310 / 339
第二章 青葉にて
五、青葉の寺
しおりを挟む
夕暮れ時、舜海は城で開かれると宴へと出かけるべく、身支度を整えていた。舜海の背後に立って、その着替えを手伝っているのは山吹だ。
黒い法衣を脱いで、平服に着替え終わると、舜海はぎゅっと帯を締めて山吹を振り返る。
「お前は来ぃひんのか? 佐為も槐も久しぶりやろ? 槐は小さい頃都で遊んでやってた仲やん」
「……明日改めてご挨拶に伺います。宴は私は好きではありませんから」
相変わらず表情が少なく、淡々とした口調の山吹はそう言って、舜海の脱いだ衣を丁寧に畳んでいる。
「まぁ、それもそうやな」
山吹の大人しさをよく知っている舜海は、そう言って苦笑した。
山吹は、日常生活において支障はないものの、能登での戦いで負った傷が理由に、忍衆を抜けている。寒い時期などは傷が痛み、舜海の手当を毎日受けねば自由に動けぬほどの身体であった。
内腑への傷は深く跡を残していたために、子どもを成すことはもう出来ない。今はこうして舜海と共に暮らしてはいるが、二人は夫婦ではない。
はじめのうち、山吹は自分のそばにいようとする舜海を激しく拒絶していた。
情けで側に居てもらう必要はない、自分を馬鹿にしているのか、と。
しかしそのたび舜海は、困ったように笑った。
ーーお前に興味が湧いたんやから、しゃあないやろ。出家をするつもりなら、いずれ青葉の寺を継ぐ俺のそばにおって欲しい。
もう、殺生はしない。これからは佛の元で、今まで殺めた命を供養して生きていくと決めたのだ……。
と、舜海は言った。
山吹は、その申し出を飲んだわけではなかった。
しかし、忍衆を抜けたところで行く宛もない。ずっとずっと血なまぐさい世界で生きてきた山吹が、普通の女として俗世で暮らしていくには、彼女は当たり前の生活を知らなさすぎる。
ーーでは、次の行き先が決まるまで。
山吹はそういう条件を舜海に突きつけた。舜海は笑った。
ーーああ、それでええ。そうしよう。
こうして、二人は共に青葉の寺を支えながら、共に暮らしてきた。
周りから見れば、二人は夫婦以外の何者でもなかったが、二人の約束はそういう形のものなのだ。
「明日お前が行くなら俺も付いて行くかな」
舜海は板張りの廊下を裸足で歩きながら、横を歩く山吹を見た。山吹はちょっと顔を上げて、「いいわ。うっとおしいから」と言った。
「うっとおしいとはなんや、うっとおしいとは。決めた、俺も行くぞ」
「……」
青筋を立てながら、むきになってそう言い返す舜海を見て、山吹はちょっと笑った。そんな山吹の笑みを見て、舜海も人知れず微笑む。
舜海が草履を履こうと縁側に座り込んだとき、寺にすいと誰かが入ってくるのが見えた。
二人が顔を上げると、そこには千珠が立っていた。
夕日とはいえ、まだまだじりじりと肌を焼く橙色の光に照らされて、千珠は少し困ったような顔をしてそこに佇んでいる。
「千珠、何やってんねん。今からそっちに行こうと思ってたとこや」
「……あのさ」
「ん? どうした、変な顔して」
千珠は身を斜めに引いて、背後に立っている誰かを、前に出てくるよう促した。
すると、おずおずと、千珠の後ろから黒髪の少年が顔を出す。
「ん? 誰やそれ」
舜海は立ち上がって、その二人に歩み寄った。
夜顔は、突如出てきた大柄な男に萎縮するように、さっとまた千珠の背に隠れてしまった。千珠の背後を覗きこむようにして、舜海がその少年を見る。
「ん、この気……」
少年が、目を上げて上目遣いに舜海を見る。少し怯えたような表情と、どこかで嗅いだことのある妖気の匂いに、舜海は目を見開いて息を呑んだ。
「お前……夜顔、か?」
「……はい。あなたは?」
小さな声でそう言う夜顔の問には答えず、舜海は少し身を引いて千珠を見た。
千珠もじっと舜海を見ていた。そして二人は、微かに頷き合う。
「ようここまで、来たな」
「そうだろう。詳しい話はまだなんだ。ここで話をしたい」
