41 / 45
第四一話 淡い想い
しおりを挟む「いらっしゃいま……じゃなかった。お帰りなさいませ、ご主人様!」
「んっ? ……はっ? ええっ、生徒会長!?」
たどたどしい接客の声が響き、次いで入店した客が困惑の声を上げた。無理もない。
学園最強と名高いノエルがまさかのメイドとして、しかも学年の違う出し物で出てくるなど誰が予想できようか。特に模擬戦での姿を知っているなら混乱しても仕方ない。
それでもきちんと席まで案内されているようだ……盗み聞きすると、ちゃっかり一番高い組み合わせのメニューを頼んでいる。
恐らくノエルがオススメとして誘導したのだろう。中々のやり手である……というか容赦ないな、アイツ。
実際、彼女がメイド喫茶で働き始めて一時間ほど経ったが、明らかに昨日より客足が増えている。
物々しい二つ名のせいで余計な先入観が働き、誤解や勘違いを受けているノエルだが、元々は人当たりの良い性格に加えてボクっ子の白髪赤目美少女である。属性過多かよ。
他の七組メイドに見劣りしない人形の如き麗しい容姿の女子が、メイクによって宝塚系パッションメイドとなったのだ。
見る者を魅了し、朗らかに迎え入れてくれる姿は老若男女問わず好評で、口コミの影響もあってか客足が絶えず流れてきている。激痛を耐えてメイクした甲斐があったぜ。
おまけに接客の応対に多少粗さが滲み出ても“味が出ていてとても良い”“新しい一面が見れて満足”“う、美しい……”と受け入れられているので、メイド喫茶としてのレベルが下がることもない。
納涼祭のお祭り感にベストマッチした最高の人材、それがノエルだ。
実行委員のデールを筆頭に七組のみんなも事情を話せば納得してくれたし、売り上げへの貢献度が高く非常に助かる。
「特製パンケーキを二つ! クロトくん、コーヒー二つ!」
「はいよ」
調理場に顔を出してきたノエルに応えて、ティーカップを用意しコーヒーを注ぐ。芳醇な香りが湯気と共に立ち込め鼻腔をくすぐる。
砂糖とミルク、ティースプーンを揃えると、作り置きしていた生地を用いて、手早くパンケーキを作りあげた調理班がトレイに乗せて持っていった。
体の具合を見て調理の方に回ろうと思ったが、執事服では隠せない所まで包帯が巻かれているので人前には出せない、無理をしてほしくない、お願いだから七組総出で見張っててほしい、と。
シルフィ先生の切実な要望によって、本当にコーヒーを淹れるだけの置き物と化している。いや、うん……楽ではあるし体も癒せて一石二鳥なのだが、なんだか不甲斐ない……。
試しにその旨をデールに伝えたところ、
「望んだ訳でもねぇのに生徒会長と戦わされた挙句、反動で血まみれになったヤツを酷使するほど畜生じゃねぇよ。いいから大人しくしてろ」
若干キレ気味に反論され、調理班の“なに言ってんだコイツ”みたいな視線に刺され、肩を縮めて豆を挽く機械として作業に徹している。
なぜそこまで気が立っているのか不思議だったが、どうやら七組全員、模擬戦が組まれた理由をエリックから知らされたらしい。
特待生の意義を問うにしても行動が遅い、今更過ぎる、不当な判断、頭悪いんか? など。
来賓に対する不平不満、胸の内に湧く憤りは中々抑えられるものではないようだ。
ノエルは模擬戦に関して割とノリノリだったけど、俺と同じく巻き込まれた側で、公開処刑の如き見せしめに関与された被害者とも言える。
だからあっさりと七組の皆に受け入れられた。彼女もまた学生であり、楽しみ方に差異はあれど納涼祭を堪能する権利がある。
そもそも普段から激務で学園を空けがちな彼女が、学園行事を満足に楽しめた機会があったのだろうか?
恐らく自らの所属するクラスの出し物にすら関われず、出店を見て回ること体験することも出来ず……文字通り、後の祭りを眺めるくらいしかできなかったのでは、と。
直接口に出して聞いたわけでもないが、保健室でのチグハグな感情の出し方が増々そう思わせた。
そんな寂しい青春を送り続けたであろう彼女が、今はすっかり笑みを浮かべて接客している。楽しませる側として納涼祭を満喫できてる現状を嬉しく感じているのかもしれない。
……最終日も手伝ってくれないかな? メイドとして働くのに納得してるんだし、更なる売り上げに貢献してもらったりとか……ダメかな?
『──!?』
「ん?」
邪悪な感情の芽生えを刈り取るように、突如としてざわついた室内に思考が奪われた。気になったので片手間に挽いていたコーヒー豆を一旦火から離して放置し、調理場の外へ顔を出す。
うーん? もしかしてクレーマーが来たのかと思ったが違うっぽいな。出入り口に人だかりが出来てるけど荒々しい声は響いてこないし。
珍しいお客さんでも来たのか? だとしても、なぜお客とメイドがどちらも顔を赤らめているんだ。お客はともかくメイドは仕事してよ。
機能不全に陥った人だかりの壁に痛みを堪えながら近づくと、その向こうから白い手が伸びる。それはどうも俺に向けられているようだった。
気づいた何人かが体をどけることで、手を伸ばした誰かの全容が……あぇ?
「──来たわよ、坊や」
それは、溶けるようでしっかりと芯のある艶やかな声音。
情熱的なまでに赤く、綺麗に整えられた長髪。
夏場に対応した薄着から晒された白い肌、目に毒と言い切れるくらいには溢れんばかりの豊満な胸。
物憂げな顔も華やかな表情も映える、すれ違えば男女問わず誰もが振り向く美貌。
銀細工の耳飾りを揺らして、手を振りこちらに向かってくるのは──“麗しの花園”のオーナー、シュメルさん。
歓楽街トップ店の責任者でありながら滅多に公の場には出たがらない彼女が、今まさに、目の前にいる。
まるで悪戯が成功したことを喜ぶ子供のような、無邪気な笑みを浮かべて。
「…………スゥーッ」
長く息を吸って、平常心を保ちつつも思考する。
めちゃんこ美人な女性に声を掛けられる──既知の人物であり、言動からそれなりに親交があると知られた。
お互いにバレたらマズい商いをしている──特に彼女の職業柄、学生である俺が知り合いなのはよくない。
下手な対応で身元が判明するのはダメだ──周知された瞬間、学生生活も歓楽街の立ち位置も危うくなる。
明確にこちらを認識している以上、今さら人違いでした、なんて良い訳が通るとは思えない。
そもそもメイド喫茶を成立させる為に“麗しの花園”へどれだけの苦労を掛けた……? 衣装やメイク道具も融通してもらってるんだぞ……俺だけが知っている取引相手とはいえ、無下に扱うなんて論外だ。
せめて、せめて花園のスタッフ総出で来られなかっただけマシと考えよう。その上で、シュメルさんをどうするかが重要だ。
コンマ数秒単位で広がる思考の海。グルグルと渦巻く選択肢。
必死にかき集めたピースで形作る最良の答え。
カチ割れそうな頭痛を噛み殺し、いざ口を開いて──
「あの、こちらの、席へ……どうぞ」
ごく平凡。苦肉の末に出た言葉があまりに情けなかった。
笑えよ、ちくしょう。
「んっ? ……はっ? ええっ、生徒会長!?」
たどたどしい接客の声が響き、次いで入店した客が困惑の声を上げた。無理もない。
学園最強と名高いノエルがまさかのメイドとして、しかも学年の違う出し物で出てくるなど誰が予想できようか。特に模擬戦での姿を知っているなら混乱しても仕方ない。
それでもきちんと席まで案内されているようだ……盗み聞きすると、ちゃっかり一番高い組み合わせのメニューを頼んでいる。
恐らくノエルがオススメとして誘導したのだろう。中々のやり手である……というか容赦ないな、アイツ。
実際、彼女がメイド喫茶で働き始めて一時間ほど経ったが、明らかに昨日より客足が増えている。
物々しい二つ名のせいで余計な先入観が働き、誤解や勘違いを受けているノエルだが、元々は人当たりの良い性格に加えてボクっ子の白髪赤目美少女である。属性過多かよ。
他の七組メイドに見劣りしない人形の如き麗しい容姿の女子が、メイクによって宝塚系パッションメイドとなったのだ。
見る者を魅了し、朗らかに迎え入れてくれる姿は老若男女問わず好評で、口コミの影響もあってか客足が絶えず流れてきている。激痛を耐えてメイクした甲斐があったぜ。
おまけに接客の応対に多少粗さが滲み出ても“味が出ていてとても良い”“新しい一面が見れて満足”“う、美しい……”と受け入れられているので、メイド喫茶としてのレベルが下がることもない。
納涼祭のお祭り感にベストマッチした最高の人材、それがノエルだ。
実行委員のデールを筆頭に七組のみんなも事情を話せば納得してくれたし、売り上げへの貢献度が高く非常に助かる。
「特製パンケーキを二つ! クロトくん、コーヒー二つ!」
「はいよ」
調理場に顔を出してきたノエルに応えて、ティーカップを用意しコーヒーを注ぐ。芳醇な香りが湯気と共に立ち込め鼻腔をくすぐる。
砂糖とミルク、ティースプーンを揃えると、作り置きしていた生地を用いて、手早くパンケーキを作りあげた調理班がトレイに乗せて持っていった。
体の具合を見て調理の方に回ろうと思ったが、執事服では隠せない所まで包帯が巻かれているので人前には出せない、無理をしてほしくない、お願いだから七組総出で見張っててほしい、と。
シルフィ先生の切実な要望によって、本当にコーヒーを淹れるだけの置き物と化している。いや、うん……楽ではあるし体も癒せて一石二鳥なのだが、なんだか不甲斐ない……。
試しにその旨をデールに伝えたところ、
「望んだ訳でもねぇのに生徒会長と戦わされた挙句、反動で血まみれになったヤツを酷使するほど畜生じゃねぇよ。いいから大人しくしてろ」
若干キレ気味に反論され、調理班の“なに言ってんだコイツ”みたいな視線に刺され、肩を縮めて豆を挽く機械として作業に徹している。
なぜそこまで気が立っているのか不思議だったが、どうやら七組全員、模擬戦が組まれた理由をエリックから知らされたらしい。
特待生の意義を問うにしても行動が遅い、今更過ぎる、不当な判断、頭悪いんか? など。
来賓に対する不平不満、胸の内に湧く憤りは中々抑えられるものではないようだ。
ノエルは模擬戦に関して割とノリノリだったけど、俺と同じく巻き込まれた側で、公開処刑の如き見せしめに関与された被害者とも言える。
だからあっさりと七組の皆に受け入れられた。彼女もまた学生であり、楽しみ方に差異はあれど納涼祭を堪能する権利がある。
そもそも普段から激務で学園を空けがちな彼女が、学園行事を満足に楽しめた機会があったのだろうか?
恐らく自らの所属するクラスの出し物にすら関われず、出店を見て回ること体験することも出来ず……文字通り、後の祭りを眺めるくらいしかできなかったのでは、と。
直接口に出して聞いたわけでもないが、保健室でのチグハグな感情の出し方が増々そう思わせた。
そんな寂しい青春を送り続けたであろう彼女が、今はすっかり笑みを浮かべて接客している。楽しませる側として納涼祭を満喫できてる現状を嬉しく感じているのかもしれない。
……最終日も手伝ってくれないかな? メイドとして働くのに納得してるんだし、更なる売り上げに貢献してもらったりとか……ダメかな?
『──!?』
「ん?」
邪悪な感情の芽生えを刈り取るように、突如としてざわついた室内に思考が奪われた。気になったので片手間に挽いていたコーヒー豆を一旦火から離して放置し、調理場の外へ顔を出す。
うーん? もしかしてクレーマーが来たのかと思ったが違うっぽいな。出入り口に人だかりが出来てるけど荒々しい声は響いてこないし。
珍しいお客さんでも来たのか? だとしても、なぜお客とメイドがどちらも顔を赤らめているんだ。お客はともかくメイドは仕事してよ。
機能不全に陥った人だかりの壁に痛みを堪えながら近づくと、その向こうから白い手が伸びる。それはどうも俺に向けられているようだった。
気づいた何人かが体をどけることで、手を伸ばした誰かの全容が……あぇ?
「──来たわよ、坊や」
それは、溶けるようでしっかりと芯のある艶やかな声音。
情熱的なまでに赤く、綺麗に整えられた長髪。
夏場に対応した薄着から晒された白い肌、目に毒と言い切れるくらいには溢れんばかりの豊満な胸。
物憂げな顔も華やかな表情も映える、すれ違えば男女問わず誰もが振り向く美貌。
銀細工の耳飾りを揺らして、手を振りこちらに向かってくるのは──“麗しの花園”のオーナー、シュメルさん。
歓楽街トップ店の責任者でありながら滅多に公の場には出たがらない彼女が、今まさに、目の前にいる。
まるで悪戯が成功したことを喜ぶ子供のような、無邪気な笑みを浮かべて。
「…………スゥーッ」
長く息を吸って、平常心を保ちつつも思考する。
めちゃんこ美人な女性に声を掛けられる──既知の人物であり、言動からそれなりに親交があると知られた。
お互いにバレたらマズい商いをしている──特に彼女の職業柄、学生である俺が知り合いなのはよくない。
下手な対応で身元が判明するのはダメだ──周知された瞬間、学生生活も歓楽街の立ち位置も危うくなる。
明確にこちらを認識している以上、今さら人違いでした、なんて良い訳が通るとは思えない。
そもそもメイド喫茶を成立させる為に“麗しの花園”へどれだけの苦労を掛けた……? 衣装やメイク道具も融通してもらってるんだぞ……俺だけが知っている取引相手とはいえ、無下に扱うなんて論外だ。
せめて、せめて花園のスタッフ総出で来られなかっただけマシと考えよう。その上で、シュメルさんをどうするかが重要だ。
コンマ数秒単位で広がる思考の海。グルグルと渦巻く選択肢。
必死にかき集めたピースで形作る最良の答え。
カチ割れそうな頭痛を噛み殺し、いざ口を開いて──
「あの、こちらの、席へ……どうぞ」
ごく平凡。苦肉の末に出た言葉があまりに情けなかった。
笑えよ、ちくしょう。
0
お気に入りに追加
121
あなたにおすすめの小説

学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる