永遠の快楽

桜小路勇人/舘石奈々

文字の大きさ
上 下
1 / 11
1章

永遠の快楽 1話

しおりを挟む
その日、僕は朝から憂鬱だった。 
昨日、そう、何気なくしてしまった万引き。
それが見つかってしまい・・・そのせいで、今、僕 はこんな格好で電車に乗らなければいけないのだ。 
あの時、万引きをしなければ良かったと後悔しても、もう遅い・・・・・。 
電車が到着した。
僕は指定された2号車の前の出入口から乗り込んだ。
まだこの駅では電車の中は空いている。
僕は言われた通りドアの前に立った。
次の駅また次の駅と到着するたび人が多く なり・・・ 
「ちゃんと来たんだな。」 
それは昨日の男の声だった。 

万引きが見つかったと言っても店員にではない。
その場にいた客・・この声の持ち主にだ 。
「ばらされたくなかったら言う通りにしろ」 
僕は家でも学校でも良い子で通っているので万引きをばらされたくない。僕はこの男に生徒手帳 を取られてしまい弱みを握られてしまった。 
そして今僕はこの男の指定した姿・・・女装で電車に乗っているのだ。


しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

大学生はバックヤードで

リリーブルー
BL
大学生がクラブのバックヤードにつれこまれ初体験にあえぐ。

水泳部物語

佐城竜信
BL
タイトルに偽りありであまり水泳部要素の出てこないBLです。

23時のプール

貴船きよの
BL
輸入家具会社に勤める市守和哉は、叔父が留守にする間、高級マンションの部屋に住む話を持ちかけられていた。 初めは気が進まない和哉だったが、そのマンションにプールがついていることを知り、叔父の話を承諾する。 叔父の部屋に越してからというもの、毎週のようにプールで泳いでいた和哉は、そこで、蓮見涼介という年下の男と出会う。 彼の泳ぎに惹かれた和哉は、彼自身にも関心を抱く。 二人は、プールで毎週会うようになる。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

23時のプール 2

貴船きよの
BL
あらすじ 『23時のプール』の続編。 高級マンションの最上階にあるプールでの、恋人同士になった市守和哉と蓮見涼介の甘い時間。

BL団地妻-恥じらい新妻、絶頂淫具の罠-

おととななな
BL
タイトル通りです。 楽しんでいただけたら幸いです。

親子の関係は幸せに壊れる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

助けの来ない状況で少年は壊れるまで嬲られる

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

処理中です...