「まぁ、城には行きにくいわな」
「間の悪いことに……今槐が城に滞在しているだろう?」
「あぁ、せやな。あいつの様子は?」
「覚えてはいないらしい。だが、本能的に何か感じているらしくてな、いきなり夜顔に刃を向けた」
「……成る程」
槐は、夜顔に殺されかけた経験がある。
東本願寺での殺戮の夜、槐は濃い霧に迷って偶然その場に居合わせた。土煙の向こうから、夜顔に狙いを定められた槐は、その牙が及ぶすんでのところで千珠に助けられたのだった。
その記憶が身体に残っているのか、槐はすぐに夜顔を警戒した。そして、彼は夜顔を敵とみなし、迷わず剣を向けたのだ。
夜顔はじっと二人を見上げていた。そんな視線に気づいた千珠は、微笑んで夜顔の背に手を添えた。
「疲れたろう? 中へ入ろう」
「おいお前、一人で来たんか?」
夜顔は舜海のぶっきらぼうな問いかけにびくっと肩を揺らした。千珠は肘で舜海の脇腹を思い切り突いた。
「ほごぉ……っ!! てめ……っ」
「大声を出すな。もっと普通に喋れ。……この子の医術の師匠という男が同行していたが、書状だけ託して先へ急いだんだ。都へ護符を貰いに行くと」
「都……そらますます連れていけへんわな」
舜海はまじまじと夜顔を見た。
あの表情のない、能面のような顔をしていた子ども。それが今は、すらりと背が伸び、艶やかな黒髪と黒曜石のようなきらめく瞳をした、見目のいい少年に育っている。
残忍に人を切り裂いていたあの頃の禍々しさはどこにもなく、見たことのない大人に怯えて瞳を揺らしているその姿は、小動物のようだ。
背丈や顔立ちの割に、その表情は幼く見えた。先程から二人の小声の会話にも何も口を挟んでこない。
「名前、言えるようになったんか?」
舜海は努めて優しく話しかけようと、少し穏やかにそう訊いた。夜顔は、ようやく千珠の後ろから出てくると、ぺこりと一礼して舜海を見た。
「結城夜顔、と申します」
「へえ。そうか」
はっきりとした声でそう答えた夜顔を見て、舜海は笑った。そして、わしわしと短く切った柔らかいくせ毛を撫でる。
「よう来たな。ここでゆっくりしていけ」
「……はい。ありがとうございます」
夜顔は戸惑ったような顔でそう答えた。千珠も微笑む。
「山吹、ちょっと世話になるぞ」
千珠にそう言われ、山吹は頷いた。
彼女が忍装束を脱いでから、数年が経つ。明るい色の衣を身に纏うようになった山吹は、ぐっと女らしくなったように見えた。
舜海がそばにいるという安心感や、幸福感か。千珠の目から見ると、無表情だった山吹もずいぶん顔が動くようになったと感じていた。
「どうぞ。すぐに食事を」
「ああ。すまんな」
「まぁ、俺は城へ行ってくる。夜顔は今夜はここに泊まるな?」
と、舜海。
「そうさせてもらえると有りがたい。俺もここにいようと思う」
「まぁ、好きにしたらええ。まぁ、夜顔。また後でな」
「はい……」
「山吹、頼んだで」
「はい」
山吹は縁側に膝をつくと、千珠と夜顔を迎え入れた。夜顔は、山吹を見てぺこりとまた頭を下げる。
「お邪魔します……」
「どうぞ」
珍しくうっすら笑みを浮かべて客人をもてなしている山吹に、千珠は物珍しげに声をかける。
「ちょっと愛想がよくなったんじゃないか?」
「お客様ですから」
と、山吹は素っ気なくそう言った。
黒い法衣を脱いで、平服に着替え終わると、舜海はぎゅっと帯を締めて山吹を振り返る。
「お前は来ぃひんのか? 佐為も槐も久しぶりやろ? 槐は小さい頃都で遊んでやってた仲やん」
「……明日改めてご挨拶に伺います。宴は私は好きではありませんから」
相変わらず表情が少なく、淡々とした口調の山吹はそう言って、舜海の脱いだ衣を丁寧に畳んでいる。
「まぁ、それもそうやな」
山吹の大人しさをよく知っている舜海は、そう言って苦笑した。
山吹は、日常生活において支障はないものの、能登での戦いで負った傷が理由に、忍衆を抜けている。寒い時期などは傷が痛み、舜海の手当を毎日受けねば自由に動けぬほどの身体であった。
