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21、秘密
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「……え、待って。あんたがそうだってこと、明人って人は……? 真人は?」
「明人は知ってたよ、当然な。……小さい頃から、明人は俺を気味悪がりもせんと血をくれてた。……俺は、あいつに生かされてたんや」
「な、なんで、真人は知らねーの……?」
「何でやろな」
ふ、と路生は笑った。どこか懐かしそうに。
「……平たく言うと、明人の独占欲やな。俺を真人に取られたくなくて、二人の秘密にしたがったんや。そして俺は明人の死後も、ずっと律儀に秘密を守った」
「そ……うなんだ」
「ふふっ……かわいいやろ? 真人は、明人に何一つ勝てへんと思ってたみたいやけど、それは明人もおんなじやった。いつか俺が、真人に取られてまうんちゃうかって、俺が真人に惚れてまうんちゃうかって、いつもいつも気にしてた。……そんなこと、あるわけないのに」
降りしきる雨の中、路生は懐かしげに微笑みを浮かべ、大切な記憶を慈しむように胸を押さえた。
「……正直、なんで真人やなくて明人が病気になったんやろって、何回も思ったよ。何でよりによって、俺の唯一無二を奪われなあかんねやろって」
ぎゅ……と白衣を握りしめる路生の拳には、微かに血管が浮かんでいる。
路生はまだ、怒っているのだ。愛する人間を、唯一秘密を共有できていたかけがえのない相手を、理不尽に奪われたことに。だがこれは、誰のせいにできることでもない。呪うべき相手がいるとするならば、それは『運命』だろう。
「それがまさか……こんなことになるなんて」
ゆっくりと襟首を掴まれて、周は呻いた。路生の手は小さく震えている
「真人が古い文献を見つけて、ヴァンパイア捕獲計画を持ち出してきた時から、俺はずっと怖かった。だってもしそれが本当なら……俺は、助けられたってことやん……あいつを」
「っ……苦し……」
「明人を救うのは、俺でありたかった。せやのに……十三年も経って、何で今更こんなことが分かんねん!! 俺はあいつを救えへんかったのに、どうして今更……ふざけんなよ……っ!!」
路生の頬を濡らすのは雨であるはずなのに、それは大粒の涙のように見える。路生の悲しみの深さを垣間見たような気がして、ずきんと胸が痛んだ。
「ああ、許せへんなぁ……」
「……え?」
「真人だけ幸せになるなんて、いややなぁ……。俺ら三人、いつも一緒やったのに。あいつだけ、明人を忘れて、幸せになろうなんて……許されへんわ」
「なっ……」
血を吐くような声だった。
路生は今も、明人の存在に縛られ、囚われ続けている。しかも、他ならぬ自分自身の身体に、愛する人を救う手立てが隠されていたというのだ。
やりきれない路生の想いは、人生経験の少ない周にも想像がつく。囚われ続けたままの十三年に、苦い現実。こんなにも残酷なことがあるだろうか。
真人と路生、そして明人を縛りつけるのは、強い絆だ。だが、こんな形でいつまでも雁字搦めになっていていいはずがない——
周は目に力を込めて路生の手を払い除け、逆にその胸ぐらを掴んだ。
「あんたが恋人を忘れられないのは……つらいことだって思う。でもな……どうしようもねーじゃん。俺らの血があの病気に効くなんて、十三年前には誰も分からなかったことなんだ。戻って人生やり直すことなんてできねーんだ。もう、どうにもならねーんだよ」
雨でじっとりと重くなった白衣を両手で掴み、周は静かな口調でそう訴えた。だが、周の言葉など届いていないかのように、路生の表情は冷え切ったままだ。だが、周は続けた。
「でも、そこに真人を巻き込むのは違ぇだろ。あんたの人生と、あいつの人生は別もんだろ……? 真人は、ちゃんと未来を見てるんだ。今、あの病気に苦しんでる人たちを助けたいって、そのために頑張ってんだろ? 片割れの死を乗り越えて頑張ってんじゃん……!! 真人を、あんたの不幸に巻き込んでやんなよ……!!」
