179 / 535
第3幕 ——天孫降臨の地——
最終話 英雄の姿
しおりを挟む
一行は、関西国際空港を経て、再び特急はるか号へと乗車していた。
一週間前に見た風景を逆に見ながら、京都へと帰っていく。
亜樹は帰り道もくじ引きで席を決めると言い出し、メモ用紙を破いて適当にクジを作った。それによって席順が決められ、各々が席につく。
「……で、また隣か」
と、珠生は仏頂面でそう言った。隣に座る亜樹も、同じような顔で珠生を睨んだ。
「もう一回決め直したいって言っても、先輩に面倒だからって却下されてんから、しかたないやん」
「好きに座ればよかったのに」
「もういいやん、どうせ寝るやろ」
「ま、それもそうか」
それでも珠生は亜樹に窓際を譲ってやると、深く座ってため息をついた。
珠生たちの後ろの席には、舜平と彰がいて、通路を挟んでその横には葉山と湊が座っていた。
葉山と湊は、どこから持ってきたのか小さなゲーム盤でオセロをし始めている。帰り道は仕事が無いのか、葉山はくつろいだ表情で楽しげに湊と遊んでいた。それでも相当湊が上手であるらしく、「……もう一回」と葉山がしつこく食い下がっている声が聞こえてくる。
背後では彰が舜平のアメリカ話を聞いているらしく、真面目な単語が耳に入ってくる。頭のいい彰相手であれば、舜平も研究についての話が通じやすいのか、珠生が聞いたことのない物質の名前がポンポンと飛び交っていた。
ぼんやりと眠たい頭でそんな背後の様子を感じながら、珠生は窓の外を眺めて黙っている亜樹をちらりと見た。
ショートボブの黒髪と、眉の上で潔くカットした前髪が揺れる。きりっとした意志の強そうな目つきは、やはりどこか緋凪と似通ったものがあった。
あの神事の時、神を降ろした亜樹の表情は、凍り付くように美しかった。
巫女衣装と美しい黄金の冠を戴き、紅を差した唇を微笑ませて言葉を与えたときの彼女の声は、背筋がぞくりとするほどに神々しいものだった。
白くたっぷりとした袖を翻し、篝火と雅楽の中を舞う亜樹の姿は、珠生の記憶の中に、遠い昔、千珠をはじめて孤独から救った少女を彷彿とさせた。
花音。
千珠を孤独から救った少女は、彼が戦から戻るのを待たずに病に連れ去られてしまった。
一度だけ見た、花音の春風のような舞と、亜樹の舞う姿が重なって見えたのだ。
今、亜樹は孤独ではないだろうか。自分たちといて、その心は軽くなったのだろうか。
珠生は亜樹の横顔を見ながら、心のなかでそう問いかけた。
ふと、亜樹が珠生の方を向いた。あまりにタイミングが良かったので、珠生はびっくりしてしまう。
「なに考えてたん?」
攻撃的な様子もなく、そう尋ねてきた亜樹の顔は穏やかだった。珠生は少し微笑んだ。
「神事の時、天道さんがきれいだったなと思って」
珠生の言葉に、亜樹の顔が一瞬で真っ赤に染まる。亜樹はぷいと目をそらすと、座席の前ポケットに入れていたお菓子をがさがさと取り出した。
「どうせ自分のほうがきれいやとか思ってんねやろ」
「え、いやそんなことないけど」
「嘘つけ、絶対思ってるやろ。ほんまキモい」
「キモイはやめて」
ぽりぽりとポッキーを食べ始めた亜樹は、渋い顔をして珠生を見た。
「まぁ、あんたの顔は綺麗や。それは認めたる」
「だから顔は、って言い方やめてくんない? 性格すんごい悪いみたいじゃないか」
「そんなええもんでもないやろ」
珠生は少し膨れると、亜樹のポッキーを一本素早く奪った。
亜樹はきょとんとしていたが、最後のポッキーを奪われたことに気づくと、また怒り出す。
「こんなことにその素早さ使うなや!」
「いいじゃん別に一本くらい」
「最後の一本ってとこが異様に腹立つ」
「ケチケチすんなって」
「関西人はケチやねん!」
「あぁもう、うるさいなぁ」
「二人ともうるさい。静かにしたまえ」
背後から彰の声が二人にひんやりと注がれて、珠生と亜樹はビクッと肩を揺らした。
二人は背筋をやや正して座り直すと、「すみません」と同時に謝る。
舜平が笑う声がする。そして、オセロに負けた葉山がくやしがる声がする。