内腑への傷は深く跡を残していたために、子どもを成すことはもう出来ない。今はこうして舜海と共に暮らしてはいるが、二人は夫婦ではない。
はじめのうち、山吹は自分のそばにいようとする舜海を激しく拒絶していた。
情けで側に居てもらう必要はない、自分を馬鹿にしているのか、と。
しかしそのたび舜海は、困ったように笑った。
ーーお前に興味が湧いたんやから、しゃあないやろ。出家をするつもりなら、いずれ青葉の寺を継ぐ俺のそばにおって欲しい。
もう、殺生はしない。これからは佛の元で、今まで殺めた命を供養して生きていくと決めたのだ……。
と、舜海は言った。
山吹は、その申し出を飲んだわけではなかった。
しかし、忍衆を抜けたところで行く宛もない。ずっとずっと血なまぐさい世界で生きてきた山吹が、普通の女として俗世で暮らしていくには、彼女は当たり前の生活を知らなさすぎる。
ーーでは、次の行き先が決まるまで。
山吹はそういう条件を舜海に突きつけた。舜海は笑った。
ーーああ、それでええ。そうしよう。
こうして、二人は共に青葉の寺を支えながら、共に暮らしてきた。
周りから見れば、二人は夫婦以外の何者でもなかったが、二人の約束はそういう形のものなのだ。
「明日お前が行くなら俺も付いて行くかな」
舜海は板張りの廊下を裸足で歩きながら、横を歩く山吹を見た。山吹はちょっと顔を上げて、「いいわ。うっとおしいから」と言った。
「うっとおしいとはなんや、うっとおしいとは。決めた、俺も行くぞ」
「……」
青筋を立てながら、むきになってそう言い返す舜海を見て、山吹はちょっと笑った。そんな山吹の笑みを見て、舜海も人知れず微笑む。
舜海が草履を履こうと縁側に座り込んだとき、寺にすいと誰かが入ってくるのが見えた。
二人が顔を上げると、そこには千珠が立っていた。
夕日とはいえ、まだまだじりじりと肌を焼く橙色の光に照らされて、千珠は少し困ったような顔をしてそこに佇んでいる。
「千珠、何やってんねん。今からそっちに行こうと思ってたとこや」
「……あのさ」
「ん? どうした、変な顔して」
千珠は身を斜めに引いて、背後に立っている誰かを、前に出てくるよう促した。
すると、おずおずと、千珠の後ろから黒髪の少年が顔を出す。
「ん? 誰やそれ」
舜海は立ち上がって、その二人に歩み寄った。
夜顔は、突如出てきた大柄な男に萎縮するように、さっとまた千珠の背に隠れてしまった。千珠の背後を覗きこむようにして、舜海がその少年を見る。
「ん、この気……」
少年が、目を上げて上目遣いに舜海を見る。少し怯えたような表情と、どこかで嗅いだことのある妖気の匂いに、舜海は目を見開いて息を呑んだ。
「お前……夜顔、か?」
「……はい。あなたは?」
小さな声でそう言う夜顔の問には答えず、舜海は少し身を引いて千珠を見た。
千珠もじっと舜海を見ていた。そして二人は、微かに頷き合う。
「ようここまで、来たな」
「そうだろう。詳しい話はまだなんだ。ここで話をしたい」
「まぁ、城には行きにくいわな」
「間の悪いことに……今槐が城に滞在しているだろう?」
「あぁ、せやな。あいつの様子は?」
「覚えてはいないらしい。だが、本能的に何か感じているらしくてな、いきなり夜顔に刃を向けた」
「……成る程」
槐は、夜顔に殺されかけた経験がある。
東本願寺での殺戮の夜、槐は濃い霧に迷って偶然その場に居合わせた。土煙の向こうから、夜顔に狙いを定められた槐は、その牙が及ぶすんでのところで千珠に助けられたのだった。
その記憶が身体に残っているのか、槐はすぐに夜顔を警戒した。そして、彼は夜顔を敵とみなし、迷わず剣を向けたのだ。
夜顔はじっと二人を見上げていた。そんな視線に気づいた千珠は、微笑んで夜顔の背に手を添えた。
「疲れたろう? 中へ入ろう」
「おいお前、一人で来たんか?」
夜顔は舜海のぶっきらぼうな問いかけにびくっと肩を揺らした。千珠は肘で舜海の脇腹を思い切り突いた。
「ほごぉ……っ!! てめ……っ」
「大声を出すな。もっと普通に喋れ。……この子の医術の師匠という男が同行していたが、書状だけ託して先へ急いだんだ。都へ護符を貰いに行くと」
「都……そらますます連れていけへんわな」
舜海はまじまじと夜顔を見た。
あの表情のない、能面のような顔をしていた子ども。それが今は、すらりと背が伸び、艶やかな黒髪と黒曜石のようなきらめく瞳をした、見目のいい少年に育っている。
残忍に人を切り裂いていたあの頃の禍々しさはどこにもなく、見たことのない大人に怯えて瞳を揺らしているその姿は、小動物のようだ。
背丈や顔立ちの割に、その表情は幼く見えた。先程から二人の小声の会話にも何も口を挟んでこない。
「名前、言えるようになったんか?」
舜海は努めて優しく話しかけようと、少し穏やかにそう訊いた。夜顔は、ようやく千珠の後ろから出てくると、ぺこりと一礼して舜海を見た。
「結城夜顔、と申します」
「へえ。そうか」
はっきりとした声でそう答えた夜顔を見て、舜海は笑った。そして、わしわしと短く切った柔らかいくせ毛を撫でる。
「よう来たな。ここでゆっくりしていけ」
「……はい。ありがとうございます」
夜顔は戸惑ったような顔でそう答えた。千珠も微笑む。
「山吹、ちょっと世話になるぞ」
千珠にそう言われ、山吹は頷いた。
彼女が忍装束を脱いでから、数年が経つ。明るい色の衣を身に纏うようになった山吹は、ぐっと女らしくなったように見えた。
舜海がそばにいるという安心感や、幸福感か。千珠の目から見ると、無表情だった山吹もずいぶん顔が動くようになったと感じていた。
「どうぞ。すぐに食事を」
「ああ。すまんな」
「まぁ、俺は城へ行ってくる。夜顔は今夜はここに泊まるな?」
と、舜海。
「そうさせてもらえると有りがたい。俺もここにいようと思う」
「まぁ、好きにしたらええ。まぁ、夜顔。また後でな」
「はい……」
「山吹、頼んだで」
「はい」
山吹は縁側に膝をつくと、千珠と夜顔を迎え入れた。夜顔は、山吹を見てぺこりとまた頭を下げる。
「お邪魔します……」
「どうぞ」
珍しくうっすら笑みを浮かべて客人をもてなしている山吹に、千珠は物珍しげに声をかける。
「ちょっと愛想がよくなったんじゃないか?」
「お客様ですから」
と、山吹は素っ気なくそう言った。
11
お気に入りに追加
234
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
琥珀に眠る記憶
餡玉
BL
父親のいる京都で新たな生活を始めることになった、引っ込み思案で大人しい男子高校生・沖野珠生。しかしその学園生活は、決して穏やかなものではなかった。前世の記憶を思い出すよう迫る胡散臭い生徒会長、黒いスーツに身を包んだ日本政府の男たち。そして、胸騒ぐある男との再会……。不可思議な人物が次々と現れる中、珠生はついに、前世の夢を見始める。こんなの、信じられない。前世の自分が、人間ではなく鬼だったなんてこと……。
*拙作『異聞白鬼譚』(ただ今こちらに転載中です)の登場人物たちが、現代に転生するお話です。引くぐらい長いのでご注意ください。
第1幕『ー十六夜の邂逅ー』全108部。
第2幕『Don't leave me alone』全24部。
第3幕『ー天孫降臨の地ー』全44部。
第4幕『恋煩いと、清く正しい高校生活』全29部。
番外編『たとえばこんな、穏やかな日』全5部。
第5幕『ー夜顔の記憶、祓い人の足跡ー』全87部。
第6幕『スキルアップと親睦を深めるための研修旅行』全37部。
第7幕『ー断つべきもの、守るべきものー』全47部。
◇ムーンライトノベルズから転載中です。fujossyにも掲載しております。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる