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しおりを挟む「っ、急に締まったな」
エリナを突きあげながらユミトが余裕に笑みを浮かべる。
それに反論する余力はなく、ひたすら気持ちのいい奥を穿たれ鳴かされ続けた。
「ほら、っ、イけ」
弱い部分ばかり攻め立てられみるみる押し上げられていく。
筋肉に力がこもり、溜め込んだ熱が一気に弾けた。
「ッ……!」
下腹から全身へ快楽が飛び散る。
エリナは息を詰め、中から襲いくる絶頂感に堪えた。
咥え込んだままのユミトの怒張は動きをやめ中でじっとしている。
擦られていないのに気持ちよさが次々溢れ、脈打つ襞が熱杭を圧迫し続けた。
「すげえ締まる、っ……」
切羽詰まったユミトの声が聞こえたが、自身の内を貫く快楽に翻弄されゆるめることができない。
徐々に熱が引き、呼吸も落ち着いてくる。
ようやく開くことができた瞳の向こうには、歯を食いしばるように笑うユミトが見えた。
「悪いな、もうちょっと付き合え」
言葉の直後に激しく揺さぶられる。
達したばかりの体はすぐに快感を見出し再び昂り始めた。
痙攣が治まったはずの襞は瞬く間に彼の怒張を締めつける。
「っ、イったばっかなのに、もう、っ、締めてくる、ぅっ」
愉快だといった笑みを浮かべ、ユミトはさらに激しく杭を突き立てた。
最奥が穿たれるたびにじんじんと悦が生まれ、全身が愉悦に浸っていく。
「ほらっ、もう一度、イけよッ……、っ!」
一層激しく腰を打ちつけられ、一度達した体は無防備で瞬く間に絶頂を迎えた。
快楽で痙攣する内襞をものともせず、彼の怒張は中を擦り続ける。
全身を支配する悦を噛みしめるだけで精一杯のエリナは彼を制止することができない。
達しているのに穿たれ続けて、ひたすら腹の奥がじくじくと熟れ続ける。
もう限界だと感じた刹那、ユミトの動きが止まった。
深く腰を埋めた状態で背を震わせている。
中に熱いものを感じた気がした。
「…………っは、ぁ」
しばしの沈黙の後、ユミトが詰めていた息を吐く。
終わったのかと油断した瞬間、蜜壺が咥え込んだままの彼の杭をきゅっと締める。
「っ……おい」
笑いながら見つめるその瞳には困ったような劣情がわずかに浮かんでいた。
「お盛んだな」
「はあ? なに言って……っ」
エリナが反論する前にユミトは自身を抜き去った。
わずかに甘く色付いた吐息が零れてしまったことが恥ずかしい。
「あんまりジタバタすんな」
ふいに頭を撫でられた。
髪越しに伝わるユミトの体温が心地よくて、ふっと体の力が抜ける。
「少し横になってろ」
自身よりも高い体温が心地いい。
「あとで風呂準備してやっから。寝てもいいぞ」
柔らかく髪を撫でられ続け、急激に眠気に襲われた。
体にシーツを掛けられる感触を感じながらも、エリナは睡魔に抗えず意識を手放した。
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