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しおりを挟む言葉で答えるより先に秘処がひくつき期待する。
「する?」
クレオは頷く。
「口で言ってほしいな。俺と、したい?」
あと数ミリで唇が触れ合いそうな距離でロキが言う。
青い瞳に射抜かれ視線をそらすことが許されない。
「ロキと、したい」
「ん、しよ」
嬉しそうに笑ったロキに唇を奪われた。
避妊具を施したロキの先端が蜜口に添う。
局部以外は衣服をまとったまま、けれど熱い彼が入り口に触れているのが不思議な感覚にさせる。
「そのままゆっくり腰落とせる?」
ソファーに座る彼に跨る体勢のクレオ。
「手、首に回してて」
戸惑っているとロキに促された。
意を決して腰を沈める。
彼の張り出しが入り口に押し入ってきた。
「んっ……ぁッ!」
昨晩よりもスムーズに杭を受け入れたそこはすぐに快楽を見出す。
気持ちよさに足の力が抜けて一気に怒張を咥え込んでしまう。
「ッ、大丈夫?」
一瞬息を詰めたロキは眉を寄せ耐えるような表情をしている。
クレオはすぐに声を出すことができず、何度も頷いて答えた。
「少しこのままじっとしていようか」
背にロキの手が添い優しく撫でられた。
心地よくてほっと肩の力が抜ける。
「ッ!」
安堵の直後、急に下腹の奥が疼き始める。
中に入っている彼を鮮明に感じるほど内側がきゅうきゅうと締まった。
動かない怒張が最奥を押し上げ子宮を圧迫する。
昨日のように擦られているわけではないのに、とクレオは戸惑う。
ただ入っているだけなのになぜこんなに悦を感じるのかがわからない。
クレオは息を詰めてロキの首筋に抱きつき、彼の肩に顔を埋め表情を隠した。
「クレオちゃん?」
「んぁッ」
クレオを心配したロキが動いた拍子に中がわずかに擦られた。
その些細な刺激にさえ甘い嬌声が洩れるほどクレオは昂っていた。
「…………クレオちゃん」
ロキの声色が変わり、彼の手がゆっくりと背筋を撫でていく。
「っ、ぁっ、ンッ」
彼の指が肌をなぞっていくごとに気持ちよさが下腹に落ちていった。
快感を堪えきれず腰が揺れて、その振動が最奥に触れる熱杭で中を擦りさらに愉悦を生んだ。
「これ、気持ちいい?」
ロキがわずかに腰を揺らす。
的確に最奥が狙われクレオは素直に嬌声を零す。
言葉で答える余裕がなく、されるがまま揺さぶられた。
悦に浸りきった身体からは力が抜け、足で支えることも出来ず全体重が結合部にのしかかっている。
押し上げ続けられる最奥がじくじくと快楽を生み、全身に気持ち良さをまき散らす。
「答えて?」
耳を甘噛みされ軽く果てた。
びくびくと腰が震え中の彼を締めつける。
「っ……気持ちよかったってことかな?」
彼の問いにゆるく頷くことで精一杯だった。
「なら、これは?」
ロキの両手がふくらみを掬い上げた。
親指が先端に添わされ、くっと押し込まれる。
「ここも一緒に」
「ッ……!」
尖りをこりこりと押し潰された。
敏感にそそり立っていたそこはすぐに鋭い快感を受け取る。
「っん、ふ……ぁっ」
堪えきれず甘ったるい声が零れる。
「やっぱりここ、弱いね。かわいい」
服越しに容赦なく先端を愛撫された。
背筋がびくびく震えてさらに力が抜け、貫く杭に自身の重みがかかってしまう。
ますます彼を深くまで飲み込んだ。
「っクレオちゃん。全部、入ったよ」
「うん、っ、んっ」
奥への刺激に頷く声さえ嬌声に変わる。
「少し揺らすよ」
ロキの手がクレオの腰に触れ、前後に擦るように揺すられた。
最奥のいいところに触れながらそれ以外の部分も怒張に擦られていく。
ずっと気持ちよくて痙攣が止まらない。
「もう一度こっちも触るから」
ロキの片手が胸へ添い、布越しでもわかるほどそそり立つ先端がつままれこねられる。
尖りからのちりちりとした悦と中を摩擦される快感に、クレオはただ揺らされ喘ぐことしかできなくなっていた。
体の奥から込み上げる感覚に絶頂の気配を感じる。
こんなに穏やかな動きで果ててしまうことが正常なのかわからずクレオはなにも言い出せなかった。
が、確実に体の官能は高められていく。
「クレオちゃん」
「っん、……ッ」
耳元で名を囁かれた拍子に果てを迎えてしまった。
中の彼を締めつけ腰がびくびくと震えた。
「名前呼ばれてイっちゃったんだ。かわいいね」
いまだ痙攣するクレオの背にロキの手が優しく触れる。
「ッんぅ」
なだめるはずのロキの指にさえクレオの身体は愉悦を見出した。
まだ中の痙攣が収まっていないのに、腰が揺れて内側を彼の杭で擦ってしまう。
「っぁ、ごめ……、止まら、な……ッ」
自分の体なのに制御できず、もっと快楽が欲しくて気持ちいいところに怒張を押しつけた。
「えっちな誘い方だね、ッ」
言い終わるが早いか、ロキはクレオの臀部を掴み激しく揺さぶった。
「ぁッ、んっ、ふ、ぁ」
急に激しく穿たれた中は悦びで震えさらに彼を締めつけた。
ずっと気持ちよさが続いているのにさらに熱が溢れそうになる。
「んっぁ、また、またイ、く……っ」
「いいよ、何度でもイって?」
律動は激しさを増し、クレオの唇からはあられもない声が零れ続ける。
「ッ……」
一層鋭く最奥が貫かれた衝撃で、クレオは再び果てを迎える。
追うようにロキも動きを止め、びくびくと背を震わせ吐精した。
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