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 蜜口にロキの先端が押し当てられただけなのに、ひくりと襞が震え悦ぶ。

 欲しがる体は彼を誘うようにうごめいた。

 クレオのいざないに呼応しずぷずぷと怒張が押し入ってくる。

 潤いでなめらかに侵入してくるのに、みしみしと押し広げられる圧迫感。

 中をくまなく撫であげながら杭が奥へ辿り着く。

 最奥に張り出しを押しつけたままぐりぐりと腰を擦りつけられ、腹の中心からじゅっと熱が湧く。

 ゆっくりと杭が引き抜かれ、再び押し込まれた。

 おだやかな律動。

 まるで内側のすべてを確認していくように丁寧に擦りあげられる。

 強くされていないのに、行き来する彼の張り出しが中に引っかかって確実に官能を追い立てられていく。

「苦しかったら教えてね」

 突然の言葉の後、ロキが握りこぶしをそっとクレオの下腹に押し当てた。

 ゆっくり力を込め軽く圧迫される。

「どう? 大丈夫?」

「うん……っぁ」

 痛みや苦しさはない。

 頷いてそう伝えた後、急にずくりと中が疼いた。

「ッぇ、……ん、なに……ッ」

 外側からの圧で彼の昂ぶりへ内壁が押しつけられ摩擦が増す。

 みるみる快感が溢れ中が震え始めた。

「ッ、締まった。……もっとくするからね」

 腹を押しながら彼の親指が割れ目を探る。

 充血する核に触れられた瞬間鋭い快楽に貫かれた。

「ぁっ、一緒、は……ッ、だ、め……っ」

 ロキの親指がさらに押し込まれ蕾を圧迫する。

 こね潰されるたびにびりびりと快感が湧き全身を駆け巡る。

「こんなに吸いついてくるのに?」

 彼の腰が強く押し込まれる。

 奥を突き上げられる振動と外からの刺激で、瞬く間に悦が体の中心から湧いてくる。

 ロキの熱杭をぎゅうぎゅうと締めつけさらに高みへ登らされた。

 筋肉が強張り無意識に息を詰め、与えられる快感を余すことなく内部に溜め込む。

「ぁ、っ、一緒に、イこ?」

 腰を掴まれ一気に突き入られた。

 肌が激しくぶつかり合う乾いた音が部屋に響く。

 ただされるがまま揺さぶられ、最奥の気持ちいい場所ばかり穿たれ痙攣が止まらない。

「クレオ、ちゃん……っ」

 覆い被さってきたロキに唇を奪われ、零れる嬌声まで飲み込まれていく。

 一層強く突き入られた衝撃でクレオの熱が弾け飛ぶ。

 絶頂で震える内側を数度擦りあげ、ロキが息を詰めて動きを止めた。

 互いに背をびくつかせながら、呼吸が苦しくなることもいとわずキスを貪る。

「好き……好き、クレオちゃん、好き」

 ゆるく舌を絡めながらうわごとのようにロキが呟く。

「これからもずっと僕の隣に居てね」

 鼻先が触れ合いそうな距離で柔らかく彼が微笑む。

 クレオも頷き微笑み返す。

「大好きだよ、クレオちゃん」

 これからも愛しいこの人の隣で居られる幸せを嚙みしめ、涙で滲み始めた瞳を閉じて彼にキスを送った。

 
 
  


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