これが周の精一杯の言葉だ。だが路生はじっと険しい目つきで周を見据えたまま、ひとときたりとも視線を外さない。周が怯んでしまうほどに、冷たい目をしていた。
霧を含み、そぼ降る雨の中、二人はしばし無言で睨み合う。
ざぁあ……という雨音がふたりをのっぺりとした沈黙の中に閉じ込めている。
「……分かってんねん、そんなことは」
ぽつり、と路生が呟いた。伏せられた長いまつ毛に、雨粒が光っている。
「何でやろな……。なんで俺だけ、いつまでもいつまでもあの日から動かれへんねやろなあ」
「路生……」
「大声出して、悪かったな」
雨に塞がれた闇の中、涙に揺らぐ金眼は美しい。だが、今にも壊れてしまいそうに、儚く危ういものに見えた。
「いや、あの……ごめん。俺、何も知らねーのに、言い過ぎ……」
「いいって、気にすんな。こんな情けないこと、思ってても口に出したことなかったんやけどな。……喚き散らして、ちょっとスッとしたような気ぃするわ」
そう言って、路生はいつもの皮肉めいた笑みを浮かべた。すぅ……と金色に揺らめいていた瞳が元の鳶色に戻ってゆくようすを見て、周は目を見張る。
「自分で、目の色とか変えられんの……?」
「まぁな。攻撃的な気分になったりすると目の色変わってまうから、お前も気をつけなあかんで」
「そ、そうなんだ。ていうか、すげぇ……ねぇ、聞きたいこといっぱいあんだけど」
「……ま、とりあえず戻るか。はよう着替えな風邪ひくわ」
路生はぐいと周の肩を抱き寄せて、病棟の方へと戻り始めた。
仲間だ、仲間がいた。しかも、こんな近くに……。
路生の苦しみや、真人に対する恨みのような感情は周の心を重くするけれど、初めて出会った同族だ。周は間近にある路生の顔を見上げた。聞きたいことがありすぎて、言葉が追いつかない。
だが、病院への入り口を数メートル先にして、不意に路生は立ち止まった。
そしてしとしとと降り続く雨の中、ぼそり、と路生が耳元でこう囁く。
「俺がヴァンパイアやってことは、真人には言うな」
「えっ? 何で……」
「何でもや。ええな」
「う、うん……」
圧のある視線で周にそう言い含め、路生は唇を吊り上げてにぃと笑った。
その時、雨を蹴ってこちらに向かってくる靴音が聞こえてきた。顔を上げると、怪訝そうな表情をした真人が、傘をさしてこちらに駆け寄ってくるところである。
「そんなとこで何してんねん二人とも! 風邪ひくやろ!!」
真人は自分そっちのけで周と路生に傘を差し掛け、二人を背後から抱えるようにして病棟の方へと押し歩き始めた。ぶつぶつと小言を言いながら。
「ったく、何やっててん、二人ともずぶ濡れやんか。はようシャワー浴びて、着替えてこなあかん……」
「お前のクソしつこいセックスについて色々話聞かしてもろてたんや。熱中しすぎて雨に気づかへんかったわ」
「……えっ!?」
飄々とした口調で、路生はそんなことを言い放つ。周はぎょっとした。
「ちょ、おい!! 何言ってんだよあんた!! 誰がいつそんな話したよ!!」
「真人~お前枯れてへんかってんなぁ。よかったなぁ、若くて可愛い恋人ができて」
「えっ……や、やかましいわ! ……って、ほんまにそんな話してたん?」
「してねーよ!! こいつが勝手に!!」
「激しかったんやて~? お前ムッツリやもんなぁ~。でも、キスマークの位置は考えなあかんやろ」
「うっ……」
喚く周を無視して、路生はうりうりと真人の脇腹を小突いている。庇の下に入って傘を閉じながら、真人はじろりと路生を睨み、周を見て申し訳なさそうな顔をした。
「ごめんな。やっぱしつこかったんか僕は……いや、自覚はあんねんけど……」
「いやだから、そんな話してねーって!!」
「しつこいて自覚あるんかいむっつりスケベ。ふっ、くくっ……なんやその情けない顔」
「う、うるさいねん。ちえうか十六歳相手に猥談とかやめぇや、セクハラやで」
「いやいや、十六歳とセックスしたお前に言われたないねん」
「うっ……」
そう言われると真人も言い返せない。さっきまでの暗い顔はどこへやら、路生は普段と変わらぬ様子で、意地の悪い笑みを浮かべながら真人をからかって遊んでいる。
——大人って、分かんねぇ……。
