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イリオからハーブ酒が完成したと知らせを受けた。
「エラさんに一番に飲んでほしくて」
断る理由なんてない。
エラ自身もとても楽しみにしていた。
彼の店が営業中は対応が難しいかも、と言うので開店前にお邪魔することになった。
「別にひとりでバーで飲むことに抵抗ないけど」
「だめです。僕がエラさんと喋れないから」
なんとも可愛らしいことを言われきゅんとする。
日程はエラの店の定休日。
イリオから貰った地図を頼りに店に向かう。
馴染みのない通りだったが、わかりやすい場所にあったのですぐに発見することができた。
扉の前でそわそわ視線を彷徨わせている彼を見付ける。
「イリオ」
声を掛けるとぱっと満開の笑顔になった。
「エラさん、お待ちしてました」
「お出迎えありがとう」
「待ちきれなくて。迎えに行けばよかったって後悔してます。さ、どうぞ」
こげ茶色の扉を開けると、カラン、と鈍色のベルが鳴った。
オレンジの間接照明が点々と置かれ程良い明るさの店内。
カウンターが四席、ふたり掛けのテーブルがひとつだけのこじんまりとした作りだ。
材木の温かみが活かされた内装は、洒落た印象もありつつ心安らぐ雰囲気だ。
「なんだか安心するお店ね」
「ありがとうございます。祖父がそういう店を目指していたので」
「お祖父様が?」
「はい。三年前に腰を痛めてもう店には出ていませんが」
カウンターの中央へ案内される。
「祖父の引退と同時にこの店も畳む予定だったんですけど、折角祖父が丹精込めて作り上げたこの店が無くなってしまうのが寂しくて。僕が継ぎました」
エラの前にグラスが並べられていく。
「エラさんのお店でいただいたハーブのお酒です。度数が高めなのでチェイサー置いておきますね」
最後に水が入った大き目のグラスが置かれる。
それぞれのグラスに少量ずつ注がれたアルコール。
わずかに色が違う。
左端のグラスから手に取り鼻に近付ける。
アルコールの芳醇な匂いに続き、ほのかにハーブの爽やかさが香った。
唇が湿る程度の少量を口に含む。
より直接的な酒の香りが鼻腔を支配し、その後を追ってハーブの風味が鼻を抜けていく。
「うん、美味しい」
「よかった」
イリオが柔らかく笑う。
店内の薄明りに照らされた彼は、いつもより大人びて見えた。
心臓がくっと高鳴る。
「っ……」
「エラさん?」
「ぁ、よく香りが出てるなと思って」
まだ強い鼓動を誤魔化すようにもうひと口飲む。
「エラさんがたくさん教えてくれたから。本当にありがとうございます」
よく知っているはずの無邪気な笑顔なのに、いつもと雰囲気が違って見えてしまう。
場所が変わるとこんなにも見え方が変わってしまうのか。
また胸が強く打ち始めた。
余韻が残る熱い喉に再びアルコールを注ぐ。
酒と一緒に鼓動と動揺を飲み込んだ。
すべての試飲を終えた。
酒に弱い方ではないがさすがに少し酔っている感覚がある。
お代を払おうとしたが、味の感想が貰えたので必要ない、と彼は言う。
今回はイリオの好意に甘えることにした。
「ごちそうさま。どれも美味しかった」
「こちらこそありがとうございます。エラさんに一番に味わってもらえてよかった」
帰り支度を整え椅子から立ち上がる。
ほんのりと寂しさが滲んできた。
もう少し彼と一緒に居たい。
酒で理性の緩んだ思考は好き勝手に欲望を提示し始める。
酔った体は本心を表すかのように立ち尽くしてしまう。
「ぁ、そ、それじゃあ」
はっと我に返り慌てて扉に向かう。
名残惜しいがイリオはこれから開店準備がある。
我儘を言って拘束するわけにはいかない。
「待ってください」
背後から肩に彼の手が触れている。
「少しふらついてますね」
すぐ隣からイリオの声がする。
振り向くと間近に彼の顔。
笑みはない。
いつもは柔らかい笑顔で話しかけてくれるのに。
まっすぐに見つめてくる青い瞳が綺麗で目が離せない。
近い距離、見慣れない表情、すべてがエラの鼓動を速くさせた。
「送っていきますね」
鼻先が触れ合うほどに近かったイリオが急に離れた。
「ぇ……」
「どうかしましたか?」
店の扉が開けられ、夕日が差し込んでくる。
目の前にはいつも通りの笑顔を見せるイリオの姿。
「いや、なにも……」
自分が思っている以上に酔いが回っているらしい。
「行きましょうか」
イリオがエラの手を引く。
「転ばないように」
彼は無邪気に笑った。
「本当にありがとう」
「いいえ、僕が誘ったんですからこれくらいはさせてください」
街から数十分の距離にあるエラの自宅。
歩けば歩くほど酔いが回り、最終的に少々おぼつかない足取りになっていた。
正直、ひとりでは帰りつけなかったかもしれない。
「ごめんね。開店準備もあるのに」
「時間は余裕があるので大丈夫ですよ」
彼の手が伸びて来て頭を撫でられた。
「ぁっ、え……なに」
今まで手を握られることはあっても髪に触れられたことはなかった。
驚きで制止できないでいるエラをいいことに、イリオは存分に撫で回している。
「酔ったエラさん、可愛いなって」
眉を下げて彼が笑う。
どきりと心臓が強く打った。
いつもと同じ笑顔なはずなのに、どこか色っぽく見える。
「……私の方が年上なのに」
「だとしても、可愛い」
照れ隠しで強がってみたものの、見事に受け流されてしまう。
酔ってしまった脳ではこれ以上の反論は浮かばなかった。
「ねえエラさん」
髪を弄んでいたイリオの手が頬に触れた。
ひんやりとして心地がいい。
「来週のお祭りの日、予定はありますか?」
「特には。ひとりで見に行こうと思ってたよ」
「なら……」
彼の親指が頬を撫でる。
「僕と行きませんか?」
夕日に照らされイリオの頬が朱に染まっている。
青い瞳の中に橙色の光が差し込んで煌めいた。
まっすぐな視線と真摯な表情に思わず見惚れてしまう。
「だめ、ですか?」
彼の不安げな声で我に返る。
「もちろん!」
慌てて返事をする。
彼となら楽しい時間になると確信が持てた。
それに店以外でイリオに会う口実が出来て嬉しい。
断るはずがない。
「やった」
幸せそうに笑う顔が少年のようにあどけない。
さっきまでの表情とはまるで別人のようだ。
「当日、迎えに来ますね」
「大丈夫だよ街で待ち合わせで」
「嫌です。迎えに来ます」
「遠くない?」
「その分一緒に過ごせるから」
視線を落とし照れる姿が可愛らしくて、きゅんと胸が高鳴った。
その顔は反則だ。
断れるわけがない。
「わかったよ。お迎え、待ってる」
「はい、待っててくださいね」
頬から離れた彼の手がエラの髪を梳く。
ひと房が掬いあげられ、そこにイリオの唇が触れる。
初めての出来事にエラの思考は止まった。
今まで誰にもこんなことをされたことはない。
恥ずかしさとときめきで心臓がうるさく跳ねている。
エラがなにも反応できないでいると、イリオがゆっくりと顔を上げ微笑んだ。
「今日はゆっくり休んでください」
「う、ん……ありがと」
何事もなかったかのように笑う彼。
「ちゃんと戸締りしてくださいね」
「わかってる」
「お水も飲むんですよ?」
「もうわかったって!」
さっきまでの甘い雰囲気から一転、急に過保護になった彼に思わず笑いが込み上げた。
「なにそれ、お母さんみたいイリオ」
「笑い事じゃないです」
彼は頬を膨らませて拗ねてしまった。
「ぷくぷくしてる」
散々触られた仕返しとばかりにイリオの頬をつんつんとつっついてやる。
「もう、すぐそうやって」
「なあに?」
「酔っ払いの相手は大変だなって話です」
「え!?」
「冗談ですよ」
頬を突いていた手を握られ指先に彼の唇が触れる。
「お祭り、約束ですからね?」
「っ!」
再度の不意打ちをくらってしまう。
「はい、そろそろ冷えるので早く中に入ってください。それじゃあ、おやすみなさい」
エラの反論を見越して、それを封じるかのようにあっという間に玄関へ押し込まれた。
「鍵してください」
呆然と扉を見つめていると外から彼の声。
「は、はい!」
慌てて施錠する。
「よくできました。それじゃあ、また」
「う、うん、またね」
エラの返事の後、彼の足音がどんどん遠のいていった。
「え……なに……」
大型犬みたいで人懐っこい年下の男の子だとばかり思っていたのに。
今日だけでいろんなイリオを見た気がする。
「なんなのよもお……」
お酒のせいだけではない強い鼓動がどくどく響いた。
