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1、クリスマスイブの憂鬱
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「……はぁ……」
ため息が、暗い夜空に溶けていく。
陽が落ちてからぐっと気温が下がったせいで、凍えるように寒い夜だ。吐き出した息はタバコの煙のように白くて、濃くて、重たい。今の俺の気分みたいに。
ちらほらと肩や頭に降り積もるのは、聖夜を彩るに相応しい、軽やかな粉雪。道行くカップルたちは夜空から舞い落ちてくる天使の羽のような粉雪を喜び、手に手を取り合って身を寄せ合い、仲睦まじく俺の前を過ぎ去ってゆく。……へこむ。
「……はぁぁ……」
俺だって独り身のクリスマスっていうわけじゃなかったんだ。ついさっきまで、この腕の中に暖かな人肌を抱いてたのに、この虚しさときたら……。
俺は時田悠真、二十歳。
東京芸術工科大学の三年生だ。
芸大への進学が決まったとき、クラスメイトたちからは、「おしゃれ~!」「大学行ったらお前も一気に弾けたりしてー」などと言われたものだった。……が、芸大生になって三年経ったけれど、俺は未だにすごく普通だ。どこにでもいる普通の大学生だ。芸大生になったからといって、めちゃくちゃおしゃれになるわけじゃない。
格好なんてどうでもいい。俺にはやりたいことがあり、学びたいものを学んでいる。それだけで俺は十分幸せなのだ。……恋愛面、以外では。
——悠真、そろそろ溜まってんじゃねーの?
そんな色気のない誘い文句でホイホイ釣られて、今夜も大学の先輩と、愛のないセックスをしてしまった。
大学生活には満足しているものの、俺の心をいつもいつも憂鬱にさせる要因がひとつある。俺は恋愛面において、相当なヘタレだということだ。
ここぞってとこで押しが弱くて、好きになった相手に告白なんか出来やしない。だから恋が成就したことなんか一度もない。
しかも俺はゲイだから。好きになるやつも男ばっかだ。しかもどういうわけか、ノンケの男ばかりを好きになる。中学に上がった頃に自覚し始めたこの性癖を、必死で押し殺して隠すことにばかり慣れてしまったせいか、俺は根っからの引っ込み思案になってしまったらしいのだ。
彼らに可愛い彼女ができていく様を物陰から見守って、一人で勝手に失恋する……俺は、そういう哀しい青春時代を送ってきた。
俺は美形でもなけりゃ、ゲイを引き寄せることができるほどの色気も持ち合わせていない。俺みたいな人間を、受け入れてくれるノンケなんているわけない。かといって、ゲイな人々が集う場所には怖くて行けない……。そういう、自ら一歩外へ踏み出せない性格が自分でもすごくもどかしくて、高校時代はいつだって苛立ちと孤独に苛まれていた。……うん、我ながら実に暗い青春時代だった。
でも大学に入ってからは、そういうことは少し気にならなくなった。幼い頃からの夢を叶えるために進学したこの大学で、充実した暮らしが出来ているからだ。
学びたかったことをどっぷり学べるという学問的な刺激が心地良く、俺は大学生活が楽しくてたまらなかった。今までの俺は『なんか暗くて変わった奴』だったかもしれないけど、ここには俺の話をまともに聞いて、共感してくれる仲間がたくさんいる。
芸大には奇抜で独特なファッションに身を包んだ人もいれば、めちゃくちゃ小汚い格好で才能を爆発させている人もたくさんいる。その中じゃ俺は相変わらずどこまでも普通だけど、学ぶうちに開花した才能は俺の武器だ。徐々に自信がつき、俺は穏やかで楽しい学生生活を手に入れることに成功していた。……去年の、クリスマスまでは。
その先輩……立石由高(たていしゆたか)先輩は、いつまでたっても恋人のできない俺を哀れんで、時折気まぐれでセックスの相手になってくれる、一学年上の先輩だ。
去年のクリスマス、忘年会兼試験終了打ち上げ飲み会の後で行ったカラオケのトイレで、たまたま立石さんと出くわして、二人きりになった。立石さんには、俺がゲイだと見抜かれていたらしく、「俺でよければ、相手になるよ?」と誘惑された。そしてその夜から、俺は立石さんのおもちゃになった。
立石さんは誰からも好まれるような可愛い顔をしているし、浪人経験ありの二十三だっていうのに、少年のようなほっそりした身体つきをしている。俺の方こそ立石さんのそういう外見はめちゃくちゃ好みだし、たまにすごく優しいことを言ってくれたりするもんから、どうしてもこの人から離れられなくなってしまった。
俺の愛撫に息を弾ませて気持ち良さそうな声を出すくせに、あの人の目はいつもいつも冷えたままで、蔑むように俺を見てる。男に抱かれ慣れた立石さんの身体はすごく素直で、いつでもすんなりと俺のペニスを飲み込んでくれるのだけど、それはどことなく偽物じみたセックスでしかなかった。
それでも、立石さんを喜ばせたくて、がつがつと腰を打ち付ける俺を道化を眺めるような目つきで見上げては、「悠真……、がっつき、すぎっ……、ははっ……」と唇に嘲笑を浮かべながら艶やかに腰をくねらせて、俺をどこまでも嘲笑うんだ。
事実、俺は立石さんを、セックスで満足させることが出来てない。それでもあの人が不満を漏らすことがないのは、れっきとしたパートナーがいるおかげだろう。そのお相手の姿は見たことがないけど、「本命」がいるってことをちょこちょこ口にしているし……って、単に俺を牽制しているだけなのかもしれないけど。
——たまにさ、お前みたいな可愛い年下に抱かれたくなるんだよね。
つまり俺は、あの人が気まぐれに呼び寄せるおもちゃなんだ。立石さんには、俺のような浮気相手以下のセフレが何人も何人もいるんだろう。クリスマスだから、ちょうどいい暇つぶしが見つからなくて、たまたま俺を思いついて呼んだだけ……今日もきっと、俺を呼んだ理由なんてそんなもんだろう。
クリスマスなのに、本命の彼氏はどうしたのかと聞くと、「今夜は帰ってこない」と言う。先輩から会いに行かないのかと聞くと、「悠真とゆっくりヤろうと思って、わざわざ断ったんじゃないか」と言って、わざとらしく俺の膝に乗って甘えてくる。
——悠真のそういう顔、好きだよ。俺に挿れてるときだけは必死なんだもん。お前の澄まし顔がエロく歪んで……もう、サイコーだよ。
俺は好きで澄まし顔をしてるわけじゃない。引っ込み思案な性格のせいで、表情が平坦なだけだ。
でも、立石さんは俺の顔と身体、そして優しいところが好きなんだと言う。「おとなしくて従順で面倒なことは言わないし、愚痴をこぼせば聞いてくれる……悠真は最高に優しいね」、なんてことを、立石さんはいけしゃあしゃあと言ってのける。「都合がいい奴だ」と言われているってことは分かってるけど、事後に裸でくっつきながら頭を撫でられ、優しい口調でそんなことを言われてしまえば、素直に嬉しいと思ってしまう。ただの馬鹿なんだ、俺は。
——相手見つかったら、すぐ言えよな。誘うのやめるからさ……。
こんなにも魅力的な男(ひと)をただで抱けるなんて、ラッキーだと思おうとした。でも、抱けば抱くほど、立石さんのことを好きになる気持ちは、どうしようもなかった。
告白しようとする度に、あの人はいつも他の男の存在をちらつかせて、俺の口を塞ごうとする。つまりそれは、立石さんが俺の恋人になるつもりなんか毛頭ないってこと。
……本当に虚しい。わざわざクリスマス・イブに呼び出さなくてもいいじゃないか。侘しさが数割増なんですけど。
わざわざ仕事を早く切り上げて、居残っていた先輩達に冷やかされながらバイト先を後にしたのに、ほんの二、三時間で寒空の下にいるなんて、マジで俺、馬鹿みたいじゃん……。
自宅のそばに近づくにつれ、人気は減っていく。斜めがけにしたショルダーバッグから鍵を探りながら、俺はもう一度天を仰いだ。
街灯の光を受け、白く輝く粉雪。黒い夜空から音もなく舞い落ちる、穢れのない白雪を見上げるのは、涙を堪えて唇を噛み締める、哀れな二十歳の馬鹿男……ははは、乾いた笑いが漏れちまうぜ。
俺はひとり、空に向かって重々しい溜息を吐いた。
その時、上空でキラリと光るものが見えた。
ため息が、暗い夜空に溶けていく。
陽が落ちてからぐっと気温が下がったせいで、凍えるように寒い夜だ。吐き出した息はタバコの煙のように白くて、濃くて、重たい。今の俺の気分みたいに。
ちらほらと肩や頭に降り積もるのは、聖夜を彩るに相応しい、軽やかな粉雪。道行くカップルたちは夜空から舞い落ちてくる天使の羽のような粉雪を喜び、手に手を取り合って身を寄せ合い、仲睦まじく俺の前を過ぎ去ってゆく。……へこむ。
「……はぁぁ……」
俺だって独り身のクリスマスっていうわけじゃなかったんだ。ついさっきまで、この腕の中に暖かな人肌を抱いてたのに、この虚しさときたら……。
俺は時田悠真、二十歳。
東京芸術工科大学の三年生だ。
芸大への進学が決まったとき、クラスメイトたちからは、「おしゃれ~!」「大学行ったらお前も一気に弾けたりしてー」などと言われたものだった。……が、芸大生になって三年経ったけれど、俺は未だにすごく普通だ。どこにでもいる普通の大学生だ。芸大生になったからといって、めちゃくちゃおしゃれになるわけじゃない。
格好なんてどうでもいい。俺にはやりたいことがあり、学びたいものを学んでいる。それだけで俺は十分幸せなのだ。……恋愛面、以外では。
——悠真、そろそろ溜まってんじゃねーの?
そんな色気のない誘い文句でホイホイ釣られて、今夜も大学の先輩と、愛のないセックスをしてしまった。
大学生活には満足しているものの、俺の心をいつもいつも憂鬱にさせる要因がひとつある。俺は恋愛面において、相当なヘタレだということだ。
ここぞってとこで押しが弱くて、好きになった相手に告白なんか出来やしない。だから恋が成就したことなんか一度もない。
しかも俺はゲイだから。好きになるやつも男ばっかだ。しかもどういうわけか、ノンケの男ばかりを好きになる。中学に上がった頃に自覚し始めたこの性癖を、必死で押し殺して隠すことにばかり慣れてしまったせいか、俺は根っからの引っ込み思案になってしまったらしいのだ。
彼らに可愛い彼女ができていく様を物陰から見守って、一人で勝手に失恋する……俺は、そういう哀しい青春時代を送ってきた。
俺は美形でもなけりゃ、ゲイを引き寄せることができるほどの色気も持ち合わせていない。俺みたいな人間を、受け入れてくれるノンケなんているわけない。かといって、ゲイな人々が集う場所には怖くて行けない……。そういう、自ら一歩外へ踏み出せない性格が自分でもすごくもどかしくて、高校時代はいつだって苛立ちと孤独に苛まれていた。……うん、我ながら実に暗い青春時代だった。
でも大学に入ってからは、そういうことは少し気にならなくなった。幼い頃からの夢を叶えるために進学したこの大学で、充実した暮らしが出来ているからだ。
学びたかったことをどっぷり学べるという学問的な刺激が心地良く、俺は大学生活が楽しくてたまらなかった。今までの俺は『なんか暗くて変わった奴』だったかもしれないけど、ここには俺の話をまともに聞いて、共感してくれる仲間がたくさんいる。
芸大には奇抜で独特なファッションに身を包んだ人もいれば、めちゃくちゃ小汚い格好で才能を爆発させている人もたくさんいる。その中じゃ俺は相変わらずどこまでも普通だけど、学ぶうちに開花した才能は俺の武器だ。徐々に自信がつき、俺は穏やかで楽しい学生生活を手に入れることに成功していた。……去年の、クリスマスまでは。
その先輩……立石由高(たていしゆたか)先輩は、いつまでたっても恋人のできない俺を哀れんで、時折気まぐれでセックスの相手になってくれる、一学年上の先輩だ。
去年のクリスマス、忘年会兼試験終了打ち上げ飲み会の後で行ったカラオケのトイレで、たまたま立石さんと出くわして、二人きりになった。立石さんには、俺がゲイだと見抜かれていたらしく、「俺でよければ、相手になるよ?」と誘惑された。そしてその夜から、俺は立石さんのおもちゃになった。
