。
ここまで言えばもう分かるだろう、俺と愛花は中二病だったのだ!
中二病ならどうなるのかって?
ふっ、中二病を舐めるなよ?
朝から深夜まで授業中だろうと睡眠時間を削ってでもラノベを読んでいたのだ!
そしてそういうラノベには魔法も多く書かれている!
それだけではない!
魔法に興味を持ったからにはネットサーフィンをして、自分なりの考察をして、自室で呪文を唱えていたのだ!
ここまですれば魔法は何が重要なのか嫌でも理解する!
そう、それは……、
イメージなんだよね。
そんな事かよと思うかもしれないがこれが一番重要なのだ。
考えてみて欲しい、もし誰かに鉛筆に似た物をつくって欲しいと言われた時、パッとシャーペンが思い浮かぶだろうか?
そしてその時に自分はシャーペンの存在を知らないとしたら。
普通は出てこない。
この世界で言うと、魔法は使えるが一属性のみ、という状況だ。
逆に出てくる人は魔法を複数属性使える人ということになる。
さて、例えが分かりにくかったかも知れないが要は、魔法をなんとなく知っている俺からすると魔法を一回使えさえすれば別属性の使い方など簡単なのだ。
こんな風に。
ヒュオーー!
ザザザザー!
「出来た。風魔法」
「……なんでそんなに早く出来るわけ?」
「イメージが出来てるから」
「私イメージしてるのに出来ないんだけど」
「外に放出するようにイメージしてる?」
「ええ、してるわ」
「ええ?じゃあ何が原因だ?」
「それが分からないのよ」
「あっ、あの!魔力はどうしてますか?」
あっ、そうか魔力か。
魔法はイメージだけじゃなくて魔力も必要なの忘れてた。
「体に循環したままね」
どうやら愛花も魔力は見つかったらしい。
だが循環したままというのが問題だ。
「愛花、魔力を手先に集めてからやってみな。たぶん出来る」
「えっと、手先に魔力集めて、イメージ固めて、全部外に出す!」
バシャァーー!
「出来たじゃん!威力どうにかしてほしかったけど」
「うっ、すみません」
魔法が出来たのはいい。
それはいいんだけど威力を調節出来なかったせいか、半径五メートルぐらいまでびしょ濡れだ。
愛花とミーシャは位置的に少ししかかからなかった様だが俺とサーシャが結構水を被った。
魔法の中心ではなかったためダメージはないが濡れてしまったので早く乾かさないと風邪を引いてしまう。
「サーシャは大丈夫か?結構かかってたけど」
「はい、大丈夫です。これくらいならなんとかなります」
「そうか、だが風邪を引くと面倒だから後もう少ししたら帰ろう。それでいいか?」
「私はいいわよ」
「私も大丈夫!」
あれ?サーシャは?
「せめて、一回は魔法を使いたいです」
どうしても魔法を使いたい様子。
それなら……。
「愛花、水かけたの愛花なんだからお詫びに魔法教えてあげれば?」
「それはいいわね」
「ええええ!?お詫びなんてそんな、奴隷に謝る必要ないですよ!」
「いやでも、水かけちゃったのは私だし……」
「それでもです!」
これは水掛け論になりそうだ。
「分かった分かった。なら俺達が早く帰りたいから愛花がサーシャに教える。これならいいだろう?」
「ううぅ……、分かりました」
これなら納得の様子。
「よし!私が使えるようにしてあげるわよ!」
愛花も教える気満々だし問題ないだろう。
それから十分もするとサーシャも水魔法を使えるようになった。
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