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34.(……よく分からないけど、泣いてしまいそう)
しおりを挟む「……っ……ユニ、全部受け止めて……っ」
「……あっ……また、きちゃ……ぅあっ……あぁ――!」
下腹部で溜まっていた快楽の塊を弾けさせ、再び絶頂を迎える。
シリルもほぼ同じく達したらしく、中でびゅくびゅくと白濁の液を出していた。
(……よく分からないけど、泣いてしまいそう)
誰かにこんなに熱く求められることも、必要としてと請われることもなかった。
シリルがユニを求めてくれることが嬉しい。
ユニがシリルを求めても許されることが嬉しい。
自分はここにいていいのだと言ってもらえているようで、このうえなく幸せだった。
「大丈夫?」
「……はい」
「ありがとう、俺を求めてくれて」
嬉しそうに微笑む彼は、ユニの頭を愛おしそうに撫でる。
またふわふわとした心地になって、うっとりと目を閉じた。
「――じゃあ、もっともっとお互いを求め合おうか」
「……へ?」
にこやかにとんでもないことを言うシリルは、再び腰を動かし始めた。
屹立が中を擦り、快楽がもたらされていく。
達した余韻がまだ残っていたユニは、少しの刺激でも敏感に感じ取ってしまう。
これ以上されたら、それこそどうにかなってしまうのではないか。
「ま、まって……」
「今度はゆっくりするから……ね? 大丈夫、ユニの嫌がることはしないよ。――君に命令されるのは、いつだって大歓迎だからね」
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