立石さんは誰からも好まれるような可愛い顔をしているし、浪人経験ありの二十三だっていうのに、少年のようなほっそりした身体つきをしている。俺の方こそ立石さんのそういう外見はめちゃくちゃ好みだし、たまにすごく優しいことを言ってくれたりするもんから、どうしてもこの人から離れられなくなってしまった。
俺の愛撫に息を弾ませて気持ち良さそうな声を出すくせに、あの人の目はいつもいつも冷えたままで、蔑むように俺を見てる。男に抱かれ慣れた立石さんの身体はすごく素直で、いつでもすんなりと俺のペニスを飲み込んでくれるのだけど、それはどことなく偽物じみたセックスでしかなかった。
それでも、立石さんを喜ばせたくて、がつがつと腰を打ち付ける俺を道化を眺めるような目つきで見上げては、「悠真……、がっつき、すぎっ……、ははっ……」と唇に嘲笑を浮かべながら艶やかに腰をくねらせて、俺をどこまでも嘲笑うんだ。
事実、俺は立石さんを、セックスで満足させることが出来てない。それでもあの人が不満を漏らすことがないのは、れっきとしたパートナーがいるおかげだろう。そのお相手の姿は見たことがないけど、「本命」がいるってことをちょこちょこ口にしているし……って、単に俺を牽制しているだけなのかもしれないけど。
——たまにさ、お前みたいな可愛い年下に抱かれたくなるんだよね。
つまり俺は、あの人が気まぐれに呼び寄せるおもちゃなんだ。立石さんには、俺のような浮気相手以下のセフレが何人も何人もいるんだろう。クリスマスだから、ちょうどいい暇つぶしが見つからなくて、たまたま俺を思いついて呼んだだけ……今日もきっと、俺を呼んだ理由なんてそんなもんだろう。
クリスマスなのに、本命の彼氏はどうしたのかと聞くと、「今夜は帰ってこない」と言う。先輩から会いに行かないのかと聞くと、「悠真とゆっくりヤろうと思って、わざわざ断ったんじゃないか」と言って、わざとらしく俺の膝に乗って甘えてくる。
——悠真のそういう顔、好きだよ。俺に挿れてるときだけは必死なんだもん。お前の澄まし顔がエロく歪んで……もう、サイコーだよ。
俺は好きで澄まし顔をしてるわけじゃない。引っ込み思案な性格のせいで、表情が平坦なだけだ。
でも、立石さんは俺の顔と身体、そして優しいところが好きなんだと言う。「おとなしくて従順で面倒なことは言わないし、愚痴をこぼせば聞いてくれる……悠真は最高に優しいね」、なんてことを、立石さんはいけしゃあしゃあと言ってのける。「都合がいい奴だ」と言われているってことは分かってるけど、事後に裸でくっつきながら頭を撫でられ、優しい口調でそんなことを言われてしまえば、素直に嬉しいと思ってしまう。ただの馬鹿なんだ、俺は。
——相手見つかったら、すぐ言えよな。誘うのやめるからさ……。
こんなにも魅力的な男(ひと)をただで抱けるなんて、ラッキーだと思おうとした。でも、抱けば抱くほど、立石さんのことを好きになる気持ちは、どうしようもなかった。
告白しようとする度に、あの人はいつも他の男の存在をちらつかせて、俺の口を塞ごうとする。つまりそれは、立石さんが俺の恋人になるつもりなんか毛頭ないってこと。
……本当に虚しい。わざわざクリスマス・イブに呼び出さなくてもいいじゃないか。侘しさが数割増なんですけど。
わざわざ仕事を早く切り上げて、居残っていた先輩達に冷やかされながらバイト先を後にしたのに、ほんの二、三時間で寒空の下にいるなんて、マジで俺、馬鹿みたいじゃん……。
自宅のそばに近づくにつれ、人気は減っていく。斜めがけにしたショルダーバッグから鍵を探りながら、俺はもう一度天を仰いだ。
街灯の光を受け、白く輝く粉雪。黒い夜空から音もなく舞い落ちる、穢れのない白雪を見上げるのは、涙を堪えて唇を噛み締める、哀れな二十歳の馬鹿男……ははは、乾いた笑いが漏れちまうぜ。
俺はひとり、空に向かって重々しい溜息を吐いた。
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