珠生は穏やかな気持ちを噛み締めながら、心地よく揺れる列車の揺れに身を任せた。ふと気づくと、窓の外を眺めるふりをしつつ、亜樹が新たに開封したポッキーを差し出している。珠生はそれを見て、少し笑ってしまった。
一路、京都へ。
特急はるか号は一直線に走っていく。
+
「あらあら、寝てるの」
京都に着く手前で、葉山は荷物を降ろそうと立ち上がり、随分静かになった面々を見渡した。
隣の列では、窓枠に肘をついて眠っている舜平にもたれかかり、腕組みをして眠っている彰がいる。なんだかんだと言って、疲れたのだろう。まるで兄弟のように見える二人が微笑ましい。
更にその前を覗いてみると、珠生と亜樹が仲良く頭を寄せあって眠っている。珠生の肩にもたれかかった亜樹の頭にもたれて、二人は熟睡しているようだ。葉山は微笑んだ。
「なんだかんだ言って、みんなまだまだ子どもね」
「俺も同い年ですけどね」
と、湊は眼鏡を押し上げて、まるで眠くも無さそうにそう言った。葉山は苦笑する。
「あなたは本当に落ち着いてるわね」
「誰か起きとかんと、寝過ごしても困るでしょ。滋賀まで行ってまいますからね」
「あら、私は起きてたのに」
「葉山さんも、高槻あたりまで寝てはったじゃないですか」
「……そうだっけ」
葉山は苦笑して、皆を起こして回り始めた。車内アナウンスの声が、京都を告げる。
ぼんやりしている皆を追い立てながら電車を降りると、京都独特の絡みつくような暑さが、全身にまとわりついてくる。
久方ぶりの京都だ。今その不快さすらも懐かしい気がした。
ホーム上を、ふらつきながら一列に並んで歩く若者たちを後ろから眺めながら、葉山はふっと微笑んだ。
——この子達、自分たちがどんなにすごいことをしてるかっていう自覚、あるのかしら。
——君たちは、前世でも今世でも、英雄なのよ?
ふと、立ち止まった彰が振り返る。一歩引いて歩いている葉山を見て、彼は不敵に微笑んだ。
立ち止まった彰につられるように、五人は葉山を振り返った。
葉山の目には一瞬、並び立った五人の姿が、慣れ親しんだ若者たちとは違う姿に見えた。
銀髪に白装束姿の千珠を中心に、黒い法衣を着崩して、気持よく笑う舜海。
陰陽師衆の黒装束姿で、妖しく微笑む佐為の姿。
すらりとした長身に忍装束を纏い、冷静な眼差しで皆を見守る柊。
そして、巫女衣装に長い黒髪を揺らす、緋凪の姿。
幼い頃から読み親しんだ神話の中の登場人物たちが、今目の前に並んでいるような気分になったのだ。
「どうしたんですか? 疲れたの?」
と、彰が気遣うようにそう言った。その声に、葉山ははっと我に返った。
「いいえ、大丈夫よ。皆、切符持ってるわよね」
「当たり前やん」
と、舜平が笑う。
「早よ帰ろうや、俺、寝てないからもう眠たいわ」
と、湊が大あくびをする。
「え、ずっと起きてたの?」
と、珠生が驚いたように湊を見上げている。
「うちも眠たい」
「天道さんはずっと寝てたろ」
と、眠たげにしている亜樹に珠生がそう言う。
「沖野かて寝てたやん。思いっきりうちにもたれよって、重たいねん」
「先に寄っかかってきたのはそっちだろ」
「そんなことないわ! このスケベ!」
「もう、だからスケベって言うなよ!」
「だからうるさいって言ってるだろ」
喧嘩をし始める珠生と亜樹を、彰が面倒くさそうにたしなめ、舜平と湊が苦笑する。
葉山は笑いながらそんな若者たちの背を押して、京都駅の中央改札口をくぐった。
まだまだ高い太陽が、駅ビルの硝子をすり抜けて皆を照らす。
京都の夏は、まだまだこれからだ。
ー天孫降臨の地ー ・ 終
一週間前に見た風景を逆に見ながら、京都へと帰っていく。
亜樹は帰り道もくじ引きで席を決めると言い出し、メモ用紙を破いて適当にクジを作った。それによって席順が決められ、各々が席につく。
「……で、また隣か」
と、珠生は仏頂面でそう言った。隣に座る亜樹も、同じような顔で珠生を睨んだ。
「もう一回決め直したいって言っても、先輩に面倒だからって却下されてんから、しかたないやん」
「好きに座ればよかったのに」
「もういいやん、どうせ寝るやろ」
「ま、それもそうか」
それでも珠生は亜樹に窓際を譲ってやると、深く座ってため息をついた。
珠生たちの後ろの席には、舜平と彰がいて、通路を挟んでその横には葉山と湊が座っていた。
葉山と湊は、どこから持ってきたのか小さなゲーム盤でオセロをし始めている。帰り道は仕事が無いのか、葉山はくつろいだ表情で楽しげに湊と遊んでいた。それでも相当湊が上手であるらしく、「……もう一回」と葉山がしつこく食い下がっている声が聞こえてくる。
背後では彰が舜平のアメリカ話を聞いているらしく、真面目な単語が耳に入ってくる。頭のいい彰相手であれば、舜平も研究についての話が通じやすいのか、珠生が聞いたことのない物質の名前がポンポンと飛び交っていた。
ぼんやりと眠たい頭でそんな背後の様子を感じながら、珠生は窓の外を眺めて黙っている亜樹をちらりと見た。
ショートボブの黒髪と、眉の上で潔くカットした前髪が揺れる。きりっとした意志の強そうな目つきは、やはりどこか緋凪と似通ったものがあった。
あの神事の時、神を降ろした亜樹の表情は、凍り付くように美しかった。
巫女衣装と美しい黄金の冠を戴き、紅を差した唇を微笑ませて言葉を与えたときの彼女の声は、背筋がぞくりとするほどに神々しいものだった。
白くたっぷりとした袖を翻し、篝火と雅楽の中を舞う亜樹の姿は、珠生の記憶の中に、遠い昔、千珠をはじめて孤独から救った少女を彷彿とさせた。
花音。
千珠を孤独から救った少女は、彼が戦から戻るのを待たずに病に連れ去られてしまった。
一度だけ見た、花音の春風のような舞と、亜樹の舞う姿が重なって見えたのだ。
今、亜樹は孤独ではないだろうか。自分たちといて、その心は軽くなったのだろうか。
珠生は亜樹の横顔を見ながら、心のなかでそう問いかけた。
ふと、亜樹が珠生の方を向いた。あまりにタイミングが良かったので、珠生はびっくりしてしまう。
「なに考えてたん?」
攻撃的な様子もなく、そう尋ねてきた亜樹の顔は穏やかだった。珠生は少し微笑んだ。
「神事の時、天道さんがきれいだったなと思って」
珠生の言葉に、亜樹の顔が一瞬で真っ赤に染まる。亜樹はぷいと目をそらすと、座席の前ポケットに入れていたお菓子をがさがさと取り出した。
「どうせ自分のほうがきれいやとか思ってんねやろ」
「え、いやそんなことないけど」
「嘘つけ、絶対思ってるやろ。ほんまキモい」
「キモイはやめて」
ぽりぽりとポッキーを食べ始めた亜樹は、渋い顔をして珠生を見た。
「まぁ、あんたの顔は綺麗や。それは認めたる」
「だから顔は、って言い方やめてくんない? 性格すんごい悪いみたいじゃないか」
「そんなええもんでもないやろ」
珠生は少し膨れると、亜樹のポッキーを一本素早く奪った。
亜樹はきょとんとしていたが、最後のポッキーを奪われたことに気づくと、また怒り出す。
「こんなことにその素早さ使うなや!」
「いいじゃん別に一本くらい」
「最後の一本ってとこが異様に腹立つ」
「ケチケチすんなって」
「関西人はケチやねん!」
「あぁもう、うるさいなぁ」
「二人ともうるさい。静かにしたまえ」
背後から彰の声が二人にひんやりと注がれて、珠生と亜樹はビクッと肩を揺らした。
二人は背筋をやや正して座り直すと、「すみません」と同時に謝る。
舜平が笑う声がする。そして、オセロに負けた葉山がくやしがる声がする。
珠生は穏やかな気持ちを噛み締めながら、心地よく揺れる列車の揺れに身を任せた。ふと気づくと、窓の外を眺めるふりをしつつ、亜樹が新たに開封したポッキーを差し出している。珠生はそれを見て、少し笑ってしまった。
一路、京都へ。
特急はるか号は一直線に走っていく。
+
「あらあら、寝てるの」
京都に着く手前で、葉山は荷物を降ろそうと立ち上がり、随分静かになった面々を見渡した。
隣の列では、窓枠に肘をついて眠っている舜平にもたれかかり、腕組みをして眠っている彰がいる。なんだかんだと言って、疲れたのだろう。まるで兄弟のように見える二人が微笑ましい。
更にその前を覗いてみると、珠生と亜樹が仲良く頭を寄せあって眠っている。珠生の肩にもたれかかった亜樹の頭にもたれて、二人は熟睡しているようだ。葉山は微笑んだ。
「なんだかんだ言って、みんなまだまだ子どもね」
「俺も同い年ですけどね」
と、湊は眼鏡を押し上げて、まるで眠くも無さそうにそう言った。葉山は苦笑する。
「あなたは本当に落ち着いてるわね」
「誰か起きとかんと、寝過ごしても困るでしょ。滋賀まで行ってまいますからね」
「あら、私は起きてたのに」
「葉山さんも、高槻あたりまで寝てはったじゃないですか」
「……そうだっけ」
葉山は苦笑して、皆を起こして回り始めた。車内アナウンスの声が、京都を告げる。
ぼんやりしている皆を追い立てながら電車を降りると、京都独特の絡みつくような暑さが、全身にまとわりついてくる。
久方ぶりの京都だ。今その不快さすらも懐かしい気がした。
ホーム上を、ふらつきながら一列に並んで歩く若者たちを後ろから眺めながら、葉山はふっと微笑んだ。
——この子達、自分たちがどんなにすごいことをしてるかっていう自覚、あるのかしら。
——君たちは、前世でも今世でも、英雄なのよ?
ふと、立ち止まった彰が振り返る。一歩引いて歩いている葉山を見て、彼は不敵に微笑んだ。
立ち止まった彰につられるように、五人は葉山を振り返った。
葉山の目には一瞬、並び立った五人の姿が、慣れ親しんだ若者たちとは違う姿に見えた。
銀髪に白装束姿の千珠を中心に、黒い法衣を着崩して、気持よく笑う舜海。
陰陽師衆の黒装束姿で、妖しく微笑む佐為の姿。
すらりとした長身に忍装束を纏い、冷静な眼差しで皆を見守る柊。
そして、巫女衣装に長い黒髪を揺らす、緋凪の姿。
幼い頃から読み親しんだ神話の中の登場人物たちが、今目の前に並んでいるような気分になったのだ。
「どうしたんですか? 疲れたの?」
と、彰が気遣うようにそう言った。その声に、葉山ははっと我に返った。
「いいえ、大丈夫よ。皆、切符持ってるわよね」
「当たり前やん」
と、舜平が笑う。
「早よ帰ろうや、俺、寝てないからもう眠たいわ」
と、湊が大あくびをする。
「え、ずっと起きてたの?」
と、珠生が驚いたように湊を見上げている。
「うちも眠たい」
「天道さんはずっと寝てたろ」
と、眠たげにしている亜樹に珠生がそう言う。
「沖野かて寝てたやん。思いっきりうちにもたれよって、重たいねん」
「先に寄っかかってきたのはそっちだろ」
「そんなことないわ! このスケベ!」
「もう、だからスケベって言うなよ!」
「だからうるさいって言ってるだろ」
喧嘩をし始める珠生と亜樹を、彰が面倒くさそうにたしなめ、舜平と湊が苦笑する。
葉山は笑いながらそんな若者たちの背を押して、京都駅の中央改札口をくぐった。
まだまだ高い太陽が、駅ビルの硝子をすり抜けて皆を照らす。
京都の夏は、まだまだこれからだ。
ー天孫降臨の地ー ・ 終
38
お気に入りに追加
535
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
傷だらけの僕は空をみる
猫谷 一禾
BL
傷を負った少年は日々をただ淡々と暮らしていく。
生を終えるまで、時を過ぎるのを暗い瞳で過ごす。
諦めた雰囲気の少年に声をかける男は軽い雰囲気の騎士団副団長。
身体と心に傷を負った少年が愛を知り、愛に満たされた幸せを掴むまでの物語。
ハッピーエンドです。
若干の胸くそが出てきます。
ちょっと痛い表現出てくるかもです。
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
Take On Me 2
マン太
BL
大和と岳。二人の新たな生活が始まった三月末。新たな出会いもあり、色々ありながらも、賑やかな日々が過ぎていく。
そんな岳の元に、一本の電話が。それは、昔世話になったヤクザの古山からの呼び出しの電話だった。
岳は仕方なく会うことにするが…。
※絡みの表現は控え目です。
※「エブリスタ」、「小説家になろう」にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる