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会話が途切れ、部屋へ向かうふたりの足音だけが廊下に響く。
満室なのに妙に静まり返っている。
それだけこの宿の壁が厚いのだろう。
あまり見たことがない、岩のようなざらざらとした質感の壁が続く。
かちゃり、と部屋の鍵を開ける音が妙に耳についた。
ふたりで部屋に入り、内側から施錠する。
「荷物、ここ置こうか」
「はい」
俯いているがイリオからは返事が返ってきたのでひとまず安心する。
この宿は各部屋に風呂が設置されているという贅沢な作りだった。
その割に格安なのは、街の中心から距離が離れているからだろう。
部屋にひとつだけある窓には雨粒がぶつかり激しく音を立てている。
やはり他の宿泊客の物音や声は聞こえない。
部屋には屋外の雷雨の音だけが響いた。
「イリオ、先にお風呂……」
「エラさん」
イリオに風呂を勧めようと振り返る前に、背後から彼に抱き締められた。
背中に触れる彼からうるさいほどの鼓動が伝わってくる。
エラの心臓も負けないくらいに強く速い。
急激に体温が上がる。
「イリオ、心臓すごく速い」
沈黙に耐えかね、冗談めかしてみるが緊張は消えない。
「エラさんだって」
会話が途切れる。
イリオはエラを抱きしめたまま動かない。
「離したくない」
独り言くらいの音量で、背後のイリオが呟く。
耳の後ろ辺りになにかが触れた気配がする。
「エラさん……」
すぐ近くでくぐもったイリオの声がする。
耳に当たる柔らかな感触で彼が髪に顔を埋めていることを察した。
すん、と鼻の鳴る音がする。
「ぁ、汗かいてるからあまり近いと……」
まだ暑くない気候とはいえ一日中歩き回った後だ。
いくらイリオ相手といえど気になってしまう。
「良い匂い」
「嘘。ねえイリオ、お風呂入らせて?」
彼の腕から逃れようとするが、エラを抱き締めた腕はびくともしない。
「エラさん、一緒に入ろ?」
「い、一緒に?」
緊張と動揺で声が上擦る。
「だめ?」
捨てられた子犬のように悲痛な声でイリオが呟く。
覗き込んできたイリオと目が合う。
うるんだ瞳が揺れている。
恥ずかしさで咄嗟に断りそうになったが、そもそもこういう事態になることを見越し了承した上で部屋に入ったのだ。
「ん、いこ」
エラを抱き締める彼の腕に手を添え返事をする。
ふたりで脱衣所に入る。
決心を固めたとはいえ恥ずかしいものは恥ずかしい。
イリオが服を脱ぎ始めたので、エラも背を向けて服に手をかける。
「待って。エラさん」
背後から手が伸びてきた。
「僕が脱がせたい。いいでしょ?」
いつもより甘味を帯びた声色が耳をくすぐる。
「う、ん……」
詰まりそうな声をなんとか絞り出した。
今着ている服は前開きのブラウス。
後ろから彼の両手に包まれる。
そのままひとつひとつボタンが外されていく。
ゆっくりとした手付きに思わず魅入る。
「あ、スカートが先でしたね。リボン、解きますから」
腹部まで外し終えたところで彼が気付いた。
体の前部分で結ばれたリボンが解かれていく。
しゅるしゅるという布の擦れる音がやけに大きく聞こえた。
「足、上げてください」
下げられたスカートから足を抜く。
背後から聞こえる衣擦れの音からして、丁寧に畳んでくれているようだ。
はだけたブラウス以外は下着だけという現状に、急激に羞恥が湧き上がり沸騰する。
「ッやっぱり、ちょっと恥ずかしくなってきちゃった……。あとは自分で脱いでもいい?」
彼の方を向くことができないまま問う。
「どうしても?」
寂しげな声に良心が痛むが、これ以上はエラの限界だった。
「こ、今度、また……」
はっきり断り切れずに次の約束を口走ってしまう。
「わかりました。今日は諦めます」
肩にイリオの手が触れ、髪にキスをされる感触。
「先に入ってます。ゆっくりで大丈夫ですよ」
彼が浴室に入った音を聞き届け、大きく息を吐いてから自身の準備を進めた。
「イリオ、開けるね」
「どうぞ」
恐る恐る浴室の扉を開ける。
先に湯船に浸かっているようお願いしたので彼は湯の中。
体は自分で洗いたいエラと、全部やってあげたいイリオの攻防が扉越しに行われたが、ここはイリオが折れた。
わずかに中を覗くと、約束通り彼は湯に浸かっていて体は見えない。
「絶対目閉じててね」
「はい」
今度は最初からイリオが譲ってくれた。
こっちは見えないとはいえ、一糸まとわぬ姿で至近距離にいることがこの上なく恥ずかしい。
大口を叩いた手前、内心動揺しているが表情は何事もない様子を装う。
彼は目を閉じていて見えないが、なんとなく自分の心が折れないために虚勢を張った。
イリオにばれないようにこっそり自分に喝を入れる。
「湯舟、一緒に入ってもいい。あ、待って目はつぶってて」
「はい、どうぞ」
彼は自身の前のスペースを開け、目を閉じて待っている。
ゆっくりと湯に体を沈めていく。
肩まで浸かったところで、思い切って彼の胸に背を預けもたれかかる。
「ッ……」
驚いたのか、イリオの体が少し跳ねた。
「あっごめんね? びっくりさせた?」
「いいえ。大丈夫です」
彼の腕が宙をさまよう。
手探りのような仕草でエラの体を見付け、そのまま抱き締める。
律儀にもまだ目を閉じているようだ。
こっそり開けてもばれないのに。
「もう目、開けていいよ」
素直なところが愛しくて、小さく笑いが込み上げた。
「なんで笑ってるんですか?」
頬を包まれ振り向かされた。
ちょっと不服そうに尖らせた唇が可愛くて、思わずキスをした。
「もう、すぐそうやって誤魔化す」
まだ口を尖らせてはいるが満更でもない顔のイリオ。
「素直に言うこと聞いてくれて可愛いなって思って」
「ずるい、エラさん」
彼の頬が上気する。
湯のせいだけではないだろう。
今度はイリオからのキス。
唇が触れるだけの口付けから、すぐさま濃厚なものへと変わる。
口内深くまですべて舐めつくそうとする彼の分厚い舌。
濡れてざらざらした感覚が官能を煽ってくる。
イリオの両手が肌を撫でた。
頬から首筋、肩をなぞってふくらみへ。
そのまま滑り落ちて脇腹から内ももを撫で上げていく。
触れるか触れないかの愛撫。
湯の滑らかさもあいまって、ぞくぞくと甘い疼きを生んでいく。
「ずっと触れたかったんです」
欲を押し殺し、絞り出すような切実な声。
唇は解放されたが、次は耳にキスが降る。
「でも、加減できる自信なくて……」
熱い吐息と舌が耳裏の薄い皮膚を刺激していく。
「今夜、無理させてしまうかもしれません」
上擦った声に劣情が滲んでいる。
初めて感じる彼の雄々しさに、きゅっと体の奥が疼いた。
満室なのに妙に静まり返っている。
それだけこの宿の壁が厚いのだろう。
あまり見たことがない、岩のようなざらざらとした質感の壁が続く。
かちゃり、と部屋の鍵を開ける音が妙に耳についた。
ふたりで部屋に入り、内側から施錠する。
「荷物、ここ置こうか」
「はい」
俯いているがイリオからは返事が返ってきたのでひとまず安心する。
この宿は各部屋に風呂が設置されているという贅沢な作りだった。
その割に格安なのは、街の中心から距離が離れているからだろう。
部屋にひとつだけある窓には雨粒がぶつかり激しく音を立てている。
やはり他の宿泊客の物音や声は聞こえない。
部屋には屋外の雷雨の音だけが響いた。
「イリオ、先にお風呂……」
「エラさん」
イリオに風呂を勧めようと振り返る前に、背後から彼に抱き締められた。
背中に触れる彼からうるさいほどの鼓動が伝わってくる。
エラの心臓も負けないくらいに強く速い。
急激に体温が上がる。
「イリオ、心臓すごく速い」
沈黙に耐えかね、冗談めかしてみるが緊張は消えない。
「エラさんだって」
会話が途切れる。
イリオはエラを抱きしめたまま動かない。
「離したくない」
独り言くらいの音量で、背後のイリオが呟く。
耳の後ろ辺りになにかが触れた気配がする。
「エラさん……」
すぐ近くでくぐもったイリオの声がする。
耳に当たる柔らかな感触で彼が髪に顔を埋めていることを察した。
すん、と鼻の鳴る音がする。
「ぁ、汗かいてるからあまり近いと……」
まだ暑くない気候とはいえ一日中歩き回った後だ。
いくらイリオ相手といえど気になってしまう。
「良い匂い」
「嘘。ねえイリオ、お風呂入らせて?」
彼の腕から逃れようとするが、エラを抱き締めた腕はびくともしない。
「エラさん、一緒に入ろ?」
「い、一緒に?」
緊張と動揺で声が上擦る。
「だめ?」
捨てられた子犬のように悲痛な声でイリオが呟く。
覗き込んできたイリオと目が合う。
うるんだ瞳が揺れている。
恥ずかしさで咄嗟に断りそうになったが、そもそもこういう事態になることを見越し了承した上で部屋に入ったのだ。
「ん、いこ」
エラを抱き締める彼の腕に手を添え返事をする。
ふたりで脱衣所に入る。
決心を固めたとはいえ恥ずかしいものは恥ずかしい。
イリオが服を脱ぎ始めたので、エラも背を向けて服に手をかける。
「待って。エラさん」
背後から手が伸びてきた。
「僕が脱がせたい。いいでしょ?」
いつもより甘味を帯びた声色が耳をくすぐる。
「う、ん……」
詰まりそうな声をなんとか絞り出した。
今着ている服は前開きのブラウス。
後ろから彼の両手に包まれる。
そのままひとつひとつボタンが外されていく。
ゆっくりとした手付きに思わず魅入る。
「あ、スカートが先でしたね。リボン、解きますから」
腹部まで外し終えたところで彼が気付いた。
体の前部分で結ばれたリボンが解かれていく。
しゅるしゅるという布の擦れる音がやけに大きく聞こえた。
「足、上げてください」
下げられたスカートから足を抜く。
背後から聞こえる衣擦れの音からして、丁寧に畳んでくれているようだ。
はだけたブラウス以外は下着だけという現状に、急激に羞恥が湧き上がり沸騰する。
「ッやっぱり、ちょっと恥ずかしくなってきちゃった……。あとは自分で脱いでもいい?」
彼の方を向くことができないまま問う。
「どうしても?」
寂しげな声に良心が痛むが、これ以上はエラの限界だった。
「こ、今度、また……」
はっきり断り切れずに次の約束を口走ってしまう。
「わかりました。今日は諦めます」
肩にイリオの手が触れ、髪にキスをされる感触。
「先に入ってます。ゆっくりで大丈夫ですよ」
彼が浴室に入った音を聞き届け、大きく息を吐いてから自身の準備を進めた。
「イリオ、開けるね」
「どうぞ」
恐る恐る浴室の扉を開ける。
先に湯船に浸かっているようお願いしたので彼は湯の中。
体は自分で洗いたいエラと、全部やってあげたいイリオの攻防が扉越しに行われたが、ここはイリオが折れた。
わずかに中を覗くと、約束通り彼は湯に浸かっていて体は見えない。
「絶対目閉じててね」
「はい」
今度は最初からイリオが譲ってくれた。
こっちは見えないとはいえ、一糸まとわぬ姿で至近距離にいることがこの上なく恥ずかしい。
大口を叩いた手前、内心動揺しているが表情は何事もない様子を装う。
彼は目を閉じていて見えないが、なんとなく自分の心が折れないために虚勢を張った。
イリオにばれないようにこっそり自分に喝を入れる。
「湯舟、一緒に入ってもいい。あ、待って目はつぶってて」
「はい、どうぞ」
彼は自身の前のスペースを開け、目を閉じて待っている。
ゆっくりと湯に体を沈めていく。
肩まで浸かったところで、思い切って彼の胸に背を預けもたれかかる。
「ッ……」
驚いたのか、イリオの体が少し跳ねた。
「あっごめんね? びっくりさせた?」
「いいえ。大丈夫です」
彼の腕が宙をさまよう。
手探りのような仕草でエラの体を見付け、そのまま抱き締める。
律儀にもまだ目を閉じているようだ。
こっそり開けてもばれないのに。
「もう目、開けていいよ」
素直なところが愛しくて、小さく笑いが込み上げた。
「なんで笑ってるんですか?」
頬を包まれ振り向かされた。
ちょっと不服そうに尖らせた唇が可愛くて、思わずキスをした。
「もう、すぐそうやって誤魔化す」
まだ口を尖らせてはいるが満更でもない顔のイリオ。
「素直に言うこと聞いてくれて可愛いなって思って」
「ずるい、エラさん」
彼の頬が上気する。
湯のせいだけではないだろう。
今度はイリオからのキス。
唇が触れるだけの口付けから、すぐさま濃厚なものへと変わる。
口内深くまですべて舐めつくそうとする彼の分厚い舌。
濡れてざらざらした感覚が官能を煽ってくる。
イリオの両手が肌を撫でた。
頬から首筋、肩をなぞってふくらみへ。
そのまま滑り落ちて脇腹から内ももを撫で上げていく。
触れるか触れないかの愛撫。
湯の滑らかさもあいまって、ぞくぞくと甘い疼きを生んでいく。
「ずっと触れたかったんです」
欲を押し殺し、絞り出すような切実な声。
唇は解放されたが、次は耳にキスが降る。
「でも、加減できる自信なくて……」
熱い吐息と舌が耳裏の薄い皮膚を刺激していく。
「今夜、無理させてしまうかもしれません」
上擦った声に劣情が滲んでいる。
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