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今日はイリオが店に来る日。
いつもは予定を合わせていなかったが、ハーブ酒作りを手伝うにあたり、あらかじめ日時を決めてハーブの勉強会兼試飲会を開くこととなった。
エラの店には、窓辺にこじんまりとしたテーブルセットがある。
ふたりで向かい合って座るには問題ない大きさだ。
一度に多くは飲み切れないので、何日かに分け数種類ずつ出し、気に入るものを探してもらう予定。
「こんにちは。エラさん」
「いらっしゃい。イリオ」
「これ、お菓子です。今日はビターチョコレートのタルトです」
「タルト? しかもビターチョコなんて珍しいね」
一般的な店でよく見るチョコタルトは大抵甘いミルクチョコレート。
「今回は砂糖控えめで作ってみました。甘いものが続くと女性は気になることも多いかなと思って」
彼の表情はいつも通りの眩しい笑顔だが、少々語彙が引っかかった。
「……もしかして私、太った?」
遠回しに言われているのでは、という懸念。
彼の作るお菓子が美味しくて、最近は食べ過ぎている自覚はある。
「い、いいえっ違います! 他意はなくて」
イリオはわかりやすく慌てふためく。
「エラさんはずっと綺麗ですから!」
大きな声で恥ずかしいことを口走り始めた。
「あ、そう……」
いつも唐突に褒めてくるので毎度反応に困る。
「本当ですからね? 信じてくださいね? あ、でも体形が変わったからと言ってエラさんの素敵さが変わるわけでは……」
「わかったから! もういいから!」
「本当に? 信じてます? もっと言わせてください」
両手を握られ引き寄せられる。
感情が昂ると相手の手を握ってしまうのは、彼の癖らしい。
「信じてるってば!」
背を反らし距離を取ろうとするが、それ以上に彼が近付いてくる。
「今度、また次回っ……機会があれば、聞きます……」
イリオはわかりやすく不服そうな表情。
顔には、言い足りない、と書いてある。
何度も出くわした場面だが、この距離感はなかなか慣れない。
不快ではないが、どうにも照れてしまう。
「さあ、座って待ってて。ハーブティーの準備してくるから」
握られたままだった両手を取り返し、彼の背を押し椅子に座らせる。
「あっエラさ……」
イリオの反論が届く前に、さっさと店の奥に引っ込む。
「っもう毎回毎回恥ずかしい台詞を……!」
絶対に頬が赤い。
鏡を見なくてもわかる。
顔の熱が引くまでの時間稼ぎのために、めいいっぱいゆっくりと準備を進めた。
◇
イリオは勉強熱心で覚えも早い。
とても教えがいがある。
ハーブ勉強会兼試飲会もすでに五回目。
誰かに教えることによってエラ自身にも気付きがあり、この会は双方にとって有益な時間だった。
「今日のクッキーもすごく美味しい。ありがとうイリオ」
「よかったです」
ひと通り勉強した後は残りのハーブティーとイリオの持参した手作り菓子でティータイム、という流れが定着していた。
「っ……」
彼が急に自身の手を押さえた。
「どうかした?」
「あ、いえ……」
イリオは言葉を濁したが、視線を手に落とすとわずかに赤くなっている。
「手荒れかな」
「そうなんです。どうしても水仕事が多くて荒れてしまって」
バーテンダーなら飲食に関わる仕事柄水に触れる時間も多いだろう。
「お酒の香りを邪魔しない軟膏を色々試してはいるんですけど、なかなか合うものがなくて」
巷に出回っている軟膏自体種類が多いわけでもないし、あからさまに薬品臭のするものが目立つ。
職業柄、香りの強いものは不便だろう。
「ちょっと待っててね」
エラは席を立ちカウンター裏へ潜る。
「確かここに……あった」
掌に収まるほどの平たい缶を取り出す。
「これ、ハンドクリーム。うちで調合したの。まだ試作品だけど」
からからと蓋を回しイリオに手渡す。
「すっきりした香りのハーブにしたからそんなに気にならないと思うんだけど、よかったら使ってみる?」
「わあ、是非」
ハンドクリームの缶を差し出せば、イリオは鼻を近付け香りを嗅いだ。
「ほのかな香りですね。これなら仕事中も影響が無さそうです」
真珠ほどの大きさをヘラで掬い、彼の手に乗せる。
「掌で少し温めると伸びが良いよ」
エラに言われた通り、イリオは掌で数秒温め塗り広げた。
「すごく馴染みが良いですね」
彼が眩しく笑う。
お気に召したらしい。
「じゃあこれ、どうぞ」
「ではお代を……」
「いらないよ、あげる。まだこれは試作品だから」
「そういうわけには」
律儀なイリオのことなので、こうなるであろうことは簡単に予測がついていた。
「ならさ、使ってみてどうだったか感想聞いてもいいかな」
「感想?」
「そう。もし肌に合わないようならすぐやめていいし、それも含めて使ってどうだったか教えてほしいの」
エラ自身も使ってみたが、それだけではひとり分の結果しか得られない。
他の意見を知るまたとないチャンスだ。
「今は私しか使ってないから、他の人の感想も聞いてみたいの。お願いできない?」
イリオは迷った表情のままなのでもう一押ししてみた。
「そういう事なら」
眉を下げ柔らかく笑う彼。
若干押しすぎたかと思ったが、どうやら嫌がってはいないらしい。
「ありがとう」
「毎日使ってお伝えしますね」
「あ、でも違和感があったらすぐに使用は中止だからね」
「はい」
◇
「すごく調子が良いんです」
彼は店に来るたびにハンドクリームの感想を教えてくれた。
前にもこんなことがあったな、とふと思い返す。
本当に真面目で真摯な性格だな、と改めて彼の誠実さを感じる。
「うん、前より良くなってるね。痒いとか痛いとか、違和感はない?」
「はい、すごく快適です」
見たところ手荒れも消え、肌の透明感も上がっている。
「バーのお客様にもなにを使ってるのか聞かれたくらいです。まだ内緒にしてますけど」
「肌に合ったみたいでよかった」
これで販売に踏み切る自信が付いた。
「イリオに渡した以外にもね、華やかな香りも出してみようと思うんだ。ちょっと嗅いでみて」
彼にハンドクリームの缶を手渡す。
「いいですね。華やかだけどしつこくない爽やかさがある」
「飲食業には向かないけどね」
ふとイリオが考え込む表情をする。
「ねえエラさん、これの販売はこの店だけですか?」
「うん、その予定だけど」
「よければうちの店にも置いてみませんか?」
「イリオの店って、バーだよね? 香りのあるものを置いても大丈夫かな」
「商品棚は出入口近くにすれば問題ありません。それに香水を付けて来店される方も多くいらっしゃるので、良い香りのハンドクリームに興味を示す方もいるかもしれません」
エラにとっては実にありがたい申し出だ。
自分の店だけでは販売に限度がある。
かと言って商品を置いてもらえる店を一から探す労力は相当なものだ。
その点、見知った相手ならばハードルは下がる。
加えて彼の人間性はすでに知っての通り信頼に値する。
「じゃあ、お願いしようかな」
「ばっちり宣伝しますから」
「頼もしいね」
イリオに渡した匂いの少ないものも含め、まずはお試しで数個在庫を預けた。
◇
ハンドクリームの在庫をイリオに預けて一週間、イリオから完売したと知らせを受けた。
まさかこんなに早く売れるとは思っていなかった。
店頭に出した初日に興味を示した女性が居て、そこから口コミで広がり瞬く間に売り切れたらしい。
「是非店を知りたいって方が何人もいましたよ! すごいなあエラさん」
まるで自分のことのように喜んでくれる彼。
その表情を見ていたエラもつられて笑顔になる。
追加でハンドクリームを納品し、売り上げの配分などを改めて話し合う。
今度は店の名刺も一緒に置かせてもらうことになった。
その数日後、イリオの店で知ったという女性客が目に見えて増えた。
ハンドクリームや香油、全身用の保湿剤などが人気だ。
これまでも女性の客はいたが、お洒落の為というより傷薬や体の不調を軽減する商品を求める人がほとんどだった。
エラ自身も使って気に入っている香油や保湿剤も多くあるので、それが認められることは喜ばしい。
客への聞き取りも出来て、次の商品開発へのヒントも得た。
イリオには感謝してもしきれない。
今度彼が来た時にはお礼を伝えて反響も報告しよう。
あれもこれも、と彼に話したい内容が溢れてくる。
「早く会いたいな」
無意識に言葉が零れていた。
少しだけ鼓動が速くなる。
イリオに会えるのが楽しみだけど、ほんのりと落ち着かない気持ちも湧く。
「またむず痒い……」
頬が熱くなっていることには気付かない振りをした。
いつもは予定を合わせていなかったが、ハーブ酒作りを手伝うにあたり、あらかじめ日時を決めてハーブの勉強会兼試飲会を開くこととなった。
エラの店には、窓辺にこじんまりとしたテーブルセットがある。
ふたりで向かい合って座るには問題ない大きさだ。
一度に多くは飲み切れないので、何日かに分け数種類ずつ出し、気に入るものを探してもらう予定。
「こんにちは。エラさん」
「いらっしゃい。イリオ」
「これ、お菓子です。今日はビターチョコレートのタルトです」
「タルト? しかもビターチョコなんて珍しいね」
一般的な店でよく見るチョコタルトは大抵甘いミルクチョコレート。
「今回は砂糖控えめで作ってみました。甘いものが続くと女性は気になることも多いかなと思って」
彼の表情はいつも通りの眩しい笑顔だが、少々語彙が引っかかった。
「……もしかして私、太った?」
遠回しに言われているのでは、という懸念。
彼の作るお菓子が美味しくて、最近は食べ過ぎている自覚はある。
「い、いいえっ違います! 他意はなくて」
イリオはわかりやすく慌てふためく。
「エラさんはずっと綺麗ですから!」
大きな声で恥ずかしいことを口走り始めた。
「あ、そう……」
いつも唐突に褒めてくるので毎度反応に困る。
「本当ですからね? 信じてくださいね? あ、でも体形が変わったからと言ってエラさんの素敵さが変わるわけでは……」
「わかったから! もういいから!」
「本当に? 信じてます? もっと言わせてください」
両手を握られ引き寄せられる。
感情が昂ると相手の手を握ってしまうのは、彼の癖らしい。
「信じてるってば!」
背を反らし距離を取ろうとするが、それ以上に彼が近付いてくる。
「今度、また次回っ……機会があれば、聞きます……」
イリオはわかりやすく不服そうな表情。
顔には、言い足りない、と書いてある。
何度も出くわした場面だが、この距離感はなかなか慣れない。
不快ではないが、どうにも照れてしまう。
「さあ、座って待ってて。ハーブティーの準備してくるから」
握られたままだった両手を取り返し、彼の背を押し椅子に座らせる。
「あっエラさ……」
イリオの反論が届く前に、さっさと店の奥に引っ込む。
「っもう毎回毎回恥ずかしい台詞を……!」
絶対に頬が赤い。
鏡を見なくてもわかる。
顔の熱が引くまでの時間稼ぎのために、めいいっぱいゆっくりと準備を進めた。
◇
イリオは勉強熱心で覚えも早い。
とても教えがいがある。
ハーブ勉強会兼試飲会もすでに五回目。
誰かに教えることによってエラ自身にも気付きがあり、この会は双方にとって有益な時間だった。
「今日のクッキーもすごく美味しい。ありがとうイリオ」
「よかったです」
ひと通り勉強した後は残りのハーブティーとイリオの持参した手作り菓子でティータイム、という流れが定着していた。
「っ……」
彼が急に自身の手を押さえた。
「どうかした?」
「あ、いえ……」
イリオは言葉を濁したが、視線を手に落とすとわずかに赤くなっている。
「手荒れかな」
「そうなんです。どうしても水仕事が多くて荒れてしまって」
バーテンダーなら飲食に関わる仕事柄水に触れる時間も多いだろう。
「お酒の香りを邪魔しない軟膏を色々試してはいるんですけど、なかなか合うものがなくて」
巷に出回っている軟膏自体種類が多いわけでもないし、あからさまに薬品臭のするものが目立つ。
職業柄、香りの強いものは不便だろう。
「ちょっと待っててね」
エラは席を立ちカウンター裏へ潜る。
「確かここに……あった」
掌に収まるほどの平たい缶を取り出す。
「これ、ハンドクリーム。うちで調合したの。まだ試作品だけど」
からからと蓋を回しイリオに手渡す。
「すっきりした香りのハーブにしたからそんなに気にならないと思うんだけど、よかったら使ってみる?」
「わあ、是非」
ハンドクリームの缶を差し出せば、イリオは鼻を近付け香りを嗅いだ。
「ほのかな香りですね。これなら仕事中も影響が無さそうです」
真珠ほどの大きさをヘラで掬い、彼の手に乗せる。
「掌で少し温めると伸びが良いよ」
エラに言われた通り、イリオは掌で数秒温め塗り広げた。
「すごく馴染みが良いですね」
彼が眩しく笑う。
お気に召したらしい。
「じゃあこれ、どうぞ」
「ではお代を……」
「いらないよ、あげる。まだこれは試作品だから」
「そういうわけには」
律儀なイリオのことなので、こうなるであろうことは簡単に予測がついていた。
「ならさ、使ってみてどうだったか感想聞いてもいいかな」
「感想?」
「そう。もし肌に合わないようならすぐやめていいし、それも含めて使ってどうだったか教えてほしいの」
エラ自身も使ってみたが、それだけではひとり分の結果しか得られない。
他の意見を知るまたとないチャンスだ。
「今は私しか使ってないから、他の人の感想も聞いてみたいの。お願いできない?」
イリオは迷った表情のままなのでもう一押ししてみた。
「そういう事なら」
眉を下げ柔らかく笑う彼。
若干押しすぎたかと思ったが、どうやら嫌がってはいないらしい。
「ありがとう」
「毎日使ってお伝えしますね」
「あ、でも違和感があったらすぐに使用は中止だからね」
「はい」
◇
「すごく調子が良いんです」
彼は店に来るたびにハンドクリームの感想を教えてくれた。
前にもこんなことがあったな、とふと思い返す。
本当に真面目で真摯な性格だな、と改めて彼の誠実さを感じる。
「うん、前より良くなってるね。痒いとか痛いとか、違和感はない?」
「はい、すごく快適です」
見たところ手荒れも消え、肌の透明感も上がっている。
「バーのお客様にもなにを使ってるのか聞かれたくらいです。まだ内緒にしてますけど」
「肌に合ったみたいでよかった」
これで販売に踏み切る自信が付いた。
「イリオに渡した以外にもね、華やかな香りも出してみようと思うんだ。ちょっと嗅いでみて」
彼にハンドクリームの缶を手渡す。
「いいですね。華やかだけどしつこくない爽やかさがある」
「飲食業には向かないけどね」
ふとイリオが考え込む表情をする。
「ねえエラさん、これの販売はこの店だけですか?」
「うん、その予定だけど」
「よければうちの店にも置いてみませんか?」
「イリオの店って、バーだよね? 香りのあるものを置いても大丈夫かな」
「商品棚は出入口近くにすれば問題ありません。それに香水を付けて来店される方も多くいらっしゃるので、良い香りのハンドクリームに興味を示す方もいるかもしれません」
エラにとっては実にありがたい申し出だ。
自分の店だけでは販売に限度がある。
かと言って商品を置いてもらえる店を一から探す労力は相当なものだ。
その点、見知った相手ならばハードルは下がる。
加えて彼の人間性はすでに知っての通り信頼に値する。
「じゃあ、お願いしようかな」
「ばっちり宣伝しますから」
「頼もしいね」
イリオに渡した匂いの少ないものも含め、まずはお試しで数個在庫を預けた。
◇
ハンドクリームの在庫をイリオに預けて一週間、イリオから完売したと知らせを受けた。
まさかこんなに早く売れるとは思っていなかった。
店頭に出した初日に興味を示した女性が居て、そこから口コミで広がり瞬く間に売り切れたらしい。
「是非店を知りたいって方が何人もいましたよ! すごいなあエラさん」
まるで自分のことのように喜んでくれる彼。
その表情を見ていたエラもつられて笑顔になる。
追加でハンドクリームを納品し、売り上げの配分などを改めて話し合う。
今度は店の名刺も一緒に置かせてもらうことになった。
その数日後、イリオの店で知ったという女性客が目に見えて増えた。
ハンドクリームや香油、全身用の保湿剤などが人気だ。
これまでも女性の客はいたが、お洒落の為というより傷薬や体の不調を軽減する商品を求める人がほとんどだった。
エラ自身も使って気に入っている香油や保湿剤も多くあるので、それが認められることは喜ばしい。
客への聞き取りも出来て、次の商品開発へのヒントも得た。
イリオには感謝してもしきれない。
今度彼が来た時にはお礼を伝えて反響も報告しよう。
あれもこれも、と彼に話したい内容が溢れてくる。
「早く会いたいな」
無意識に言葉が零れていた。
少しだけ鼓動が速くなる。
イリオに会えるのが楽しみだけど、ほんのりと落ち着かない気持ちも湧く。
「またむず痒い……」
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