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第三幕 ー厄なる訪問者ー
三十、離れるな
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千珠がふと目を覚ますと、辺りは既に真っ暗だった。大分長く眠っていたらしく、すっかり夜も更けている。
千珠は喉の乾きを覚えて、ゆっくりと起き上がる。
ぼうっとした頭を覚ますためにも、冷たい水を頭から浴びたかった。
立ち上がって人気のない城の中を歩いていると、轟々と降っていた雨がやんでいることに気付く。
虫の声が響き、暗がりの中、屋根から水が滴る音も聞こえてくるような、静かな夜だ。
千珠は冷たい木の床を音もなく進み、井戸で水を汲んで飲む。更に千珠は衣を全て脱ぎ去ると、頭から冷水を浴びた。
意識が一気に冴え渡り、どこか淀んでいた自分の心持ちが凛としてゆくのが分かる。
深く息を吐くと、細胞のひとつひとつが、息を吹き返す様な気がした。
ふと、爪の間に血がこびりついているのを見つけ、どきりとする。そうして両手を見下ろしたときに、引き千切れたはずの数珠が手首に巻き付いている事に気づく。
紅い珊瑚と共に、見慣れぬ水晶が織り交ぜてある。以前宇月が千珠に見せたものだ。
「あいつ……」
きっと宇月は、道場から珊瑚の欠片を拾い集め、糸を通して再び数珠を作ってくれたのだ。
千珠はもう一度水を浴びると、獣のように頭を振って、長い銀髪から水を振り払う。手についた血も洗い清める。
舜海の顔が、見たいと思った。
きちんと礼と侘びを言いたかった。
千珠は衣をまた羽織ると、帯を締めて舜海の部屋に向かう。
✿
舜海は、眠っていた。
顔の腫れは少し引いており、目元の湿布はもう取り外されていたが、着物の襟口から覗く胸元に巻かれた白い晒は痛々しい。
千珠は枕元に座り込むと、暗がりの中で舜海の寝顔を見つめる。
「無茶をさせたな……」
千珠がそう呟くと、舜海はゆっくりと目を開いた。そして、微笑む。
「何や、接吻でもしてくれるんかと思ってたら、見てるだけか」
「起きてたのか」
千珠が驚いていると、舜海は顔をしかめつつ、ゆっくりと身体を起こす。そして、枕元の行灯に火を灯した。
「俺もずっと寝てたからな、いい加減眠れへんくなってきてたとこや」
「舜海、すまなかったな、無理させて……」
「何言ってんねん。お前が謝るなんて気色悪いわ」
「……ふん」
舜海はいつものように明るい。千珠は、それに少し心が救われる想いがした。
「それに、お前は何も気にせんでええからな。今回のことは、全面的に兼胤が悪い」
「そう……だな」
ふと、兼胤にされたことが身体に蘇り、ぞっとする。千珠は思わず右手で自分の身体を庇うような格好をした。
「何かされたんか、あいつに」
舜海は険しい表情になってそう尋ねた。
「ちょっと体中舐め回されただけだ」
「……十分あかんわ」
舜海は手を伸ばして、千珠の頬を撫でた。千珠が目を上げると、舜海の気遣わしげな目線とぶつかる。
兼胤に触れられたときはあんなにも怖気がたったのに、舜海に触れられるのはとても心地良く、落ち着く。千珠は眼を閉じて、その手に自分の手を添えた。
「……あたたかい」
「何やお前、びしょびしょやないか」
「ちょっと水を浴びてきたから」
「そんな格好でいたら、風邪ひくぞ」
舜海は自分の羽織りを脱ぐと、千珠の背中に引っ掛けた。温もりの残る衣が千珠の冷えた身体を包み込み、ついでに心まで緩めてゆく。
「舜海……宇月が言っていた。俺がお前を求めるのは、お前が、俺の気を高めることができるからなんだそうだ」
千珠は、宇月の話を舜海に聞かせた。舜海は、真剣な表情で、何も言葉を挟まず聞いている。
「だから、俺たちの関係は、自然なことなんだそうだ」
「へぇ……」
「だから……俺から離れようなんて、思うな」
「え?」