頬が熱く火照っている。
「エラさんに一番に飲んでほしくて」
断る理由なんてない。
エラ自身もとても楽しみにしていた。
彼の店が営業中は対応が難しいかも、と言うので開店前にお邪魔することになった。
「別にひとりでバーで飲むことに抵抗ないけど」
「だめです。僕がエラさんと喋れないから」
なんとも可愛らしいことを言われきゅんとする。
日程はエラの店の定休日。
イリオから貰った地図を頼りに店に向かう。
馴染みのない通りだったが、わかりやすい場所にあったのですぐに発見することができた。
扉の前でそわそわ視線を彷徨わせている彼を見付ける。
「イリオ」
声を掛けるとぱっと満開の笑顔になった。
「エラさん、お待ちしてました」
「お出迎えありがとう」
「待ちきれなくて。迎えに行けばよかったって後悔してます。さ、どうぞ」
こげ茶色の扉を開けると、カラン、と鈍色のベルが鳴った。
オレンジの間接照明が点々と置かれ程良い明るさの店内。
カウンターが四席、ふたり掛けのテーブルがひとつだけのこじんまりとした作りだ。
材木の温かみが活かされた内装は、洒落た印象もありつつ心安らぐ雰囲気だ。
「なんだか安心するお店ね」
「ありがとうございます。祖父がそういう店を目指していたので」
「お祖父様が?」
「はい。三年前に腰を痛めてもう店には出ていませんが」
カウンターの中央へ案内される。
「祖父の引退と同時にこの店も畳む予定だったんですけど、折角祖父が丹精込めて作り上げたこの店が無くなってしまうのが寂しくて。僕が継ぎました」
エラの前にグラスが並べられていく。
「エラさんのお店でいただいたハーブのお酒です。度数が高めなのでチェイサー置いておきますね」
最後に水が入った大き目のグラスが置かれる。
それぞれのグラスに少量ずつ注がれたアルコール。
わずかに色が違う。
左端のグラスから手に取り鼻に近付ける。
アルコールの芳醇な匂いに続き、ほのかにハーブの爽やかさが香った。
唇が湿る程度の少量を口に含む。
より直接的な酒の香りが鼻腔を支配し、その後を追ってハーブの風味が鼻を抜けていく。
「うん、美味しい」
「よかった」
イリオが柔らかく笑う。
店内の薄明りに照らされた彼は、いつもより大人びて見えた。
心臓がくっと高鳴る。
「っ……」
「エラさん?」
「ぁ、よく香りが出てるなと思って」
まだ強い鼓動を誤魔化すようにもうひと口飲む。
「エラさんがたくさん教えてくれたから。本当にありがとうございます」
よく知っているはずの無邪気な笑顔なのに、いつもと雰囲気が違って見えてしまう。
場所が変わるとこんなにも見え方が変わってしまうのか。
また胸が強く打ち始めた。
余韻が残る熱い喉に再びアルコールを注ぐ。
酒と一緒に鼓動と動揺を飲み込んだ。
すべての試飲を終えた。
酒に弱い方ではないがさすがに少し酔っている感覚がある。
お代を払おうとしたが、味の感想が貰えたので必要ない、と彼は言う。
今回はイリオの好意に甘えることにした。
「ごちそうさま。どれも美味しかった」
「こちらこそありがとうございます。エラさんに一番に味わってもらえてよかった」
帰り支度を整え椅子から立ち上がる。
ほんのりと寂しさが滲んできた。
もう少し彼と一緒に居たい。
酒で理性の緩んだ思考は好き勝手に欲望を提示し始める。
酔った体は本心を表すかのように立ち尽くしてしまう。
「ぁ、そ、それじゃあ」
はっと我に返り慌てて扉に向かう。
名残惜しいがイリオはこれから開店準備がある。
我儘を言って拘束するわけにはいかない。
「待ってください」
背後から肩に彼の手が触れている。
「少しふらついてますね」
すぐ隣からイリオの声がする。
振り向くと間近に彼の顔。
笑みはない。
いつもは柔らかい笑顔で話しかけてくれるのに。
まっすぐに見つめてくる青い瞳が綺麗で目が離せない。
近い距離、見慣れない表情、すべてがエラの鼓動を速くさせた。
「送っていきますね」
鼻先が触れ合うほどに近かったイリオが急に離れた。
「ぇ……」
「どうかしましたか?」
店の扉が開けられ、夕日が差し込んでくる。
目の前にはいつも通りの笑顔を見せるイリオの姿。
「いや、なにも……」
自分が思っている以上に酔いが回っているらしい。
「行きましょうか」
イリオがエラの手を引く。
「転ばないように」
彼は無邪気に笑った。
「本当にありがとう」
「いいえ、僕が誘ったんですからこれくらいはさせてください」
街から数十分の距離にあるエラの自宅。
歩けば歩くほど酔いが回り、最終的に少々おぼつかない足取りになっていた。
正直、ひとりでは帰りつけなかったかもしれない。
「ごめんね。開店準備もあるのに」
「時間は余裕があるので大丈夫ですよ」
彼の手が伸びて来て頭を撫でられた。
「ぁっ、え……なに」
今まで手を握られることはあっても髪に触れられたことはなかった。
驚きで制止できないでいるエラをいいことに、イリオは存分に撫で回している。
「酔ったエラさん、可愛いなって」
眉を下げて彼が笑う。
どきりと心臓が強く打った。
いつもと同じ笑顔なはずなのに、どこか色っぽく見える。
「……私の方が年上なのに」
「だとしても、可愛い」
照れ隠しで強がってみたものの、見事に受け流されてしまう。
酔ってしまった脳ではこれ以上の反論は浮かばなかった。
「ねえエラさん」
髪を弄んでいたイリオの手が頬に触れた。
ひんやりとして心地がいい。
「来週のお祭りの日、予定はありますか?」
「特には。ひとりで見に行こうと思ってたよ」
「なら……」
彼の親指が頬を撫でる。
「僕と行きませんか?」
夕日に照らされイリオの頬が朱に染まっている。
青い瞳の中に橙色の光が差し込んで煌めいた。
まっすぐな視線と真摯な表情に思わず見惚れてしまう。
「だめ、ですか?」
彼の不安げな声で我に返る。
「もちろん!」
慌てて返事をする。
彼となら楽しい時間になると確信が持てた。
それに店以外でイリオに会う口実が出来て嬉しい。
断るはずがない。
「やった」
幸せそうに笑う顔が少年のようにあどけない。
さっきまでの表情とはまるで別人のようだ。
「当日、迎えに来ますね」
「大丈夫だよ街で待ち合わせで」
「嫌です。迎えに来ます」
「遠くない?」
「その分一緒に過ごせるから」
視線を落とし照れる姿が可愛らしくて、きゅんと胸が高鳴った。
その顔は反則だ。
断れるわけがない。
「わかったよ。お迎え、待ってる」
「はい、待っててくださいね」
頬から離れた彼の手がエラの髪を梳く。
ひと房が掬いあげられ、そこにイリオの唇が触れる。
初めての出来事にエラの思考は止まった。
今まで誰にもこんなことをされたことはない。
恥ずかしさとときめきで心臓がうるさく跳ねている。
エラがなにも反応できないでいると、イリオがゆっくりと顔を上げ微笑んだ。
「今日はゆっくり休んでください」
「う、ん……ありがと」
何事もなかったかのように笑う彼。
「ちゃんと戸締りしてくださいね」
「わかってる」
「お水も飲むんですよ?」
「もうわかったって!」
さっきまでの甘い雰囲気から一転、急に過保護になった彼に思わず笑いが込み上げた。
「なにそれ、お母さんみたいイリオ」
「笑い事じゃないです」
彼は頬を膨らませて拗ねてしまった。
「ぷくぷくしてる」
散々触られた仕返しとばかりにイリオの頬をつんつんとつっついてやる。
「もう、すぐそうやって」
「なあに?」
「酔っ払いの相手は大変だなって話です」
「え!?」
「冗談ですよ」
頬を突いていた手を握られ指先に彼の唇が触れる。
「お祭り、約束ですからね?」
「っ!」
再度の不意打ちをくらってしまう。
「はい、そろそろ冷えるので早く中に入ってください。それじゃあ、おやすみなさい」
エラの反論を見越して、それを封じるかのようにあっという間に玄関へ押し込まれた。
「鍵してください」
呆然と扉を見つめていると外から彼の声。
「は、はい!」
慌てて施錠する。
「よくできました。それじゃあ、また」
「う、うん、またね」
エラの返事の後、彼の足音がどんどん遠のいていった。
「え……なに……」
大型犬みたいで人懐っこい年下の男の子だとばかり思っていたのに。
今日だけでいろんなイリオを見た気がする。
「なんなのよもお……」
お酒のせいだけではない強い鼓動がどくどく響いた。
頬が熱く火照っている。
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