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プロローグ

プロローグ②

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「「剣と魔法のファンタジーな世界で」」





「息ピッタリだね。何か理由でもあるのかい?」





「俺剣道部だったからさ。剣とか刀とか使ってみたいんだよ」





「私は魔法かなぁ。ロボットは面白いとは思うけど個人的には興味ないし。それに江戸時代に行ったって出来ることなんてほとんど無いだろうし」





「なるほどねぇ。海斗君はロボットとか興味ないのかい?」





「うーん、俺はやるとしても暇つぶしで出来ればいいって感じだからなぁ。そんなにガッツリロボットってされると何というか微妙なんだよな」





「そっかそっか。じゃあ二人とも剣と魔法のファンタジーな世界で決めちゃっていい?」





「ああ」

「ええ」





「分かった。それじゃあ後は身分設定とかスキルとか細かい物を設定したら転生だよ」





「やっぱりスキルはあるのか。というか身分設定って何を設定するんだ?」





「そのままの意味だよ。王族、貴族、平民、奴隷、他にもいくつかあるけど大まかに言えばこの四つだね。おすすめは平民かな。好きな仕事ができるし、頑張れば貴族にもなれるからね」





「王族とかは分かるとしても奴隷って誰がえらぶんだよ……」





「過去に一人だけいたよ?」





「「いたの!?」」





「何でもいいから虐げられたいっていう人がね」





(ドMかよ!)

(ドM……。)





 いやでもドMだからって普通奴隷にまでなるか!?

 もはやそれ破滅願望だし……。





 ………………奴隷にまでなるからドMって言われるんだな。そうだそうに違いない。

 もうこれ以上は考えないようにしよう……。





「私絶対に奴隷にはならないわよ!?奴隷になるなら一人でなってね海斗!」





「俺もやだよ!?」





「そうよね!?海斗は普通よね!?」





「俺は普通も普通、ノーマルだ!!」





「良かった……。奴隷になるとか言い出されたらどうしようかと思った」





「言わないから大丈夫だ!」





「話を戻してもいいかな?」





「「どうぞ」」





「それで結局どうするんだい?」





「平民でいいか?」





「それで良いわ。」





「二人とも平民だね。後はスキルだけど……。僕から一つ、プレゼントがあるんだ」





「お、チートか?」





 やっぱり異世界転生系の物語って言ったらチートだよな。





「チートではないかな。でもこれがないと君達は生きていけない」





 チートじゃないのか……。

 でも、それがないと生きていけないって一体なんだ?





「あ、もしかして異世界の言葉とかそんな感じかしら?」





「正解!」





「確かにチート云々の前に言葉が通じなきゃ生きていけないよな」





 言われてみれば確かにそうだ。





「言葉を一から学ぶのは難しいからね。君達にはこれからスキルをいくつか選んでもらうけど、表示される言葉はこれから君達が行く世界の言葉だから少し練習してみるといいよ」





 そういって神が示した方向にはゲームとかでよく見る青白く光るパネルが浮かんでいた。

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