千珠は、迷子の子どものような不安げな表情で、舜海を見つめた。舜海はどきりとして、千珠を見る。
「お前は俺にとって、必要なんだ。だから俺の前から居なくなろうなんてこと、考えるな。お前はいつでも、俺のそばで馬鹿なこと言ってりゃいいんだ」
最後の方は、泣き声に近かった。みるみる、千珠の目が潤み、大粒の涙が頬を滑り落ちる。舜海はそんな千珠から目が離せなかった。
「千珠……」
「だから、離れるなんてこと、言うな。どこにも行くな」
小さな子どものように、涙を流しながらそう訴える千珠を、舜海は思わず抱きしめていた。千珠はしゃくり上げて、舜海にしがみついて泣いている。
「馬鹿のくせに、小難しいこと考えるな。抱きたい時に俺を抱けばいいんだ」
「ああ、そうやな……不安にさせたな。すまんかった」
千珠の泣き声が舜海の胸に直接響いてくる。そして、千珠の孤独への不安も。
それを感じながら、舜海もまた安堵していた。千珠を失わなくていい、千珠も自分を求めているのだと。
いつか、お互いを必要としなくなる日が来るまで、ずっとこの細い背中を護っていようと思った。
この美しい獣を。
「変なこと言って、悪かった」
千珠の頭を撫でながら、舜海は何度もそう言った。そうしていると、千珠の呼吸が少しずつ落ち着き、真っ赤に泣き腫らした目が舜海を見上げる。
——か、可愛い……。
舜海は、沸き上がってくる欲望をどうにか堪えた。今はそういう場面ではない、と理性を働かせながら。
「ほんまやで。お前はほっとくと、何をしでかすか分からへんからな」
「……」
千珠の目元を親指で拭ってやると、安心させるように笑顔を見せた。
「だからそんな目で見るな、我慢できへんくなるやろ。場所が場所やし……」
「あ、そうか」
千珠ははっとして、舜海から身体を離す。取り乱したことを、少し恥じているような表情である。
それを見て舜海は無意識に呟く。
「……お前、ほんまに可愛いな」
千珠はぴくりと顔を強張らせ、何か不気味なものを見るような眼差しを舜海に向けて、言った。
「薄気味悪いことを言うな」
そんな反応を見て、舜海は吹き出す。
そして、もう一度千珠を抱き寄せた。
千珠は喉の乾きを覚えて、ゆっくりと起き上がる。
ぼうっとした頭を覚ますためにも、冷たい水を頭から浴びたかった。
立ち上がって人気のない城の中を歩いていると、轟々と降っていた雨がやんでいることに気付く。
虫の声が響き、暗がりの中、屋根から水が滴る音も聞こえてくるような、静かな夜だ。
千珠は冷たい木の床を音もなく進み、井戸で水を汲んで飲む。更に千珠は衣を全て脱ぎ去ると、頭から冷水を浴びた。
意識が一気に冴え渡り、どこか淀んでいた自分の心持ちが凛としてゆくのが分かる。
深く息を吐くと、細胞のひとつひとつが、息を吹き返す様な気がした。
ふと、爪の間に血がこびりついているのを見つけ、どきりとする。そうして両手を見下ろしたときに、引き千切れたはずの数珠が手首に巻き付いている事に気づく。
紅い珊瑚と共に、見慣れぬ水晶が織り交ぜてある。以前宇月が千珠に見せたものだ。
「あいつ……」
きっと宇月は、道場から珊瑚の欠片を拾い集め、糸を通して再び数珠を作ってくれたのだ。
千珠はもう一度水を浴びると、獣のように頭を振って、長い銀髪から水を振り払う。手についた血も洗い清める。
舜海の顔が、見たいと思った。
きちんと礼と侘びを言いたかった。
千珠は衣をまた羽織ると、帯を締めて舜海の部屋に向かう。
✿
舜海は、眠っていた。
顔の腫れは少し引いており、目元の湿布はもう取り外されていたが、着物の襟口から覗く胸元に巻かれた白い晒は痛々しい。
千珠は枕元に座り込むと、暗がりの中で舜海の寝顔を見つめる。
「無茶をさせたな……」
千珠がそう呟くと、舜海はゆっくりと目を開いた。そして、微笑む。
「何や、接吻でもしてくれるんかと思ってたら、見てるだけか」
「起きてたのか」
千珠が驚いていると、舜海は顔をしかめつつ、ゆっくりと身体を起こす。そして、枕元の行灯に火を灯した。