ずぶ濡れになった身体を擦りながら、周はひとつくしゃみをした。すると真人はすぐさま白衣を脱ぎ、周の体に巻きつけるようにして着せるのだ。なんとなく、路生の視線が痛かった。
「明人は知ってたよ、当然な。……小さい頃から、明人は俺を気味悪がりもせんと血をくれてた。……俺は、あいつに生かされてたんや」
「な、なんで、真人は知らねーの……?」
「何でやろな」
ふ、と路生は笑った。どこか懐かしそうに。
「……平たく言うと、明人の独占欲やな。俺を真人に取られたくなくて、二人の秘密にしたがったんや。そして俺は明人の死後も、ずっと律儀に秘密を守った」
「そ……うなんだ」
「ふふっ……かわいいやろ? 真人は、明人に何一つ勝てへんと思ってたみたいやけど、それは明人もおんなじやった。いつか俺が、真人に取られてまうんちゃうかって、俺が真人に惚れてまうんちゃうかって、いつもいつも気にしてた。……そんなこと、あるわけないのに」
降りしきる雨の中、路生は懐かしげに微笑みを浮かべ、大切な記憶を慈しむように胸を押さえた。
「……正直、なんで真人やなくて明人が病気になったんやろって、何回も思ったよ。何でよりによって、俺の唯一無二を奪われなあかんねやろって」
ぎゅ……と白衣を握りしめる路生の拳には、微かに血管が浮かんでいる。
路生はまだ、怒っているのだ。愛する人間を、唯一秘密を共有できていたかけがえのない相手を、理不尽に奪われたことに。だがこれは、誰のせいにできることでもない。呪うべき相手がいるとするならば、それは『運命』だろう。
「それがまさか……こんなことになるなんて」
ゆっくりと襟首を掴まれて、周は呻いた。路生の手は小さく震えている
「真人が古い文献を見つけて、ヴァンパイア捕獲計画を持ち出してきた時から、俺はずっと怖かった。だってもしそれが本当なら……俺は、助けられたってことやん……あいつを」
「っ……苦し……」
「明人を救うのは、俺でありたかった。せやのに……十三年も経って、何で今更こんなことが分かんねん!! 俺はあいつを救えへんかったのに、どうして今更……ふざけんなよ……っ!!」
路生の頬を濡らすのは雨であるはずなのに、それは大粒の涙のように見える。路生の悲しみの深さを垣間見たような気がして、ずきんと胸が痛んだ。
「ああ、許せへんなぁ……」
「……え?」
「真人だけ幸せになるなんて、いややなぁ……。俺ら三人、いつも一緒やったのに。あいつだけ、明人を忘れて、幸せになろうなんて……許されへんわ」
「なっ……」
血を吐くような声だった。
路生は今も、明人の存在に縛られ、囚われ続けている。しかも、他ならぬ自分自身の身体に、愛する人を救う手立てが隠されていたというのだ。
やりきれない路生の想いは、人生経験の少ない周にも想像がつく。囚われ続けたままの十三年に、苦い現実。こんなにも残酷なことがあるだろうか。
真人と路生、そして明人を縛りつけるのは、強い絆だ。だが、こんな形でいつまでも雁字搦めになっていていいはずがない——
周は目に力を込めて路生の手を払い除け、逆にその胸ぐらを掴んだ。
「あんたが恋人を忘れられないのは……つらいことだって思う。でもな……どうしようもねーじゃん。俺らの血があの病気に効くなんて、十三年前には誰も分からなかったことなんだ。戻って人生やり直すことなんてできねーんだ。もう、どうにもならねーんだよ」
雨でじっとりと重くなった白衣を両手で掴み、周は静かな口調でそう訴えた。だが、周の言葉など届いていないかのように、路生の表情は冷え切ったままだ。だが、周は続けた。
「でも、そこに真人を巻き込むのは違ぇだろ。あんたの人生と、あいつの人生は別もんだろ……? 真人は、ちゃんと未来を見てるんだ。今、あの病気に苦しんでる人たちを助けたいって、そのために頑張ってんだろ? 片割れの死を乗り越えて頑張ってんじゃん……!! 真人を、あんたの不幸に巻き込んでやんなよ……!!」
これが周の精一杯の言葉だ。だが路生はじっと険しい目つきで周を見据えたまま、ひとときたりとも視線を外さない。周が怯んでしまうほどに、冷たい目をしていた。
霧を含み、そぼ降る雨の中、二人はしばし無言で睨み合う。
ざぁあ……という雨音がふたりをのっぺりとした沈黙の中に閉じ込めている。
「……分かってんねん、そんなことは」
ぽつり、と路生が呟いた。伏せられた長いまつ毛に、雨粒が光っている。
「何でやろな……。なんで俺だけ、いつまでもいつまでもあの日から動かれへんねやろなあ」
「路生……」
「大声出して、悪かったな」
雨に塞がれた闇の中、涙に揺らぐ金眼は美しい。だが、今にも壊れてしまいそうに、儚く危ういものに見えた。
「いや、あの……ごめん。俺、何も知らねーのに、言い過ぎ……」
「いいって、気にすんな。こんな情けないこと、思ってても口に出したことなかったんやけどな。……喚き散らして、ちょっとスッとしたような気ぃするわ」
そう言って、路生はいつもの皮肉めいた笑みを浮かべた。すぅ……と金色に揺らめいていた瞳が元の鳶色に戻ってゆくようすを見て、周は目を見張る。
「自分で、目の色とか変えられんの……?」
「まぁな。攻撃的な気分になったりすると目の色変わってまうから、お前も気をつけなあかんで」
「そ、そうなんだ。ていうか、すげぇ……ねぇ、聞きたいこといっぱいあんだけど」
「……ま、とりあえず戻るか。はよう着替えな風邪ひくわ」
路生はぐいと周の肩を抱き寄せて、病棟の方へと戻り始めた。
仲間だ、仲間がいた。しかも、こんな近くに……。
路生の苦しみや、真人に対する恨みのような感情は周の心を重くするけれど、初めて出会った同族だ。周は間近にある路生の顔を見上げた。聞きたいことがありすぎて、言葉が追いつかない。
だが、病院への入り口を数メートル先にして、不意に路生は立ち止まった。
そしてしとしとと降り続く雨の中、ぼそり、と路生が耳元でこう囁く。
「俺がヴァンパイアやってことは、真人には言うな」
「えっ? 何で……」
「何でもや。ええな」
「う、うん……」
圧のある視線で周にそう言い含め、路生は唇を吊り上げてにぃと笑った。
その時、雨を蹴ってこちらに向かってくる靴音が聞こえてきた。顔を上げると、怪訝そうな表情をした真人が、傘をさしてこちらに駆け寄ってくるところである。
「そんなとこで何してんねん二人とも! 風邪ひくやろ!!」
真人は自分そっちのけで周と路生に傘を差し掛け、二人を背後から抱えるようにして病棟の方へと押し歩き始めた。ぶつぶつと小言を言いながら。
「ったく、何やっててん、二人ともずぶ濡れやんか。はようシャワー浴びて、着替えてこなあかん……」
「お前のクソしつこいセックスについて色々話聞かしてもろてたんや。熱中しすぎて雨に気づかへんかったわ」
「……えっ!?」
飄々とした口調で、路生はそんなことを言い放つ。周はぎょっとした。
「ちょ、おい!! 何言ってんだよあんた!! 誰がいつそんな話したよ!!」
「真人~お前枯れてへんかってんなぁ。よかったなぁ、若くて可愛い恋人ができて」
「えっ……や、やかましいわ! ……って、ほんまにそんな話してたん?」
「してねーよ!! こいつが勝手に!!」
「激しかったんやて~? お前ムッツリやもんなぁ~。でも、キスマークの位置は考えなあかんやろ」
「うっ……」
喚く周を無視して、路生はうりうりと真人の脇腹を小突いている。庇の下に入って傘を閉じながら、真人はじろりと路生を睨み、周を見て申し訳なさそうな顔をした。
「ごめんな。やっぱしつこかったんか僕は……いや、自覚はあんねんけど……」
「いやだから、そんな話してねーって!!」
「しつこいて自覚あるんかいむっつりスケベ。ふっ、くくっ……なんやその情けない顔」
「う、うるさいねん。ちえうか十六歳相手に猥談とかやめぇや、セクハラやで」
「いやいや、十六歳とセックスしたお前に言われたないねん」
「うっ……」
そう言われると真人も言い返せない。さっきまでの暗い顔はどこへやら、路生は普段と変わらぬ様子で、意地の悪い笑みを浮かべながら真人をからかって遊んでいる。
——大人って、分かんねぇ……。
ずぶ濡れになった身体を擦りながら、周はひとつくしゃみをした。すると真人はすぐさま白衣を脱ぎ、周の体に巻きつけるようにして着せるのだ。なんとなく、路生の視線が痛かった。
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