「俺もずっと寝てたからな、いい加減眠れへんくなってきてたとこや」
「舜海、すまなかったな、無理させて……」
「何言ってんねん。お前が謝るなんて気色悪いわ」
「……ふん」
舜海はいつものように明るい。千珠は、それに少し心が救われる想いがした。
「それに、お前は何も気にせんでええからな。今回のことは、全面的に兼胤が悪い」
「そう……だな」
ふと、兼胤にされたことが身体に蘇り、ぞっとする。千珠は思わず右手で自分の身体を庇うような格好をした。
「何かされたんか、あいつに」
舜海は険しい表情になってそう尋ねた。
「ちょっと体中舐め回されただけだ」
「……十分あかんわ」
舜海は手を伸ばして、千珠の頬を撫でた。千珠が目を上げると、舜海の気遣わしげな目線とぶつかる。
兼胤に触れられたときはあんなにも怖気がたったのに、舜海に触れられるのはとても心地良く、落ち着く。千珠は眼を閉じて、その手に自分の手を添えた。
「……あたたかい」
「何やお前、びしょびしょやないか」
「ちょっと水を浴びてきたから」
「そんな格好でいたら、風邪ひくぞ」
舜海は自分の羽織りを脱ぐと、千珠の背中に引っ掛けた。温もりの残る衣が千珠の冷えた身体を包み込み、ついでに心まで緩めてゆく。
「舜海……宇月が言っていた。俺がお前を求めるのは、お前が、俺の気を高めることができるからなんだそうだ」
千珠は、宇月の話を舜海に聞かせた。舜海は、真剣な表情で、何も言葉を挟まず聞いている。
「だから、俺たちの関係は、自然なことなんだそうだ」
「へぇ……」
「だから……俺から離れようなんて、思うな」
「え?」
千珠は、迷子の子どものような不安げな表情で、舜海を見つめた。舜海はどきりとして、千珠を見る。
「お前は俺にとって、必要なんだ。だから俺の前から居なくなろうなんてこと、考えるな。お前はいつでも、俺のそばで馬鹿なこと言ってりゃいいんだ」
最後の方は、泣き声に近かった。みるみる、千珠の目が潤み、大粒の涙が頬を滑り落ちる。舜海はそんな千珠から目が離せなかった。
「千珠……」
「だから、離れるなんてこと、言うな。どこにも行くな」
小さな子どものように、涙を流しながらそう訴える千珠を、舜海は思わず抱きしめていた。千珠はしゃくり上げて、舜海にしがみついて泣いている。
「馬鹿のくせに、小難しいこと考えるな。抱きたい時に俺を抱けばいいんだ」
「ああ、そうやな……不安にさせたな。すまんかった」
千珠の泣き声が舜海の胸に直接響いてくる。そして、千珠の孤独への不安も。
それを感じながら、舜海もまた安堵していた。千珠を失わなくていい、千珠も自分を求めているのだと。
いつか、お互いを必要としなくなる日が来るまで、ずっとこの細い背中を護っていようと思った。
この美しい獣を。
「変なこと言って、悪かった」
千珠の頭を撫でながら、舜海は何度もそう言った。そうしていると、千珠の呼吸が少しずつ落ち着き、真っ赤に泣き腫らした目が舜海を見上げる。
——か、可愛い……。
舜海は、沸き上がってくる欲望をどうにか堪えた。今はそういう場面ではない、と理性を働かせながら。
「ほんまやで。お前はほっとくと、何をしでかすか分からへんからな」
「……」
千珠の目元を親指で拭ってやると、安心させるように笑顔を見せた。
「だからそんな目で見るな、我慢できへんくなるやろ。場所が場所やし……」
「あ、そうか」
千珠ははっとして、舜海から身体を離す。取り乱したことを、少し恥じているような表情である。
それを見て舜海は無意識に呟く。
「……お前、ほんまに可愛いな」
千珠はぴくりと顔を強張らせ、何か不気味なものを見るような眼差しを舜海に向けて、言った。
「薄気味悪いことを言うな」
そんな反応を見て、舜海は吹き出す。
そして、もう一度千珠を抱き寄せた。
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